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適応障害になった話#7 僕は何者なのか?
こんばんは。カメラマンMです。
さて、日付も変わりました。多くの所で新年度ですね。新入社員の方、期待もあれば不安も大きいでしょう。営業職の方は、目標がリセットされて0からスタート。沖縄は桜が早く咲くのですが、福岡に住んでいた頃は、大濠公園沿いの桜が季節のマイルストーンのように感じていましたね。
4月って、僕はフワフワする月だなって感じます。あー前年度が終わった疲れたなぁ。ふう、また新年度か、色々やること多い。まあ、4月はちょっとゆっくりするか。疲労、期待、脱力、逃げ(さぼり)そんな感じです。
僕は今どうか?というと、現職は辞めて、内定をいただいた会社に転職するという方向性で腹を括りました。またエネルギーを使うな..そんなことを思います。この話は、別で書こうと思います。
さて、今回のタイトルですが「僕は何者なのか?」です。要は、適応障害になり、休職して思ったことの中で、一番大きかったテーマでした。その内容です。
①転職歴5回の34歳。不安。
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もう小見出しそのまんまです。福岡で新卒の会社を5ヶ月で辞めて短期の引きこもりへ。縁あって入った会社で、沖縄行きに。そこから4回の転職。
20代のうちは、気合と根性とか気迫と情熱で「次があるさ。なんとかなる。」で、ある意味気楽に次だ次。でも、34歳になって歩んできた道を振り返ると、「こんな転職歴だらけ。同世代に比べたら多いはず。キャリアが見えない自分だ。」と、すごく不安でした。
生きているだけで丸儲けと、どこかで聞きました。だけど、急に年齢プラス多くの転職歴というスーパーリアルな現実に、私の場合は直面して不安になったのです。
②「僕は何者なのか?」。長距離散歩。
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休職して、2~3日はどん底です。でも、ちょっと前のnoteで書いたように、僕は身体は動くわけだから、何かしようと思っていたのですね。
とにかく散歩。「太陽の光を浴びて、ビタミンD作るぞ!」くらいのモチベーション。趣味のカメラ片手に。多い時は2万歩を超える。浦添と那覇を歩きで往復したり。歩けば、僕の場合は雑念が消えました。歩きながら、ふと思ったんです。
「僕は何者なのか?」と。
(分からなかったこと)
A:自分は今、どういう状況なんだ。鬱なのか。
B:自分というものが分からない。
C:今後はどうしていくべきなのか。
Aについては、休職してから、何件電話をしても心療内科を受診できずもどかしい日々でした。そのことは、この記事に書いています。
結果として、オンラインで心療内科を受診して適応障害と診断されて、現状を認識して、「そっか。そうなのか。」とストンとした私でした。
③BとCの分からない事への対処。本を読む。
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僕は、BとCを考えるためにどうしたらいいのか分からずでした。TikTokかYouTubeか。映像コンテンツは手軽でいいですよね。でも、「これなのかな?」という思いでした。
結局は散歩がてら、那覇のジュンク堂まで歩いて浦添から行く。「本を読もう。」でした。往復15,000歩、歩きながらAmazonで調べて、ジュンク堂で少し読んで買う。途中のマクドナルドとかコーヒーチェーンで読む。家でも読む。そして、ノートに書き出すです。この部分は、#5のnoteにまとめています。
手軽に情報にアクセスできる今だからこそ、長距離散歩も含めて、あえてアナログで実際に書店に出向き、実物の本から情報とヒントを得るという対処(たぶん、下処理というか)を方法として取りました。
④自分を理解する。
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③の文章に付けている、#5の記事に書いていることを、ずっとやっていましたね。紙のノートに色々書き出すのですが、「あ~漢字が書けない。」「自分で書いた文字すら自分で読みにくいよ。」なんて、デジタルネイティブな僕が急にアナログな手段を取って下手になったことすら楽しみながら。笑
そうこうしていると、僕自身が僕について知りたいテーマが、本やノートに書き出したことから見えてくるんです。
・何が好きなのか?どういったことで喜びを感じるのか?
・攻撃型?防御型?自分はどっちの人?
・強みって自分で分かっているのだろうか?
こんなこと、僕の場合は今まで真剣に考えてきませんでした。
今までは、なんとなくIT系、営業職、次もそれでいいだろう。でも、現職で視野が広がったこと、一方で適応障害になって自分の限界に到達したことで、僕は何者?ということに興味を持ったんですね。
⑤「もう少し早くやっておけばよかった。」なんて思わないこと。
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プレ自己診断(促進予防焦点尺度)というものをやってみて、「ああ、なんとなく思ってたけど、自分は防御型の傾向あるんだな。」とか、強みを書き出そうにも書き出せなくて中学生の頃まで記憶をたどったりとか。
仕事軸で考えていたら、表面的な事ばかり出てくるのに、世の中にあるノウハウに取り組んでみたら判断材料が明確に出てきたり、過去の自分に良いところがたくさんあって20年くらいそこまで変わっていない自分に気が付いたりしたものです。
大学生の就活で、まともに自己分析しなかったなとも思いました。でも、34歳の今になって取り組んで、職歴も多くて、いろんな仕事をしてきて、素材やネタが多い状況で取り組んだ今の方が面白いかもね~と捉えました。
もちろん、大学生の頃に自己分析を緻密にやって、ドンピシャで真ん中ズドンな職業に就いていたら、人生こうはならなかったかもね。一方で、ふらふら流れに身を任せつつ、その場その場で一生懸命やってきて経験積んだから、多面的な材料が自分に蓄積されている。生きていれば、価値観とか好みも変わりますよね。後悔しても戻せないし、戻ってくるものでもないし。
その時やらなかったけど、今やってみても十分に良かった。遅くないんだ。そう思います。
⑥僕を理解したら、転職活動も上手く進んだ。
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仕事の実績が顕著なもので、一般に公開もされているような場合は、書類でも面接でもKPIというか、数字でズバッと行けるでしょう。そんな人でない僕は、「僕ってこんな人。」で売り込むしかないんですね。
会社とか職場だけで選んでいたこれまでと違って、今回は「僕はこんな人です。」を主軸に転職活動を進めました。
(具体的にやったこと)
・転職サイトのプロフィールには、趣味も書く。私の場合は、今はIT系だけど大学時代は芸術専攻でしたということも書いていました。
・面接の自己PRでは、これまでの仕事のことも話し終えたら、「私をもっと知っていただきたいと思うので、趣味のことも少しお伝えしてもよろしいですか?」と聞いてから、趣味のことも話す。
なんていうんですかね。仕事のことを熱く語れるのは素晴らしいけど、自分のライフワークというか、仕事以外で好きでやっていることや趣味って、何もしなくても熱く語れるじゃないですか。体の内側から、自然に言葉が出ちゃうって言うか。
皆さんも、いろいろあると思うんです。
・週末は釣りに行っています。
・居酒屋の新規開拓。お酒に詳しい。飲んだくれです。
・県内のラーメン店はインスタ全部フォローしてます。
・車が命です。自分で整備までやります。洗車は負けません。
・時計、ファッション、読書、カフェ巡り、etc…
趣味だからって遠慮せずに、その自然とやっていることを振り返ってみてください。
そして、振り返りで大事なことは、こんなことかな。
・なんで好きでやってるんだろう?何がモチベーションなんだ?
・何が楽しいと思っているのだろうか?
・そのことを通じて、仕事に生きてることって無いかな?
こんなことを考えてみたら、あなたが生きる上での価値観とか物事の見方、好き嫌いの判断基準などが、結構具体的に見えてくると思うんですよ。
趣味のことを話しながら、僕の場合は、
「カメラ片手に、1日最大で2万歩以上歩くんです。車で敢えて移動しないようにして。何が楽しいかといいますと、車では難しい路地裏に新しい発見もあるし、私は沖縄の島建築が好きなので、本で見た建築や構造物などにリアルに出会えます。意外と近所にも、歴史のあるものが残っている発見も楽しいですよ。それを、構図を考えながらカメラで撮って風景を切り抜くことが楽しいんですね。沖縄の歴史を感じながら、ずっと好きでやっているカメラも楽しめる。渋滞で週末までイライラすることもない。探求心があるタイプですから、こういったことで週末を楽しんでいます。」
こんなことを話していました。
そうしたら、面接官から色々と深い質問が飛んできたり、好みが似ていて話が自然と盛り上がったりでした。同じテーブルというか、目線で話ができた方が楽しいじゃないですか。
⑦何をするかよりも、誰とするか?
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⑥に書いたことを通して、私は何をするかも大事ですが、誰とするか?の大切さも、仕事選びで大事だなと思いました。
面接で仕事のことばかりよりも、少し脇道に逸れたことで話が盛り上がれば、なんとなく自分と似ている価値観とか物事の見方の人がいる職場かな?とかですね。人間関係は優先度が低くて、とにかくバリバリ稼ぎたい人には向かない考え方だとは思いますが。
だから、私は面接が複数回あって相手が変わる場合でも、必ずこの質問をしていました。
「御社で働いている社員の方は、どのような価値観やモノの見方をする方が多いとお考えですか?」
突拍子もない質問かもしれないですが、私には大事な要素なので。回答に苦労する面接官もいたのですが、いきなり人間関係が良い職場が希望ですって主張するよりも、相手の考えを聞けるじゃないですか。僕はそう考えます。
⑧また長く書いてしまった。まとめ。
毎回長々と書く僕ですが、ちょっとまとめます。
ずらっと書きましたが、僕は(自分は、私は、俺は)何者なのか?を理解した上で、自分軸で仕事を探していく作業をしましたというお話でした。
僕の場合は、モチベーションタイプが防御型なのに文脈が違っていたのかもね~と気が付いた休職期間で、時間があるからこそできたなって思う。
こうやって休職期間を過ごすべきですという押し売りではないのですが、少し元気が出てきたり、やってみようかな?というタイミングがあれば、その時の参考になれば幸いです。
新年度ですね、ご安全に、心身の健康に気を付けて、また1年間過ごしていきましょう。
それでは、今回はここまでで。