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河合隼雄さん

私に得意科目があったとしたら

きっとたぶん

得意科目は

「悩むこと」

だったと思います

本当には今起こっていない事を心配して

縦にしたり横にしたりあれこれ

終わった事をあれこれ

パンみたいにこねちゃって

先の事を考え

心配しすぎて

困っている

困っている自分に困っている

悩む事にずいぶん熱心だったから



今年

note をはじめてから色んな事を思い出します

好だった音楽、好きだった小説、好きだった絵の事、好きだった洋服の事

ともかく「好きな事」

そんな好きな事を記事にしてみたら

さらにその「好きな事」について

教えていただけて

好きが『ぷーっ』ってふくらむnote 

本当になんと贅沢な日々

そんな日々の中で

私の好きな方の
素敵な倶楽部が発足されたのです

好きな方という表現が丁度良くない感じですが

ジャジャンーン

あれ?

間違えました

ジャジャーンが正解ですね

ジャジャンーンって変ですね

ジャジャーーーン
#河合隼雄倶楽部なのです!

すごいですね!

たこせん枝瀬@先生はスゴイよさんと
ならまち月燈/こころとからだをつなぐあかりさんによる

#河合隼雄倶楽部


倶楽部が発足されるまでに枝瀬さん、ならまち月燈さん
あやのんさんの記事で河合隼雄さんを紹介されておられるのを拝読して
久しぶりに「心の処方箋」を再読しておりました

でも正直、わたしなぞが参加して良いのかしら?と
ひとりこっそり緊張しておりました
枝瀬さんがそんな私の気持ちを察知してくださったのか
やんわりとコメント欄で気持ちをほぐしてくださるような優しい
お言葉をかけてくださり、ほっとしました
察知するお力があるのだなぁとしみじみ感じました


先日noterのあやのんさんの記事を読んでいて

ふと、

自分はどんな風に河合隼雄さんの本に出会えたのか思い出しました

今でもそうなのですが好きな方の本を読んでいて

その方が紹介されている方を読んでみる

という感じで広がってきた私の読書暮らし

河合隼雄さんは確か遠藤周作さんの著書からでした

昔から読んだ日付けを本に記入する事が多いのですが

「心の処方箋」には記入がなく

かわりにガサガサのもみじが2枚出てきました

カウンセリングとか心の事に興味がありましたし

傾聴の勉強を少しだけしてみたり

カラーセラピーの勉強をしてみたりもしました

当時悩む事が得意な「悩み屋」な自分は

河合隼雄さんの言葉からそんな得意科目から自由になるヒントを

知りたくてたまらなかったのだと思います

一時期、全てでは無いのですが、図書館で借りたりもして読み

ずんずん読んでいた時に吉本ばななさんとの「なるほどの対話」を

読んでいてふと帯を見たら「追悼」と書いてあり

河合隼雄さんがすでに亡くなられておられる事を知った時

ガーンとショックを受けた事をはっきりと覚えております

こちらの「なるほどの対話」は河合隼雄さんが71才
吉本ばななさんが35才の頃の
1999年に対談されたご様子です

表紙のお写真もお二人ともめちゃくちゃ素敵な笑顔ですが
中のお写真も本当に楽しそうな笑顔笑顔で笑い声が聞こえてきそうです

ならまち月燈さんは河合隼雄さんと会われておられるのです
記事を読んで感動しました

「心の処方箋」
「なるほどの対話」を読み返す時に実は少し心配でした

得意科目だった「悩むこと」
昔に悩んだ記憶とかよみがえってきたらどうしようって

でも、読み返してみると
思い出すのは「あーそうそうこのお話し好きだったっ」って
あらためて河合隼雄さんのお話しの中で
当時気付けなかった事に新しく気付けたり
なるほどって思ったりして
その心配は無用でした

そうかと思えばびっくりするほど紙を折り曲げているページがあったのですが
意外と何故そこまで折ったのか記憶が曖昧だったり

解説で谷川俊太郎さんが言われておられますが
河合隼雄さんの文章は書きはなしで物語りに近く
ほとんど手直しはされなかったそうです

「悩み屋」の私も、きっと河合隼雄さんの物語りのような著書を読んでいるうちに知らず知らずのうちに悩んでいる事を忘れていられる時間を過ごしていたのだと思います

河合隼雄さんの著書と出会えていた事に感謝します

今、こうして#河合隼雄倶楽部に参加出来ているのだから

得意科目が「悩むこと」だった事も
悪い事ばかりじゃなかったのだなぁと思いますし
逆に自慢出来そうです

河合隼雄さんの著書から
吉本ばななさん
ユング心理学とか
仏教
仏教から明恵上人
チベット仏教
中沢新一さん
など、読んだ事を思い出します

ほとんど内容を覚えていないのが残念であり
ほとんど覚えていないのだから
本当は読みましたって言っちゃいけない気もしますが
せっかくなので‥

中沢新一さんの著書は、文字を追うばかりで難しく
10年程前に父の大腸検査の付き添いの時に中沢新一さんの本を持って行って
ウ◯コを出し切らなきゃならない苦しげな父の表情と
中沢新一さんの著書の難しさにふるえるわたし
そんな記憶がよみがえりました

当時は苦しい様な日々だったかもしれませんが
今、面白く思い出します

ところで、遠藤周作さんから河合隼雄さんの本へつながってきたのですが
遠藤周作さんはどなたからの流れだったのかは
思い出せないでおります

「心の処方箋」今、読み返してもたくさんの
「あっそうか」があり
中でも1番気になったのが

『ソウル・メーキングもやってみませんか』の章

こちらの世界の行為に応じてあちらの世界で住む住居が作られていく
といういわゆる『冥界往還』のお話しの例をあげて

〜人を陥れては金を貯め、豪邸を建てている間に、あちらでは「たて穴式住居」が深く掘られてゆく

〜住居だけではなく、自分が死んだ時に持ってゆけるものが
自分のたましいである

と考えてみるのはどうだろうと

閻魔さんの前に持っていって
これが私のたましいですと示せるもの
そのようなたましいを生きている間にいかにしてつくるか
それがソウル・メイキングなのだそうですが

でも、実際にソウル・メイキングが気になりだすとこの世での生き方が難しくなってとお話しは続き

なにしろ百年後くらいのたましいのことを考えて
それをいかにつくるかを考えるのだから、なかなかペースが合わないから
実は怠け者とか無気力とか言って非難されている人の中には、本当はソウル・メイキングにひたすらはげんでいるのだが、われわれ凡人にはそれが見えないのかもと、お話しは面白くなっていきます

結局最後には、そもそもたましいなんてものがあるのかわからないし
どちらかといえばないと思う方が常識じゃないか
たましいはあるなどと主張しているわけでもなく
それがあると考えて、たまにソウル・メイキングをやってみたり
それについて考えてみたりするのも
悪くは無いのじゃないかなと提案しているのである

と、わかりやすくユーモアたっぷりで
決して押し付けがましくないところが
河合隼雄さんの魅力かなぁと思います

心の処方箋から出てきた
もみじ2枚
久しぶりに見た時
ガサガサでちっともきれいじゃないのって思い
ながめていると胸がきゅってしたけれど

今、読み返すたびに出てくるもみじ
きれいじゃないけど
ちょっぴっり
可愛いらしく見えなくもないような気が‥します

びっくりするほど紙を折り曲げていたページ
今の自分の背中を押してくれる章でした
なんだか不思議です

「心の処方箋」
そばにおいて
時折り開いたら
また、新しい発見がありそうです



マガジンに追加していただきました
ありがとうございます😊

記事を紹介していただきました
ありがとうございます😊

長くなってしまいました
お時間をいただき最後まで読んでくださり
本当にありがとうございました😊
こうして好きな事出来ている今に感謝します。

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