島の赤ワインとのペアリングに挑戦~日伊の料理とワイン④サルディーニャ編~
もう7月、夏ですね!
日伊シリーズは、前回から早3ヶ月。
その後、サルディーニャの土着品種カンノナウの赤ワインを購入。
今回のペアリングもうまくいくのか?!
島の赤ワインとシーフード料理
前回、サルディーニャのワイナリー「パーラ」の白ワインとイワシの相性に惚れて、次は赤ワインのカンノナウに挑戦することに。
しかも、るもわ脛さんも同じカンノナウを購入されたとのことで、記事を拝見していると…。
出ました!また星5つが!
これもマネっこさせてもらおうと、遅ればせながら食材を調達。
切って炒めて、カレー粉たっぷりかけて、完成!
カンノナウに合わせましょう!
パーラ チェントセーレ カンノナウ・ディ・サルディーニャ 2021
Pala Centosere Cannnonau di Sardegna
カンノナウは、フランスのグルナッシュ、スペインのガルナッチャと同じ品種です。
3000年前の種がサルディーニャで見つかったこともあり、サルディーニャ原産でフランスやスペインに広まったのではないかとの説もあります。(諸説あり)
ワインはミドルボディながら、果実味は比較的濃いです。
う~ん?料理が弱い?
合わなくないですが、星3つという感じ。
改めて、るもわ脛さんの記事を読み返すと、ニンニクやアンチョビ、辛みオイルもきかせてあったようです。
今回の料理は野菜多めで、ニンニクもアンチョビもナシ。
走りのゼブラ茄子もジューシーで、果実味しっかりめなワインに対して料理が優しすぎでした~😆
赤ワインとシーフードをばっちり合わせてみたかったんですが、詰めが甘かったですね。
もう1品、豚肉の塩麹漬けグリルも作っていました。
グリルは先日新しくなった魚焼きグリルを使いました。
こちらの方がワインに合いました!
仕上げに、バルサミコ酢を加えたのもワインとつながったんじゃないでしょうか。
スペインのガルナッチャも、豚肉のお料理によく合います。
洋食メニューな時に、よく作る「オリーブご飯」も意外とワインに合いました。
▼この本の表紙になっているごはんです。
といだお米に、ローリエ、コンソメ、塩を加えて炊いて、仕上げにグリーンオリーブ、オリーブオイルをまぜて、コショウをぱらりと。このご飯がワインに合うんです。
カンノナウは、グルナッシュよりタンニンがしなやかで、黒オリーブのようなニュアンスもあるため、オリーブオイルを使った地中海料理に合わせやすいと言われます。
肉料理やオリーブがカンノナウに合うのは定番ではありますが、夏の赤ワインを美味しくいただけました。
白ワインとシーフードも!
さて、パーラの赤ワインの前には、白ワインとシーフード料理も合わせていました。
今回、パーラの白ワインは2種類購入。
パーラ ソプラソーレ ヴェルメンティーノ・ディ・サルディーニャ 2021
前回、シラスパスタと合わせて美味しかったのでリピートです。
今回もシラスの料理を合わせようと、近所のイタリアンで「釜揚げしらすピザ」をテイクアウト。
トマトソースなし、刻んだバジル、スライスしたニンニク、チーズ、釜揚げしらすをのせて焼いてあります。
家で更にしらすをプラスしました。
これ星5つです!
チーズのコク、ニンニクの風味、シラスの旨味に、パーラのヴェルメンティーノがよく合います♪
パーラ ミッレルーチ ヌラグス 2021
今回初のミッレルーチは「何千もの光」という意味だそう。
サルディーニャ土着品種ヌラグスのワインです。
ヌラグスは紀元前からサルディーニャで栽培されていたと言われています。
ワインは、ヴェルメンティーノよりやや濃い麦わら色、アルコール度も14%とやや高くボディがあります。
こちらもイワシに合うかと、オイルサーディンのサラダとともに。
トマト、きゅうり、長ねぎ千切りとオイルサーディンを醤油、砂糖、酢、コチュジャンで和えて、スプラウトもトッピング。
ワインとイワシやトマトは合わない場合もありますが、パーラなら大丈夫だろうという信頼を裏切りませんでした。
ワインにややハーブっぽい青いニュアンスもあって、きゅうりやスプラウトに合いやすかった印象です。
他に用意してあった、鶏つくねと蕎麦との相性もわるくなかったです。
こんな感じで、サルディーニャワインを家庭料理やテイクアウトに気ままに合わせました。
燦々と輝く太陽と海を感じる島ワイン、夏の初めに良かったです⛵️
サルディーニャ料理が素敵~♪
さて、サルディーニャ料理というと何を思い浮かべますか。
海の幸ももちろんありますが、古くから羊を放牧していて肉やチーズも豊富、スペインや北アフリカなどからも影響を受け、独自の食文化があるそうです。
先日、世界一のレストランレビュアーである浜田岳文さんのInstagramを見ていると「カリアリ」の文字が!
サルディーニャに行かれて、真っ先に訪れたのが島の南部にある「カリアリ」のレストランでした。
今回ご紹介した「パーラ」は、カリアリ地域周辺でブドウを栽培しています。
浜田さんが召し上がったお料理にカンノナウのバルサミコ酢が使われていたようです。
パーラのカンノナウではないですかね?
カリアリの後も、周辺のプーラや、内陸部、北東部のオルビアなど、各地でレストランのレビューをされていました。
2週間くらいいらしたんじゃないでしょうか。
お料理を見てみると、新鮮なシーフードに加えて、元気な野菜やハーブ、お肉料理までバラエティがあります。
サルディーニャは長寿の島だそうで、お料理はやや素朴でシンプルな印象のものもあります。
とはいえ、伝統を現代的にアレンジしてあるそうで、スタイリッシュな雰囲気のものも。
網目のようなパスタ、イソギンチャクのフリット、なかには「サラマドゥーラ(花びらを道に敷き詰めるサルデーニャの行事)」や「テリトーリオ」というメニューも。
(「テリトーリオ」は、「テロワール」でも「テリトリー」でもなく、イタリアの食文化の魅力を表現するワードで、最近、私がとても気になっている概念です。)
以前、浜田さんがラジオ番組でお話しされていたとき、「イタリアが大好きで、何度行っても飽きないし、まだまだ行ってみたいところがあります。」とおっしゃっていました。
私も、もっとイタリアの食文化を知りたい!と思い、今日、イタリアワイン業界伝説のソムリエ内藤さんの著書「イタリアワインの愛し方」を購入してみました。
ページ構成は、見開きの右側に土着品種のワイン、左側に合うお料理となっていて、ペアリングのヒントになりそう!
とはいえ、現地の料理の再現は難しいので、要素を取り入れつつ気軽にカジュアルに合わせていこうと思います。
その方が、るもわ脛さんのように、楽しみつつワインとお料理を試すことができますね。
今回もお読みいただきありがとうございました🍷