CFOの戦略:スタートアップでも中期経営計画を設定することで事業の輪郭を具体的にする
なぜエクイティストーリーではなく
中期経営計画なのか
エクイティストーリー≒成長戦略だとすると、
具体的な事業戦略になっているわけではなく、
どちらかというと、
ビジョンを達成するためロードマップのように
なっていたりもします。
スタートアップという諸条件がもろもろ変化していく中で、
明確な計画を立てるように、いかようにも変化ができる
エクイティストーリーのようなものの方が、
都合が良く、活用しやすいということ事情もあります。
今あるプロダクトで広げられる課題解決事項は何か
広げられる領域は何かを具体的にブレイクダウンをしていくことは
事業を進めていくために必要なことです。
エクイティストーリーでは、
日々の業務とリンクしない
エクイティストーリーは、
確かに大きな世界観で何かを成し遂げる、
という意味合いやこの世界を実現とするといった
エキサイティングなことで企業全体のモチベーションを
上げるには大いに必要なものです。
しかし一方で、
現実的な日々の業務に何が必要なのか、
1ヶ月、3ヶ月、1年後には
どこに向かって企業は進んでいくのか
ということは補足ができていません。
この補足を中期経営計画で具体的な内容にしていくのです。
中期経営計画は
上場企業の資料が参考になる
上場企業ではIRの一環として、
定期的に中期経営計画を発表しています。
中期経営計画を発表している企業は
過去分を含めて業績とともに何を実現してきたのか、
中期経営計画は何を記載してきたのを参考にできます。