CFOの戦略:スタートアップでは売上かプロダクト、どちらにこだわるのか|売上を優先することで資金調達とバリュエーションがついてくる
スタートアップ、特にシード期のスタートアップでは、
プロダクト開発を優先しているケースが多いです。
もちろん将来的な成長や実現したい世界にはプロダクトが必要です。
ただプロダクトだけで企業成長が測れるのか、
というと、現実的には難しいと考えるほうが無難です。
企業としては、
利益を出すことが継続的な企業の存在には必要です。
その利益を出すには売上が重要です。
プロダクト開発で資金調達をすることができるのは、
シードよりも前の段階、エンジェルラウンドだと考えた方が良いです。
さらにシードラウンドで投資をしたVCからのコメントなどで、
プロダクト開発をしていくことが重要になってくる、などを受けて、
プロダクト優先を実施してしまうことが正解と考えて
しまうあまり、売上の優先度が下がってしまうことが多々あります。
既存投資家の中だけでは、
そのプロダクト優先で進めていくことが良いのかもしれません。
しかし次のラウンドに進むためには、
売上がついてこない企業には、
売上が上がっていない事実についてデューデリ時に
多くの質問を受けることになります。
売上とプロダクトどちらを優先するかという、
究極的な場面では、売上を優先することを考えるほうが
今後の企業成長には重要です。
プロダクト自体をシード期後に優先している場合、
どこかでプロダクトが完成すると頭にあるようにも思えます。
しかしながらプロダクトが完成することはありません。
プロダクトは継続的に改善され、進化していきます。
ある程度、シード後に完成することは、いわゆるGoToMarketだから、
完成していると考えているのかもしれません。
GoToMarket時に、
プロダクト販売が完成しているということは、
ほぼないという仮説で動くということです。
GoToMarketまで、
プロダクト販売に注力しなくていいということもありません。
売上を伸ばしていくことで、
企業成長させていくことを考える戦略が最重要になります。