いばらき障害者芸術文化活動支援センター[準備室]

"福祉"と"アート"をキーワードに、いばらき県内で"いま、起きている"できごとをリサーチしています。小堀幸子(いばふく 広報)と ミヤタユキ(ROKUROKURIN合同会社 代表、現代美術家)がそれぞれに出会った場や人について記していきます。

いばらき障害者芸術文化活動支援センター[準備室]

"福祉"と"アート"をキーワードに、いばらき県内で"いま、起きている"できごとをリサーチしています。小堀幸子(いばふく 広報)と ミヤタユキ(ROKUROKURIN合同会社 代表、現代美術家)がそれぞれに出会った場や人について記していきます。

最近の記事

プロデューサー松橋裕子さん

なければつくる!チャレンジドの精神目的は一緒でも、手段は違う方がいい。社会に必要なのは与えられた「平等」ではなく、選べる機会の「公平」さ。選択肢にやりたいことがなければ「自分でつくる」という松橋さんの姿勢には、「チャレンジド」という言葉がしっくりくる。 松橋さんが、息子よっちゃんのためにつくった株式会社MVサービスのシェアオフィスで話を伺った。よっちゃんは今16歳。オンライン授業で学びながら、この会社で清掃や電気の測量などの仕事をし、粘土で作品を作っている。自閉症スペクトラ

    • オオダラワークス

      小さな地域循環へのチャレンジもともとハウスクリーニングの会社だったことから、不用品やリサイクルと縁の深いオオダラワークス。活動の選択肢を増やし、「自己選択」に重きをおく。 「あははは」笑い声の絶えないオオダラワークス。利用者も職員も「休みがいらない」と言うほど。楽しい理由は、利用者が活動を選べるように多種類用意していること。朝、「今日何をやりたい?」と聞くところから1日がスタートする。 活動を選べるようにするため、県の受注センターから積極的に仕事をもらい、多種類の活動を用意

      • 障害者支援施設オークスヴィレッヂ 🥬

        地域社会と繋がり、新たな共同体を創造する障害福祉制度の変遷の波と共に、障害福祉のあるべき姿を探求し歩んできた、28年目となる施設。表現やアートの言葉にとらわれず、 あらゆる場面で一味違う工夫がなされ、幅広い活動を行なっている。施設内にとどまらず、地域 住⺠や団体、企業、教育機関などと繋がり、交流や発表の機会を創出している。 オークスヴィレッヂの母体である"社会福祉法人オークス・ウェルフェア" は、障害者福祉・高齢者福祉、子ども・子育て支援を中心に社会福祉全般へアプローチして

        • 中台育心園🎻♬

          音楽を楽しむ心は人間本来のもの日本のミュージック・ケアの草分け的な存在であり、この40年来続けてきた。エア楽器による模擬演奏のクラシックオーケストラは圧巻。自主性と強調性を重んじている。 「今日も5曲、集中して演奏できるかな?」の先生の声にうなずくオーケストラ員。演奏する時の約束3つを利用者が発表する。「指揮者の見える立ち位置をキープする」「指揮者をよく見る」「みんなの音をきく」。積極的に手が挙がる。 指揮者の利用者がアイコンタクトすると、一瞬の静寂が訪れた。曲選びも利用

          ピアしらとり✨📣

          太鼓で地域とひとつになる創設者の「地域の為に、地域と共に」の言葉を守り、近隣の子どもたちに「障がい」を自然に受け入れて欲しいと、和太鼓を活動に取り入れて25年。地域になくてはならない共生型のサービス施設。 毎年10月になると近隣の4つの幼・保育園の園児たちが施設の畑に芋掘りにやってくる。太鼓教室には地域の小学生・特別支援学校生が混ざる。グループの敷地にあるパン屋さんは、街の人気店として親しまれている。 毎年秋のしらとりまつりには1万人を越す来場者。真の意味で地域と一体化し

          美しの森 虹の里🌈✨

          職員の働きかけで手を動かすちぎり絵など、職員の働きかけによる活動を行っている。JRA美浦トレーニングセンターが近く、競走馬の調教に使用されていたゼッケンを再利用したゼッケンバッグの製作工程の一部も担っている。 「いわゆる創作や表現といった活動は積極的にしていないんです」と電話口で言われ、それでも良いから見せて欲しいとお願いしてお邪魔した。女性の利用者が15名ほど広めの部屋で制作している。ちぎり絵、手工芸、牛乳パックのリサイクルで作るイスなど、職員の働きかけで、手を動かしたり

          ユーアイファクトリー✨📣

          自由と応援のアトリエつくるも、つくらないも自由。線1本描くのに何週間もかかったり、ものすごいスピードでつくり続けたり、パタっとやめてしまったり…。そんな全てが許され、あたたかく見守られる場所。 いつお邪魔しても、アトリエに案内してもらえる。ひとりひとりの机と椅子、お気に入りの素材が置いてあり、それぞれのペースで進んでいる。穏やかな空気が流れている。 支援員の人たちに共通するのは、利用者のことや作品のことになると言葉が止まらないこと。日々変化する表現活動や生まれる集積物への

          あとりえず〜む (のっぱらの扉)🌈

          生きる=アート。奇跡を起こすパワースポットあとりえず〜む、代表のかとうさんを一言で表すなら、(歩く)パワースポットだ。そして、あとりえず〜むが積み重ねてきた功績は奇跡と呼ぶにふさわしい。社会とのズレ、それが起こすハプニングをバネに、30年以上活動を続けてきた。ず〜むに集まる人たちは、皆パワフルでユーモアに溢れている。 水戸駅北口から那珂川の方へくだった場所に、あとりえず〜むはある。 川と大きな木々に囲まれた、大きな一軒家。 (隣には、これからオープン予定のカフェを建設中☕️

          あとりえず〜む (のっぱらの扉)🌈

          就労支援センターCOLORS(カラーズ) 🍍

          自分をひらき、可能性をみつける場所障がいがあるないに関係なく、みんな生まれ持ったひとりひとりの色がある。COLORSのシンボルはパイナップル。パイナップルは、小さな花の集合体でもある。その名とシンボルにふさわしい、ひとりひとりのリズムと感覚を尊重する、自然体でいられる空間。 COLORSは、JR勝田駅から徒歩20分ほどの住宅街にある。 2階建ての一軒家の中では、木工、ガラス、絵画、アクセサリー制作など、それぞれにあわせた多様な表現活動が行なわれている。利用者のみなさんが、作