美しの森 虹の里🌈✨
職員の働きかけで手を動かす
ちぎり絵など、職員の働きかけによる活動を行っている。JRA美浦トレーニングセンターが近く、競走馬の調教に使用されていたゼッケンを再利用したゼッケンバッグの製作工程の一部も担っている。
「いわゆる創作や表現といった活動は積極的にしていないんです」と電話口で言われ、それでも良いから見せて欲しいとお願いしてお邪魔した。女性の利用者が15名ほど広めの部屋で制作している。ちぎり絵、手工芸、牛乳パックのリサイクルで作るイスなど、職員の働きかけで、手を動かしたり動かしていなかったり…。穏やかな時間が流れていた。
こうした活動のほかに民間企業の受注作業も行っており、ゼッケンバッグの製作工程の、再生可能なゼッケンの選別、洗浄・ほどく作業などを担っている。農業、園芸、除草や清掃、リサイクルなど活動は幅広い。作業支援にあたる職員のうち、4人に1人は保育士資格を持つ生活支援員であるという点も特徴として挙げられる。
●背景・経緯
1998年、知的障害者更生施設(入所)として開所。その後の法改正により、2010年に「障害者支援施設」に移行する。重度の知的障害の方が約9割を占める。
施設長の八木澤さんは、3年前から、毎年12月の「障害者週間」に合わせて開催される「ナイスハートフェスティバル美術展」の部会長を務め、障害のある方々の芸術活動や福祉の向上に尽力している。
●大切にしていること
スタッフは宝(離職率も低い)。中途採用組もいるが、中でも保育士は即戦力に繋がりやすい。採用の際は優遇している。
●課題
2022年春に「(仮称)阿見町地域生活支援拠点施設」をオープン予定。阿見町が公募したもので、相談支援事業所、グループホーム(短期入所併設)、就労継続支援B型の複合施設となる予定。利用者もスタッフも募集しており、人材を集めるという課題を持つ。
●支援センターに期待すること
社会福祉法人の壁を超えて横のつながりをつくるのは難しい。
それができるのだとしたらすごいこと。
施設入所支援 定員40名
生活介護 定員60名
短期入所 5名
※ゼッケンバッグは茨城県総合福祉会館1階の福祉の店ハーネスで購入できます🏇
※オンラインからの購入はこちら→一般社団法人茨城県心身障害者福祉協会
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話した人:八木澤健仁さん(虹の里施設長)
聞いた人:小堀幸子(いばふく、いばらき中央福祉専門学校 広報)
聞き取り日:2021.10.29 fri.