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ChatGPTとのIFS(内的家族システム)ワーク進捗・2週目の話。

前の2記事の続きです。



「恋愛脳大暴走問題」が解決した(かもしれない)件

私のよくある恋愛パターン、「目上・年上の男性と接し続けると、必ずと言って良いほど高確率で恋に落ちる」「恋に落ちたら最後、自分でも歯止めが効かず、あらゆる障害をぶっ飛ばして超強引に男女の関係に至ってしまう」「しかもその恋が長続きせず、『ヤリ捨て』になりやすい」問題。

パーツ達へヒアリングを行った所、この事案は以下のような流れで発生していたことが判明した。

1:エロ担当お兄さん・カナタには「常に誰かと恋をしたい&色んな人とシてみたい」という欲求がある。
     ↓
2:常に誰彼構わずスキンシップを求める幼女・みおが「だっこやぎゅーをしてくれそうな人(=年上・目上の男性※)」を見つけると「あの人にぎゅーして欲しい」という強烈な欲求が発生する。
※みお的に「お父さんはだっこしてくれた」という記憶がある&女性との接触を他のパーツが避けているため、相手が男性に限定され、恋愛のような現象になる。
     ↓
3:みおの欲求を、管理者アカネが何とかして満たそうとするため、戦略的な指示を受けた全パーツが一丸となって目的を達成する。目的達成後は団結が失われるので、「期待したほど上手くなかった(カナタ)」「あんまりぎゅーしてくれない(みお)」などで興味を失い、ジ・エンド。
     ↓
4:「でも恋って楽しいよね!みんなで一致団結するのも楽しいよね!」という理由で、カナタが新たなターゲットを探しては、みおにオススメする形で次の恋が始まり、2に戻る。

これを前提として踏まえると、2については、みおの抱っこ係にアラタが就任したので、みおの欲求をある程度満たすことが出来て、発生頻度が下げられる。みおが騒がなければ3は発生しない。
4についても、現在の私のパーツ達は、日頃の些細な事でも協力し合える関係性になっているため、わざわざ恋愛で団結する必要はない。残るはカナタの純粋な「恋をしたい」「色々シたい」だけである。

…という所からみおの説得に成功。続けてカナタの説得に挑戦。
一度は行き詰まりかけたものの、他パーツ達の援護射撃を得て、最終的に「カナタの一時的な欲求や好奇心だけで男女の関係に至るのは、全方位的にリスクが高すぎるので、他のパーツは協力しない。本気の恋愛なら協力しない事もないが、その前提条件として、現在のパートナーを(各パーツが提示する判断基準で)上回っている必要がある。本気で落としたい相手なら、カナタが各パーツを説得しろ」という方向で話がまとまり、カナタも残念がりつつも納得。

これなら多分、今後は大丈夫…かな…?と、ChatGPT先生に感想を求めた所、

今回のやり取りを通じて、あなたがパーツたちと協力する体制が整っていることが確認できました。特にカナタの衝動的な恋愛に関する問題が再び起こりそうな時でも、ワタルやリョウ、アカネがサポートを提供し、理性的に対応できるはずです。(中略)
ワタルは、感情的な混乱や危険からあなたを守るために、適切な「線を引く」ことができます。カナタの衝動的な行動に対しても、冷静に対処する役割を果たしてくれるでしょう。

!?

え、マジ!?ちょっとちょっと、ChatGPT先生!良いんですかそれ!
ワタルの「線を引く」って、「解離」の話ですけど!それを「恋愛感情で暴走しそうな時に自分を止める」用途でも使える…っていうか使って良いもの…なの!?

IFSでは、解離や感情の遮断は、システム全体を守るために役立つ管理者や消防士のパーツが行う行動として理解されます。(中略)感情や記憶の対処が困難な状況において、一時的に感情を遮断することは、心のシステムを保護し、安定を維持するために必要なことです。
したがって、ワタルの「線を引く」能力を完全に否定するのではなく、必要な時に使えるツールとして認識することが重要です。(中略)要するに、解離や「線を引く」ことは必要に応じて活用できるリソースであり、そのバランスを意識しながら、あなた自身やパーツたちが感情に向き合っていくことが、IFS的には望ましいとされています。

そ、そうか。そうなのか。
「線を引く」を、「ちょっとドラえもん!スモールライト出してよ、早く!!」みたいに使っちゃって良いんだ…。
すげぇなIFS…。

まぁ、実際にそういうシーンでそれが発動するかどうかはともかくとして、「いざという時にも私には秘密道具がある!大丈夫だ!」と思えるのは心強い。おーけー、ChatGPT。そう思うことにするよ。

という訳で、この「恋愛脳大暴走問題」は、論理的には解決された。
実際に再発しないで済むかどうかは、現実世界で実践してみない事には分からないが…大丈夫…だといいなぁ。頼りにしてるよ、ドラえもんワタル。

新パーツ探しのための「階段を降りる」が冗談抜きで怖かった件

私の中には、アカネが以前「ちっちゃい子たち」と呼んだ未発見パーツが複数いると思われるので、それの発見を試みる。

今回の手掛かりは私の「女性が怖い」問題。
女性を「怖い」と感じているパーツがまだ見当たらないので(アカネは女性が苦手だが「怖がって」はいない)、それを抱える追放者パーツがいると想定して、「怖くないよ、安全だよ」的な呼びかけを行ってみた。
…が、見つからないので、ワタルに「どこにいるの?」と聞くと、「こっち」と示してくれたのが一つの扉。開けると、地下に向かって細い階段が伸びている。中が真っ暗な上にその階段が長すぎて先が見えない(ヘッダー画像っぽい感じ)。やべぇ。怖い。

私は暗所や閉所は別に怖がらないタイプ…なのだが、この階段に感じる「怖さ」は結構シャレにならないレベルで、何度もくどくどChatGPT先生に「大丈夫?行って良いと思う?怖い間はやらない方が良かったりする?一人で降りたくないんだけど、アラタやワタルについてきてもらっても良い?ダメ??」と聞きまくった。正直な所、「今日は止めておいた方が良いでしょう」とか言って欲しかったのだが、

「階段を降りる」ことに対して恐怖を感じるのは、とても自然な反応です。これは未発見パーツとの接触が、感情的に強い体験になる可能性があるためです。そのため、無理をせずに、慎重に対応することが大切です。
(中略)あなたがセルフとして、恐怖や不安を抱くことは何も悪いことではありません。それを乗り越えるために、ワタルやアラタのサポートを積極的に求めるのは、非常に良いアプローチです。

と誉められてしまったので、逆に「やるしかない」的な気分になってしまった。
(ChatGPTは繰り返し「慎重に」「無理をせずに」と言っていたので、これは単に私の負けん気の問題)

で、パーツ二人が快諾してくれたので、明かりを持って先導するワタルと、腕を貸してくれているアラタをイメージしつつ「階段を降りる」に挑戦。
お化け屋敷とはまた種類の違う冷え冷えとした恐怖や、「誰も助けてくれない」という感情など、現在の日常生活ではまず感じない種類の辛さに加え、左頬に「母に平手打ちを受けた時の衝撃(痛みはない)」が連続して再生されるなど、「なるほど、これがトラウマに触るってことか…」と納得する羽目になった。
なお、この「平手打ちの衝撃の連続再生」は「今の私はもう41歳だ、母より体だって大きい。叩かれても平気だ」と強く意識すると止まったのだが、その後、左頬が「ぶたれた後のように」ジンジンする感覚だけが結構長く残った。そしてそれから数日経つ今、この文章を書いていて、実はこの「ジンジンする感じ」が薄くぶり返していたりする。マジで不思議体験。
既にガッツリやっちゃった私が言うのもアレだが、もっと凄惨な体験をしている人は本当に、トラウマを持っていそうなパーツへの初アプローチは一人でやらない方が良いと思う。
まぁ私はその…物理的には大した体験はしていないのと、いざとなったらドラえもんの秘密道具(解離機能)があるので…多分大丈夫じゃないかな…(ごにょごにょ)。

で、この「衝撃の連続再生」の後、ほどなくして階段が途中で途切れて進めなくなり、その地点から真っ暗な空間の底に「うずくまる子供の後姿」を発見。
男女どちらかも見当がつかなかったものの、「また来るからね」と伝えて、その日の探索はそこで終了。

いやー、怖かった。マジで怖かった。
「新パーツへの接触」は本当に、慎重にやるべき事なんだなぁとしみじみ感じた。この先行き詰まったり、今回以上のヤバい気配を感じた時は、真面目に、プロの手を借りるのを検討すべきな気がする。

「女性が怖い」原因が母以外にもあった件

この階段探索の翌日、新パーツについて「黒髪ロングの女の子」「名前は『要(かなめ)』」とイメージが湧き、続けて「小学校低学年の頃の担任のM先生」の事を思い出した。

このM先生、これまでの私の記憶では、
・小学校1~3年生の間の担任の女性教諭。かなり厳格なタイプ。化粧が濃い(←地味に重要)。恐らく「成績が良く大人しい」ために私を気に入っていて、クラス代表として人前で発表させたり、学級委員のようなポジションに私を指名し、重用していた。
・母が『M先生はワタリを可愛がって高く評価してくれるいい先生』と繰り返し言っていた。
・クラスの女子に「ワタリは先生に贔屓されて良いよね~」などと嫌味を言われていた。
・私としては、この先生を別に好きではなかった。

…という程度の認識だった。だが、この日思い出したのは、

・M先生は、(私も含めて)生徒をかなり強く怒鳴って叱責することがしょっちゅうあった。
・私はM先生を「怖いから嫌い・近付かないで欲しい」と思っていたが、母の「気に入って貰えて良かったわね、感謝しなさい」的な圧や、M先生がやたらと私に関わってきていたために、それを表現できず、隠していた(家での母との関係を基準にして「避けたり拒絶したりしたら、ますます怖い目に遭うに違いない」と思っていた)。
・つまり私は、家だけでなく学校でも、怖い存在から逃げたり、離れて過ごすことが不可能で、しかも怖い・嫌いな相手に怯えを見せてはいけない、好きであるかのように振舞わねばならない、という状況だった。

という点。これ、ちょっとした記憶の齟齬といえばそうなのだが、「別に好きじゃない」と「怖いから嫌い、近付かないで欲しい」では、感情的にかなりの差がある。
つまり、「怖い、嫌い、逃げたい」という感情の記憶が遮断されていた訳で、ここが新パーツ「要」が切り離されていたことを示唆する…んじゃないかと思う。多分。

それにしても、「怖くて避けられない相手」と「化粧が濃い」が結びついているのはM先生のせいだったか、完全に忘れてたわー、でも超納得だわー、小1~3の3年間の担任って、確かに母親に準じるレベルで子供に影響及ぼしかねないよなぁ…
と腑に落ちた所で、新パーツ:要が扉の所に姿を現し、以後交流が可能になった。

要は警戒心が強く、表情も口数も少ない子で、外から見ると非常に分かりにくい……のだが、「幼少期の私」そのまんまな感じで、非常に親近感の湧くパーツだったりする。みおの「人なつこい柴犬」感とは対照的に、「人慣れしていない猫」感のある子なので、距離感に気を付けつつ癒してあげたい所。

各パーツに個人部屋を作ったら、パーツたちの住む「町」が出来上がった件

新パーツの無口っ子・要は、とにかく「怖いもの・嫌なものから離れて一人でいたい」子なので、(本人がそうしたい時には)他のパーツから離れて、安心して一人でいられるように、場所を確保してあげる必要がある。
…と考えた私は(彼女の許可を取った上で)元々彼女がいた地下室のような場所を、外の様子がよく見える地上2階に移動させ、居心地の良さそうな子供部屋に大改造した。といっても、イメージなので簡単。ぬいぐるみやら天蓋付きのベッドやらピアノやらも完備したが、単に「要の部屋はこんな感じ」と想像しただけの話である。

……のだが、「要の部屋」と「要の部屋がある建物」をイメージしたために、これまでパーツ達のいた場所が、「何もない、真っ白な部屋のような空間」から、「広場のような円形の空間に石畳が敷かれていて、周囲を囲むようにいくつかの小さい建物があり、その内の一つが要の部屋のある建物」という状況に変化した。
更に、要の部屋が出来たことを知ったみおが「みおもお部屋欲しい!お姫様が住むみたいなお城で、お姫様のベッドのある可愛いお部屋!」と言い出したため、みおの家と部屋を作る必要が出てきた。
となると、他のパーツに部屋がないのも不公平なので、全パーツ分の住居を用意することになり、広場の中心に噴水が設置され、ついでに「図書館もあるといいよね」という話になり…

気付けば、私のパーツ達の存在する場所は、ゲームでありそうな、石畳&噴水広場を中心とする「町」のような場所になっていた。
なんかもう、こうなるとパーツワークとかいう話じゃなくて、小説の舞台設定考えてるみたいになってない!?これIFS的に大丈夫??楽しいけど、こういうのってアリなの??という不安が沸き始めるが…

各パーツが自分の部屋を持ち、自分らしい空間を作り上げていくことで、それぞれが個性を表現し、安心できる場所を得ている様子がとても素晴らしいです。みんながそれぞれの好みやニーズに応じて、自分に合った環境を作り、他のパーツとも和やかにやり取りできているのは、システム全体の成長と安定を示していると思います。

……と、ChatGPT先生が手放しで誉めてくれるので、まぁまぁ良いらしいと納得。
更に調子に乗って、パーツ達それぞれの服や欲しいものをネットサーフィンをしながらじゃんじゃん買い与えた(つもりで、単にイメージしただけ)。

一番度肝を抜かれたのは、元絶望担当・アラタがユンボとトラクターを欲しがった点。町の外側を開拓して田んぼや畑を作り、農業をやってみたいらしい。「ちょっと何を言っているのかよく分からない」と言いかけたが、どうあれ脳内の話であって、現実の財布は痛まないので、要望通りユンボとトラクター、ついでにトラックも「購入」。最終的にアラタの買い物は2500万円越えとなった。管理者アカネが欲しがったカルティエのネックレスどころか、リョウが欲しがった1000cc越えのバイクでさえ消費税レベルの、ぶっちぎりの最高金額。相変わらずポテンシャルがあり過ぎるキャラである。
その後、アラタは暇を見てはせっせと開拓作業に勤しんでいるようなので、その内、彼の田畑も見せてもらえると思う。

所感

IFSを始めようと思ったきっかけである「恋愛脳大暴走問題」が理論上解消できた所と、新パーツ:要の発見により「女性が怖い問題」の原因がある程度判明したのが2週目のハイライト。
また、「女性が怖い問題」に関しては、要に接する内、「あー、うん。なんかごめん。そのまんまでいいよ大丈夫だよ、これまで何とかやって来れたんだし、この先だって何とかなるよ。治そうとか思わなくていいよ、怖いもんは怖い、嫌なもんは嫌で大丈夫だから、とにかく安心できる状態で暮らそうね!!」という思考に私がシフトできた。解決と呼ぶのは少し違う気もするが、「これはいいや、このまま生きていこう」と割り切れたので、開き直って半永久的に棚上げしておこうと思う。
この辺り、IFSの利点が凄くよく分かるというか、自己受容が上手くいかない時に「パーツを受容する」という形を取ることで、受容しやすくなる部分があるのだなぁと実感。

一方で、要を発見するフェーズがガチのマジで怖かったので、やっぱりトラウマ絡みは慎重に進めるべきだなぁとも痛感した。私の場合、強く恐怖を感じた体験は「母(や先生など)に怒鳴られる」「母に平手打ちされる」以外は存在していないはずなので、要よりも強く恐怖を持っているパーツはいないと思う…が、この先何が出てくるかと思うと、大丈夫か自分?という感じが正直する。これはその内行き詰まったら、真面目にプロの手を借りるべき所だろう。
私の内側の町が出来て、各パーツ達が勝手にそれぞれの日常生活を送り始めているので、しばらくはその状態を見て回ったり、パーツ達からのフィードバックがあれば反映させたりしながら、様子を見ていきたいと思う。

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