【公式】若者の研究所

Z世代の価値観をZ世代が深掘り。“ディープ”な調査レポートを毎月発行。 高校生・大学生による若者のシンクタンク・コミュニティ“若者の研究所”は毎月、様々なテーマに対し、Z世代の思考・価値観・行動の傾向に迫る調査レポートを発行しています。

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最近の記事

大学生×扶養控除 苦しくなり続ける生活

本記事は、学生研究員の後藤が個人的に思う大学生が抱える悩みを解説するコーナーとなっている。今回は大学生の収入事情にフォーカスし、働き方を調査した。 テーマ設定の背景 「最近の大学生って時給は上がり続けるのに、稼げる金額が固定なのおかしいよね。」 今回のテーマは、定例会での後藤の発言から始まった。調べてみたところ、いわゆる基礎控除と給与所得控除を合わせた「103万の壁」は1995年に制定されている。 また、当時の東京都の最低時給は650円であり、2024年現在の1163円

    • 若者の研究所10月活動レポート

      webライター育成イベント 10月12日(日)に、赤坂にあるバイデンハウスでwebライターの育成イベントを開催した。webライティングのインターンシップ経験がある学生を中心に、10名の学生が参加してくれた。来てくれた学生に知ったきっかけを聞くと、若者研に所属する学生のTikTokやInstagramを見て来た、という声が多く、SNSの影響力に感嘆するばかりである。若者研も公式でTikTokを始めなければ、と強く思った。 イベントでは、共同主催者の中村京香から早期のインター

      • 楽観的に旅をする若者たち~Z世代の旅行行動から考える②~

        若者の研究所では、月に一回、学生研究員が集まって学生会議を開催しZ世代の価値観を分析している。8月のテーマは、夏休みということもあって「旅行」にした。前編では、Z世代の大学生たちの旅行にはどのような特徴があったのか、著者のメルボルン旅行のSNS記録を交えながらまとめた。後編である今回は、「楽観的に旅をする若者たち」をテーマに若者と旅を紐解いていく。 旅の計画は立てすぎない 旅先の学生会議に参加した学生たちは皆、旅先では計画を立てず、気の向くまま楽しむタイプだった。理由とし

        • 全て倍速視聴!?Z世代ならではのサブスク利用法とは

          若者の研究所では、月に一回、学生研究員が集まって学生会議を開催しZ世代の価値観を分析している。9月のテーマは、「動画系配信サービス」。若者は、どんなことを求めてサブスクを使っているのだろうか。 Z世代とサブスクリプション Z世代のみならず全世代を通して、多くの人が利用している動画系配信サービスのサブスクリプション。NETFLIX、AmazonPrime、U-NEXT、Disney+、DAZNなど、さまざまな動画サブスクが存在する。試しにNETFLIXの世界における利用者数

          『クレカはお荷物!?』〜若者のクレジットカード事情について〜

          現実主義と評されることの多いZ世代。クレジットカード(以下クレカとする)使用方法にも他世代との違いがあるのでは?ということで、若者のクレカ事情について会議を行った。 初めてのクレカ  きっかけは『受け身』 『18歳になった!クレカが持てる!』と意気揚々とクレカを作りに行く人は少ない。 親に言われたから 上京する際に新幹線の予約が楽になるから 海外旅行に行くためクレカを作らざるを得ない など受け身の理由で作る人が殆どであった。 では2枚目以降はどうだろうか。 二枚目

          『クレカはお荷物!?』〜若者のクレジットカード事情について〜

          Z世代とSNSの使い方~Z世代の旅行行動から考える①~

          若者の研究所では、月に一回、学生研究員が集まって学生会議を開催しZ世代の価値観を分析している。8月のテーマは、夏休みということもあって「旅行」にした。Z世代の大学生たちの旅行にはどのような特徴があったのか、著者のメルボルン旅行のSNS記録を交えながらまとめていく。 Z世代の旅事情について聞いてみた 今回集まった学生たちは、大学1年生~4年生までの9名。皆それぞれ、自分の旅行の写真を見せながら、自分が思う「Z世代ならではの旅先行動」を話してくれた。 コストをかけるのは非日

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          Z世代はメンタルが弱いのか?②怒られることに対する抵抗感

          前編では、Z世代が退職代行を使う理由として『辞めさせてもらえない職場環境』『教えてもらえない職場環境』という、Z世代のメンタル以上に職場環境の問題の方が浮き彫りになってきました。後編では、よりZ世代のメンタル面に焦点を当ててみたいと思います。 Z世代特有の傾向:リスク回避反応独自調査にて退職代行利用者のみならず、その元同僚や、「退職代行を使われた側」の方にもインタビューを行いました。双方の立場から共通してZ世代の「回避的」ともいえるメンタリティへの言及がありました。 「怒

          Z世代はメンタルが弱いのか?②怒られることに対する抵抗感

          大学生に刺さるブランドの魅力とは?

          若者の研究所では、月に一度学生研究員で集まって学生会議を行っている。7月は「大学生の暮らしの中にあるアイコンとは?」というテーマで会議を実施した。今回は、その7月度会議の内容をまとめていく。 大学生の暮らしの中にあるアイコン 大学生の暮らしの中には、さまざまなアイコンが点在している。AppleやGoogle、マイクロソフトなどのIT関連のものをはじめ、ファッションブランド、ファストフードチェーンなど、繁華街を見渡せばアイコンが所狭しと並んでいるだろう。 学生会議では、まず

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          若者が就職先に求めることとは?

          人権意識の強い若者たち 現代を生きるZ世代の若者たちは、人権意識が非常に強い。本レポートで言う人権意識とは、「自分は商品である」という意識だ。若者は、自分という商品が働いた対価をしっかりもらえることを重要視している。たとえ残業が多くても、働いた時間分給与が支払われるのであれば働く、という姿勢の若者が多い。これは若者にとって「自分の時間を売っている」という感覚が強いと言える。若者にとって自分は商品であり、就活は自分という商品を売り込むこと、給与は自分という商品を売った対価と

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          Z世代はメンタルが弱いのか?①退職代行サービスの台頭

          退職代行の台頭で強まるZ世代に対する偏見近頃、Z世代は「すぐ仕事を辞める」「飲み会に来ない」「定時退社したがる」「コミュニケーションが苦手」「気が弱い」などのネガティブな偏見が世の中に溢れています。その中、退職代行サービスが登場し、Z世代は「前触れなく会社を辞める」「直接辞意を伝えない」「礼儀を知らない」といった偏見を更に助長させているように思います。実際に、Z世代がどのような動機で退職代行を利用しているのか、個人的な関心を持ちました。 本稿では、拡大している退職代行の台頭の

          Z世代はメンタルが弱いのか?①退職代行サービスの台頭

          なぜZ世代は協調性を重んじるのか?

          「他者への配慮」を意識する若者たち今、若者たちは「他者への配慮」を強く意識している。2010年後半ごろからDiversity & Inclusion(多様性と包括)というコンセプトが浸透し、若者もその影響を受けているが、「他者への配慮」意識の高まりは単にD&Iによる影響だけではない。若者の研究所が独自に行ったインタビューにより、若者のコミュニティがネットワーク化しており、その中での交友関係を正常に保つための手段として「他者への配慮」が求められていることが分かった。 若者の

          なぜZ世代は協調性を重んじるのか?