大学生に刺さるブランドの魅力とは?
若者の研究所では、月に一度学生研究員で集まって学生会議を行っている。7月は「大学生の暮らしの中にあるアイコンとは?」というテーマで会議を実施した。今回は、その7月度会議の内容をまとめていく。
大学生の暮らしの中にあるアイコン
大学生の暮らしの中には、さまざまなアイコンが点在している。AppleやGoogle、マイクロソフトなどのIT関連のものをはじめ、ファッションブランド、ファストフードチェーンなど、繁華街を見渡せばアイコンが所狭しと並んでいるだろう。
学生会議では、まずはじめに自分が注目しているアイコニックなブランドについて発表してもらった。ユニクロやレゴなどの有名ブランドだけではなく、LUUP、chargespotなど若者向けサービスを提供しているブランドや、新しいアパレルブランド、クラフトジンなど、様々なブランドが挙げられた。
若者が見出したブランドの魅力
学生研究員の間で共通して挙げられた魅力は、「ユニークさ、オリジナル性」であった。他にはない特別感や、自分で付加価値を与え続けられる工夫がされているブランドに魅力を感じるのである。
例えば、ユニクロでは、購入した洋服に絵や文字を刺繍するサービスを行っている。これは、ユニクロという大衆ブランドの誰でも持っているような服に、自分だけの特別感を付与するという点で若者に刺さっている。
若者にとって魅力的なブランドは高級感、ラグジュアリーさがあるブランドではなく、印象強さ、ユニークさ、ぶっ飛び感があるブランドであることは大きな変化である。(今後ブランドはマスマーケットを対象にするのではなく、消費者を個人として認識し、ブランディングを行っていくことが重要である。)
若者がブランドに求める価値とは?
若者はブランドに、ユニークさ(ユニクロだけにあるものは?)やオリジナル性を求めていることを前述した。学生会議では、さらに若者は、「価値の相互扶助(インタラクティブ)」をブランドの価値として捉えている、というディスカッションも行った。
SNSなどですぐに話題となり、今は消費者も広告宣伝やマーケティングを無意識に担っている。ブランド側が一方通行で価値を与えるのではなく、実際に生活者が使ってみて見つけた新しい価値を発信する。この過程で価値を循環させ、さらに価値あるブランドとして確立していくのではないだろうか。
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本レポートの著者について
Watanabe Aiko|渡邊藍子
株式会社バイデンハウス 学生インターン
若者の研究所 学生所長