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創作物(詩)

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#前衛詩

【詩】詩篇2024

 2024年に書いたジャンク詩群。
 どなたか朗読してください。

「感謝」
「白」
「殺虫は楽しい」
「蒔絵」
「獣」
「恥」
「義理」
「公可魔」
「デブ」
「涙なめの一生が海のような楽しさを振りかざしそうな路上をいつまでも砂浜代わりに踏みにじることが俺の生活苦」
「血」
「タフ」
「懐胎」
「仲良し」
「接吻」
「公」
「有名税」
「魚」
「座」
「寝ぼけた人、ここに眠る」
「季」
「磁石」

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【詩】詩篇2023

 2023年に書いた詩群。
 音楽ジャンルで言えばグラインドコアか?

「入会」
「公園」
「人格排除センター長はずるい」
「足の裏に」
「愛妻家」
「橋が落ちた」
「時計」
「応じても仕方のないピンポン芸を許すのは一心同体」

  入会

ハイエナに食わせる虫たちを両手いっぱいかき集めている若い女の腕を洗っているのは
蛇口の横でいつも水筒に口をつけている
囚人かつ夫人である友人 受け答えだけはわ

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【詩】人参主義99連発

  人参主義99連発

 1
日傘の下から
俺にこびを売っている
影まみれの黄色人種が
不都合なキャロットジュースを
うさぎのように飲み干して
鎮座しようと腕をくねらせ
歪んだY字を笑顔で演ずる

 2〜98


 99
差別趣味者のよだれを集めて
日傘の上へとそそがせよう

【詩】小便臭い救いの光が


小便臭い救いの光が
覚醒主義者を置き去りにして
夜の売女を打ちのめす


光の粒のふりをしている虫たちの通り道が俺の部屋で床を塞いでいる
発言権以外は何も行使できない虫たちのざわめきが
救われていくつもりでいる通り魔の
哀れみを誘っている