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物作りの血とカルマ ② ルーツを辿って
子どもの頃から、なぜか " 細長い物 " が好きだった。
それはスマートな流線型をした、日本海軍の軍艦だったり、美しいカーブを描く日本刀など、戦争や合戦の兵器が多かった。
まあ、普通の男の子なら、そんなものかもしれない。
やがて中・高生の頃には、興味が銃器などに移り、長い銃身を持つドイツやロシアのスナイパーライフル(狙撃銃)などの、無骨で無駄のないフォルムに惹かれるようになった。
ここま
物作りの血とカルマ ① 現在地
プロローグ
私の家系は3代に渡って機械工だ。
祖父は戦時中、高知から広島の呉へと出てきて、現在のIHIの場所にあたる旧呉海軍工廠で、戦艦大和の大砲を旋盤で削り出していたと、嘘か真かアル中の親父はしょっちゅう自慢げに語っていた。
その親父も、中卒で丁稚奉公のため大阪へと出て行き、そこで旋盤士としての技能を身に着けたらしい。
私自身も、そんな血を引いてか物作りが好きであり、幼