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ワールドティーパーティ|多文化が共生する時間を気仙沼市で過ごす

多文化共生が大きなテーマになっている昨今、多文化共生とは何かを考える機会が増えている。『多文化共生とはこれだ』という答えは、恐らくない。多様な答えがあり、多様な答えが受け入れられてこその多文化共生と言えるのではなかろうか。

ただ一つ確からしいのは、多文化共生が根付いた世界は平和ということだ。異なる人と人との間で諍いが起きるのは、相互理解、相互受容の欠落からである。性別を年齢を国籍を超えて誰もが共に手と手を取り、相互に理解を深めて生きる世界が平和でない筈がない。

宮城県気仙沼市、多文化共生が進む街の一つである。遠洋漁業で栄えた街は、昔から多種多様な人々が往来し、多種多様な文化に触れ、受容し続ける機会が多かった。だから多文化を受け入れ、相互に理解する大切さを意識する文化が根付いている。

2025年2月16日。気仙沼市で、多文化共生を感じられるイベントが開催された。「ワールドティーパーティ」。本noteで数多く取り上げてきた「アジアカフェ」「nihongo cage」の後継イベントである「ワールドパーティー」の第2弾である。場所は、「アジアカフェ」の会場となっていたくるくる喫茶うつみ、そして向かいの酒のなりさわの建物(現・つなぎ工房)である。

くるくる喫茶うつみ

ワールドパーティ:


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「ワールドティーパーティ」開催!気仙沼市で暮らす多様な人々を抹茶・コーヒー・お雑煮で繋ぐ

「ワールドティーパーティ」は、昨年の「ワールドパーティ」から議論を重ねた末に結実したイベントである。様々な国の飲み物を通じて多文化への理解を深める試みだ。

  • 抹茶

  • ショコラテ・ライスコーヒー

  • アボガドジュース

これらのドリンクなどに加えて、気仙沼市産の海産物などを使ったお雑煮(ムスリムフレンドリー仕様)を提供している。中心となっているのは、「アジアカフェ」を運営していたメンバーを主体とした団体・TobiLala(とびらら)である。

準備の様子①
準備の様子②
準備の様子③
準備の様子④

くるくる喫茶うつみの店主を交えて、各々必要な準備に取り掛かったのがお昼前、そして13時から「ワールドティーパーティ」開始となった。

「ワールドティーパーティ」開始を告げる看板
抹茶屋台
抹茶にチャレンジ
抹茶大人気
近所のマルト齊藤茶舗の方が抹茶づくりを教えてくださった
向かいのつなぎ工房も盛況
ライスコーヒーが人気
久しぶりのアジアカフェ幟
多種多様な方々が飲み物やお雑煮などを頂きつつ交流を深めた

開始から終了までの3時間程度で、40名を超える多種多様な方々が訪れ、終始盛況の内に幕を閉じている。昔から気仙沼市で暮らしている方々や外国人技能実習生の方々、海外から移住された方々など、多種多様な方々が飲食を楽しみながら交流していた。

およそ半年振りのイベントであったこともあり、中には旧交を温める方々の姿も見られた。筆者は、抹茶の作り方や茶道について手厚いご指導を頂きながら、これまであまりよく知らなかったお茶の作法や提供の仕方、頂き方などを学べており、とてもありがたい時間だった。

抹茶の企画がなければ、こうした機会を得られなかっただろう。希少な機会を創出いただけたことに感謝するばかりである。訪れた海外の方々も抹茶を思い思いに楽しんでおり、飲み物を通じて海外の方々と触れ合う機会の良さのようなものを感じた。

気仙沼市で暮らす海外から訪れた人々は、今や人口の1%を超えていると言われている。街を歩いていれば、すれ違う機会が珍しくない。一方で、それだけ身近な存在になっている彼ら彼女ら一人一人について知られる機会は中々なく、彼ら彼女らが暮らしてきた国々ついても同様である。

「ワールドティーパーティ」は、そうしたすれ違うだけだった彼ら彼女らと同じ時間を過ごし、相互理解を深められる場だ。点と点となっている多種多様な人々を線で結ぶ存在である。

気仙沼市に限った話ではないが、少子高齢化が進む中で海外から訪れた人々と相互に支えながら暮らしていく必要性は高まると見られる。相互に支え合うには、お互いを知る必要がある。すれ違うだけの点と点のままでは、お互いを知るのは難しい。

今後も「ワールドパーティ」などの機会が続き、点と点でしかない人々が繋がり、相互に理解していく平和な未来が訪れることを願ってやまない。
※本イベントは、公益財団法人 宮城県国際化協会(MIA)が後援しているイベントです


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