なぜ心理士の私が、自分でビジネスをしている人に言語化を学んでほしいのか。
心理士12年目のusagiです。
私は現在、自分の好き!をビジネスにして頑張っているビジネスパーソンを対象に『ビジネスも心も豊かにする言語化会』を開催しています。
その会を発足しようと決意したのは…
自分の好き!をビジネスにしている方々に、
売るための言葉ではなく、
「自分の心が乗る言葉を使ってビジネスしてほしい」
「そのために言語化について一緒に学びたい」という強い想いが沸き起こったから。
言語化はどんな人の心も豊かにする力を持っていると私は思っていますが、特に起業家や個人事業主など、自分の「好き!」をビジネスしている方にこそ、言語化を学んでほしいと思っているんです。
なぜ、そう思っているかについて、以下に早速、言語化してみたいと思います~!
Instagramにて本編一部の内容をショート動画で解説しました!
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1.言語化の前に大切なモノ
まず、具体的に言語化について触れる前に、大切なモノについてお話します。
大切なモノとは何かというと…”感情”です。
感情に目を向けることはビジネスに限らず日常を送る中ですごく大切なんですね。なぜかというと、感情はあらゆる場面で、人の意思決定や行動に影響しているです。
こんなことありませんか?
嫌なことが重なっている場面で、お客様にちょっとした小言を言われたとしたら?
いつもはうまく切り替えられるのになんだか引きずってしまったり。必要以上にイライラして雑な対応になってしまうことってないですか?
逆に、いいことが続いて気分が乗っている時に、いつもは買わない高い商品を勧められて、じっくり考えずに買ってしまうとか。
感情場あらゆる場面で私たちのビジネスや日常に影響を与えているんです。
それなのに、私たちは感情には鈍感。
だって、1時間前に、どんなことに何を感じていたことを覚えていないことも多くないですか?
だから、私たちは日々の感情を、スルスルと流して生きているんですね。
でも、このスルスルと流している感情をキャッチして向き合うということは、自分の「好き!」をビジネスしている方においては、特に大切と思っているんです。
2.感情と言葉の関係♡
感情一つ一つには、フィットする言葉がピタッとくっついていると私は思っています。
ハートの風船に、ペタッとシールが貼られているイメージですね。
そして、その浮かんできた感情は、ピタっと貼られたフィットする言葉が外されることで、飛んでいくんですね。つまり、感情が消化していくという状態。
そして、ビジネス場面でサービスやモノを売るために話している時は特に、その感情にフィットしている言葉よりも、その周辺にある、相手に伝わりやすいと思っている”美しく整った言葉””耳障りのいい言葉”"お客様が買ってくれそうな言葉"を優先して差し出したくなると思うんです。
1度や2度であればいいと思いますが、それが習慣化すると、
自分の感情にフィットする言葉と感情が、消化されないまま、置き去りにされます。「モヤモヤ」という形で残って生き続けるんですね。
それが、「がんばってはいるけど、なんかモヤモヤしている」って状態に。
なぜ、そうなるかというと、私は、生まれてくれた感情一つ一つの中には、何かしらの、その人の価値観が入っていると思っているんです。
感情にフィットした言葉をスルーするということは、感情を無視すること、そして、自分の価値観をスルーすることにつながるんです。
そうなると、自分が「なぜ、このサービスをお客様に届けたいのか?」「なぜ、この仕事を選んだのか?」という、自分が好きでしているビジネスの輪郭がすごくぼやけてくることになると思います。
ビジネスの輪郭がぼやけてしまうと、ちょっとしたことで気持ちが揺らいで不安になったり、くよくよしたり…「もう嫌だ!」って投げ出したくなったりすると思うんです。
だからこそ、ビジネス場面で感じるポジティブな感情、ネガティブな感情をひっくるめて、
自分が感じたちょっとした感情をキャッチするって習慣をもってほしいなと。
それの感情をキャッチして消化するための一つの手段が、言語化なんです。
3.自分の感情をキャッチして、言語化するには?
では、実際にどうすればいいかを以下の5つのステップで解説しますね。
①感情をスルーしていることに気が付く。
まずは、自分の感じていることはスルーしやすいことを自覚すること。
何よりも、気づくことが第一歩。
②自分の中のちょっとした感情の揺れ、違和感を感じてみようとする。
感情は流してしまいがちと自覚したうえで、自分がビジネスで発した言葉にちょっとした違和感があったり、なんかザワザワした時を『キャッチしよう』と意識する。
できれば、メモをしておくとよりGood。
思い出させるためのキーワードだけでも、書き出しておくと便利です。
③振り返り、自分にインタビューする。
感情の揺れや違和感をキャッチできたら、振り返りをします。
そして、「なんで違和感を感じたのかな?」「私は何て言いたかったのかな?」「なんて言えたら違和感がなかったのかな?」と考えて声に出して言ってみる。
ここで注意なのですが、最初から上手にまとめて話そうと思わないこと。
大切なのはフィットする言葉を見つけて、感情を消化することなんです。
だからね、最初は、単語でもいい。たどたどしくていい。まとまらなくてもいいんです。
良い悪いを判断せずに、とりあえず、外に出して、自分と切り離してみる作業が大切と思います。
また、③を考えるタイミングは、その日のうちになど早いほうがよりGoodです。人間は、考えなくていいと思ったことは、脳がいらないものと判断して、忘れるようにできているので💦
④心にフィットした言葉が出た時の感覚を体感する。
なんて言いたかったのか?と振り返っていると…
「この言葉はフィットしている!」
「この言葉が言いたかったのか!」
というスッキリした感じや、頭がクリアになった感覚、腹落ちした感覚を体験する瞬間があります。
この感覚の体感が大切なんです。
そして、この体感を積み重ねていくことが、違和感をより敏感にキャッチしてくれる大切なアンテナを育てる材料にもなるので、少し時間がかかるかもしれませんが、粘り強くチャレンジしてほしいと思います。
⑤日々のビジネス場面を通して①~⑤の作業を繰り返す
この作業を繰り返す行うことで、フィットしている言葉を掴むことが上手になっていきます。そのためには、言語化をし続けることが大切なんですね。
そして、感情にフィットした言葉を掴んで言語化することが、最終的には自分の価値観を大切にして満たすことに繋がります。
そして、自分の価値観が満たされると、自分のビジネスやサービスに自信を持って提供できる。さらに、自信を持って価値提供されたサービスを受け取ったお客様がより満たされる。
そんなループを生むことができたら、自分にとっても社会にとってもすごくハッピーになりませんか?😄
4.私が言語化"会"をする理由
以上のような気持ちで、私は「自分の好き!」をビジネスにしている人と、
その方の心が乗った言葉は何か一緒に探していきたいと思っています。
そして、ここまで読んでみて、言語化するって、すごくめんどくさそうでしょう?笑
実際、言語化ってすっごくめんどくさいし、苦しい作業なんですよ。笑
でも、私はビジネスや人生において言語化はすごく重要と思っています。
なので、面倒で、時には苦しいことも、人と一緒だと頑張れるという、人を集めた"仲間"を作るために、言語化会をしています。
大変な作業を仲間と共に乗り切ることで、メンバーさん一人一人が自分のビジネスに納得感を持ちつつ楽しんでもらえるようこれからもサポートをしたいと思っています。
参考文献
「感情は、すぐに脳をジャックする」
著:佐渡島庸平、石川善樹、羽賀翔一(画)
出版:Gakken