信じるか信じないかは人それぞれですけど(豆柴ヘルニア生活日記⑤)
■20240106(後半)
テラヘルツぅぅぅうう?
聞いたことないなぁ。
9歳6ヶ月の白豆柴・柑太くんは「椎間板ヘルニア」と診断された。
その時、どうぶつ病院の先生は「3つの対処」について話してくれた。
その3つ目が「テラヘルツ」だった。
「ま、信じるか信じないかは人それぞれだと思うんですけど」
アメリカ横断ウルトラクイズの挑戦者が赤いボタンを押した時のような頭上に「?」がピコーンと立った俺に 先生は話を続けた。真顔で。
副作用がないのです!とまず言った。
服を着せるだけです!とさらに言った。
磁気(巷のエ●キバンみたいなやつ)やチタン(スポーツ選手が好きなファイテ●ンとか)のように自然のエネルギーを使ったもののひとつなのです!と説明してくれた。
はじめは僕も半信半疑だったんですけどうちの患者さんで症状が良くなった!という話を聞いてそういう効果もあるんだなと思ったわけです!と力説してくれた。
真顔で。
なので まずは 騙されたと思って(先生そう言いますか・・・騙されちゃいますよ笑)それをお試しされることを勧めます!!!!と。
力説。
いやはや。
ほんまにこの先生はええ人やと思ったわけです。
もしももっと詳しく知りたいのであればCT、MRIを撮って調べるという手もありますがそれはうちから紹介先の大きな病院で、その後の治療も含めてしていただくことになるのです。ちなみに撮影は全身麻酔になります。その後、手術となるとそれもまた全身麻酔です、、、と。(´・ω・`)←こんな顔して。
あと半年で10歳になる柑太くんのことを考えると「それはないよな」と不安がもわわんと膨れ上がる。
なので!ひとまずはテラヘルツのウェアを着せてあげて様子を見るのはどうでしょう!!という提案をしてくれた。
継続的な飲み薬か注射かという鎮痛剤の選択は、こちらに託された。
とはいえ、これだけ急にしんどなってるわけですからひとまず注射はしましょう、となり、それと様子見の1週間の飲み薬を、処方してもらった。
「人間の椎間板ヘルニアと同じ解釈で同様に対処して負荷が軽減できるように過ごしてあげたらいいですかね」と念のため聞いてみた。「そうですね、ヘルニアの原理は同じですからね」と言ってくれた。
柑太くん!俺とヘルニア兄弟やな。ヘルニアブラザーズやで。
俺がヘル。君はニア。とかどーでもええねん。
そんなして受け入れるしかないねん。この現実。
ぁああっていうレントゲン直視したら、もう それは受け入れるしかないわけです。はい。
さて。
これからの彼の人生のために、やれることを次々、やっていこう。
テラヘルツのウェアも検索して買おう。
しんどい時もお日さまに会いに外に出かけられるように自転車も手に入れよう。
なんでこうなっちゃったんだろ、とか、もう少し早く気づいてあげられてれば、とか、思っても仕方のないことは思わずに。
責任を持って彼との暮らしをつねにアップデートしていこう、トライしていこう、と。
帰りのハンドルを右手でぐぐっと握りながら、左手で柑太くんをヨシヨシしながら、じわじわそう思った。
家に着くと 痛み止めが効いたのか めちゃくちゃ元気な柑太くん。
可愛い。そしてとても愛おしい。
そしてどうしようもなく せつない。
あ ああ いかんいかん。
この健気なこの子のために俺はぐぐっと心を整えなあかん、と強く思ったのです。
(つづく)
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