クッション言葉の価値
食堂の窓口にいて、料理をお客さんにお出しした時に、「ありがとう」とか「いただきます」とか、下膳の時に「ごちそうさま」とか、一言あると嬉しいものだなと、日々感じている。
全く言わない人もいるし、初めての食堂利用で、決済の仕方から、トレーの置き場も知らないようなお客さんでも、「ありがとう」や「ごちそうさま」を言ってくださる方もいる。
千差万別。
マスク生活が長かったせいで、言葉にならない「ありがとう」の笑顔が隠れてしまって、せっかくの「ありがとう」を私が知らない方もいると思う。
コンビニや、スーパーや、薬局のレジで、私はお礼に加えて、自分がいくら払うつもりかを宣言することにしている。
例えば、会計が1532円だった時、「1540円でお願いします」のような。会計を終えて、レジの前を離れる時には、「ありがとうございます」も伝える。
買い物をして、お金を払うのは私で、サービスを受ける権利は私にあって、お礼を言う義理はないという理屈も分かる。
でもレジの人だって人間で、仕事とは言え、何も言わず、お金を放り投げるようにして出されると、なんだかモヤッとするだろうなと勝手に思う。
ありがとうと言われて、悲しい人はいないし、きちんと、丁寧にレジをしてくれてありがとうという、私の気持ちは嘘じゃない。
時々雑なレジの人もいるけど、「ありがとう」は私の勝手な感謝だから、別になんてことはない。
そういう言葉って無駄なのかと言うと、たぶん実質的な意味では無駄だろうと思う。
少なくとも、誰かが目に見えて得する言葉じゃない。
ありがとうや、支払う金額の宣言をしなくても、会計は終わるし、何の問題も起きない。
得する、しないと考えると、言葉は無駄なものの方が多いかもしれない。
恐れ入りますが
申し訳ありませんが
おまたせしました
必要な時もあるけど、いつもは要らない言葉。
でも、あると嬉しいクッション言葉。
その一言で、こちらの気持ちや、行動が、相手へポジティブに伝わることもある。
クッション言葉は、必要以上にへりくだる言葉だと言う人もいるかもしれないけど、そもそもクッションなのである。
ワンクッション置くことで、衝撃に備えられる。直接的な物言いが柔らかくなる。言いたいことが伝えやすくなる。
お礼も、挨拶も、その一環じゃないかなと思う。
もちろん人それぞれの価値観によるけど、私はあった方が嬉しい人。
だから、コンビニでも、スーパーでも、薬局でも変わらず会計の金額に対して支払うつもりの金額を宣言するし、お礼を言ってから、レジ前を離れる。
自己満足でいい。
その店を、自分が気持ちよく利用し続けるための技。
【今日の英作文】
雨が降ったり止んだり。変な天候で疲れました。
It rained on and off. I got tired because of this strange weather.
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