見出し画像

【読書】最高のコーチは教えない_吉井 理人

どうも、斉藤 史朗です!

2023年はスポーツイベントが盛り沢山で、勇気と感動をもらいました!やっぱりスポーツ見るのは最高ですね^_^

今回の著者である吉井さんは、ワールドベースボールクラシック大会(通称WBC)で、投手コーチとして、栗山監督を支え、見事世界一にチームを牽引された方です。

吉井さんは、現在千葉ロッテマリーンズ一軍監督として一年間のシーズンを戦っておられます。

2023年大活躍中の吉井さんの著書を読ませていただきました。

野球指導の経験から伝えられる話はビジネスや組織運営やチームマネジメントや人材教育や人材育成に大いに役立つ

プロ野球選手は、長年野球に携わり多くの競争を乗り越えてきた方々だからこそ、ワガママだったり自信がある選手達なので、如何にしてコントロールしていくのか。という観点で学びがあります。


吉井さんのご経歴

1965年4月20日生まれ、和歌山県有田郡吉備町(現:有田川町)出身の元プロ野球選手投手、右投右打)、野球指導者体育学者学位体育学修士筑波大学大学院2016年
現役時代は近鉄バファローズを皮切りに、日本プロ野球4球団・メジャーリーグベースボール3球団でプレー。2007年に現役を引退してからは、野球解説者としての活動期間(2013年2014年)をはさみながら、パシフィック・リーグ3球団でのコーチを経て、2023年から千葉ロッテマリーンズの一軍監督を務める。
また、2014年度以降は、筑波大学大学院の人間総合科学研究科博士前期課程体育学専攻野球コーチング論研究室の学生として野球のコーチング理論を研究。2016年には、日本ハムの一軍投手コーチへ復帰する一方で、プロ野球シーズンの前に同課程から修士(体育学)の学位を授与されている。

【一部抜粋】wikipedia_吉井 理人

プロ野球選手生活を終え、その後大学で学び、そこからコーチとして参戦される方ってなかなか貴重な存在であります。

他の方でもプロ野球選手生活やビジネスキャリアが一区切りした後に大学や大学院で通う方も増えてきていますが、まだまだ先進的な考えですね。

元プロ野球選手の幸山さんの國學院大學進学のキャリア

推測ですが、大学コミュニティーの中でスポーツやマネジメントなどの知見を客観的に学べたり、他の価値観を得る事も吉井さんに取って大きなターニングポイントになったのでないでしょうか。

同じくWBCで一緒だった栗山監督は、大学に通うではなく、大学で教鞭を奮っていました。

野球だけをやって方よりも、多様なキャリアや価値観を構築されている方がマネジメントやコーチする上でも、有利ではないかと思います。

※プロ野球選手のセカンドキャリア
アンケートを見る限り、独立・起業という考えが多いですね。

一流を極めた選手が全てセカンドキャリアで野球に携われている訳ではありません。

※抜粋|NPBプロ野球_セカンドキャリア_2022年若手選手へのセカンドキャリアのアンケート調査

マネジメント側の強みや、やり方を選手に押し付けないように

だいぶ話は逸れましたが・・本題にて。

マネジメントする側も人間ですから、「メンバーには個性があり、一人ひとり顔も特徴も違う」と頭ではわかっていても、「仕事のやり方は自分と同じやり方でやってほしい」と考えてしまいがちです。

大抵マネジメントをされている方は何かしらの実績があり、会社からも信頼されて、そのポジションを任されています。

ですが、そこで培った強みや経験や価値観は、全ての社員にとって適切であるかは分かりません。

複数のメンバーマネジメントを経験すれば分かりますが、社員1人1人には個性や考え方があるので、多少なり合わせていく必要があります。

マネジメント人数も多いと、カスタマイズの余力が難しくなり、「強みの押し付け」に繋がりやすいので、注意が必要です。

優秀な方でも複数名のマネジメントには苦労します。任せる側も適切な人数をアサイン出来る環境の用意も必要です。

マネジメントする側も、人は強みを押し付ける!つもりは一切なく真剣に向き合ったり、考えたりする結果として、良くない方向にいくことがあります。

マネジメントする方も、多様な業務を抱えていますから。
現代はプレイングマネージャーとしての役割も期待する会社が多いですから、そういったのも要因になりえます。

相手に合わせてコーチングとティーティングの指導方法を変える

若手の選手でまだ基礎技術が出来上がっていなかったり、ルーティンが確立されていない場合、細かく技術などを伝えてあげるようにする。

ベテラン選手には、多くを語らずとにかく見守ること。ただ時折選手から質問や確認があるから、その時にしっかり意見をいうこと。

能力は高いが考えて行動出来ていない選手には、練習中の行動や試合後に質問をして考えさせたり野球ノートを書かせる事で振り返り出来たり言語化することができる。

また、試合後に選手同士で振り返る事で、同様の効果を生み選手同士で高めあうことにもなる。

ここで重要なのは、試合後にコーチに指摘される、指導されるのは気分が良くない時があるので、選手同士で考え振り返る事で、登板した投手だけではなく、控えメンバーも考え成長する機会となるので、関わる人がプラスになる仕掛け。誰の時間も無駄にしない仕組みです。

直接ダメな箇所を伝えるではなく、周囲を修正する中でそのダメな箇所が自然と直っている。

場合によってですが、ダメな箇所を直すためには別のところが原因としてあり、周りから少しずつ矯正する事で直っていくという事例がありました。

ビジネスも同じで、目につく箇所を直せばよい訳ではなく、そこに至る前や周辺に原因があるかもしれず、そこを見てあげないといけませんね。

「おまえ以上におまえのことを知っているのは、このチームにはいない。だから、おまえのピッチングについて、俺に教えてくれ。そのうえで、どうしていくのがベストの選択かは、話し合いながら決めていこう」

最高のコーチは、教えない_吉井 理人

メジャーで挑戦されていた吉井さんがコーチより言われてエピソード。相手を尊重にその上で何に取り組んでいくのかパートナーとして進めていこうとするメッセージ。大いにビジネスでも役に立つ考え方。

ただ、そのコーチもメジャーでは、選手にアドバイスしたり教えすぎてしまう、という観点からそこまで評判が高い訳ではないそうですが、吉井さんに取っては接し方含めてすごく相性が良かったかなと感じます。

となると、フレームワークや対処法を学んだり実践するのは大切ですが、理論先行になると、吉井さんのいう相性というのは皆あるので、そこも考慮した歩み寄りが必要だなと改めて感じる。

チームが大きくなってしまうと、組織の中の一人という形になりやすい。合理性を考えるとその方向で合ってますが、一人ひとりの看板が組織を構築する考えは忘れたくないですね。

教えすぎず、見守ることができるのか?

読み進めていく中で、自分の行動を振り返った際に、丁寧に教えるという姿勢を意識していますが、場合によって教えすぎるのもよくないですし、相手のペースや状況を見守って多少遠回りになることがあっても、自分で考えさせ、やらせてみて、失敗させ、振り返りさせるのも大切です。

自分の長男に対して反省があります。

彼は4歳となり、少しずつ自分で出来るようになっていて、何でもチャレンジしよう。やってみようとしていますが、

私自身が見守りきれず、サポートしてしまうことがあります。

時にはぐっと堪えて見守ってあげることで本人の成長機会をつくること大切です。

今回の参考文献!

●Twitter
Facebook
●Linkedin
●Eight
YOUTRUST
●NewsPicks


いいなと思ったら応援しよう!

斉藤 史朗
宜しければ、サポートお願いします!費用につきましては、今後note/SNS運営活動費に充てさせて頂きます(^^)

この記事が参加している募集