#親の介護「親が施設に入る時のタイミング」
つながり活動の企画の1つである、「ちょいユル雑談」。noterの柿葉さんとリモートにてご一緒させて頂いた内容の、御報告の第三弾です。この回が最終報告となります。
会話の中で、うりもが影響を受けた3つ目の「 深まりポイント 」は、親の介護についての、親が施設に入るかの判断をする基準やタイミングについてです。
「 本人、家族みんなが一番いいと思える
ポイントを探すしかない 」
柿葉さんは、そんな風に会話の中で表現されていました。
1. 親の尊厳や意向を大事にする
認知症の症状が少しずつ進行していたとしても、「父が父であると思える間は、父を尊重していたい」。その言葉がとても心に残りました。お父様が病院に入院したり、介護施設のショートステイ(施設のお泊まりサービス)を利用していた時のお父様の反応がとても可愛そうだったことと、お父様は病院や施設に入ることには良いイメージを持っていないとのことで、可能な限り、お父様の意向、尊厳は大事にしたいとのことでした。
2. 家族の意向や、家族の生活を守る
柿葉さんご自身は、ご両親に対して、「旅立つ時に、そばにいてあげたい」という思いがあるとのこと。たとえ、ご両親が身体的な介護が更に必要になったとしても、自宅で可能な限り支えていこうと思っているとのこと。ただ、「施設に入ること自体がわからなくなってしまった状態」になれば、施設に入ることを考える時かもしれないとのことでした。お父様のご意向を考えた場合、可能な限り在宅生活を続けて、「ピンピンコロリ」の状態で、「おやすみと言って寝たら、それが最後だった」という日を迎えられたら一番いいのですが、お父様がもし「嫉妬妄想」の症状が強くなり、お母様や他の家族等に攻撃したり危害を加えたりするようになってしまうと、家族の生活が守れなくなる。そのような状態になれば、本来の父親の人格が崩壊していると判断できるので、その時が施設に入るタイミングになるのかもしれないとのことでした。
3. 皆が一番いいポイントを探す
親の意向、家族の意向、家族の生活をトータルして考え、皆が一番良いと思うポイントを探すしかない。ある程度それぞれが苦しんだとしても、みんなの苦しみを最低限にする形を考えていくしかない。
柿葉さんは、柿葉さんを含めご姉弟が3人おられます。今は、柿葉さんと1人の弟さんと交代でご実家に泊りながらご両親の生活を支えているとのことです。もう1人の弟さんは、枕が変わると寝れないタイプのため、泊りはしないとのことでした。おそらく、親同士だけの生活では不安がある、ご両親は誰かが居てくれると安心できて気持ちが安定する、姉弟3人の生活を守りながら出来るサポートの量など、トータルして話し合いながら、「皆が一番いいポイント」を探った結果が、ご両親に対する今の支え方になっていて、丁度いい支え方が決まっているからこそ、施設に入るタイミングも考えやすくなるのではないかと思いました。ただ、結局その時が来ないとわからない、わからなくてもいい、わかったら面白くない、ともおっしゃっていました。
4. うりもの個人的な感想
私自身も、一人暮らしをしている自分の母親の介護に関して、可能な限り自宅での生活を続けさせてあげたいと思っています。ただ、それにも色んな意味で限界があるのも感じています。そんな状態の中で、「いつ施設を利用する判断をすればいいのか」という判断を自分では決めきれずにいました。何か答えが欲しいとも、どこかで思っていました。でも、柿葉さんとお話しさせて頂いて、「答えなんかない、自分達で話し合って決めていくものだ」ということを、再確認させて頂きました。「どんなに厳しい状態でも、介護の仕事をしている自分が支えるのだから、なんでも乗り越えていく」という考えが、「ただの自分のエゴ」だったことに気づかせてくださいました。1人で暮らしている母親は、「誰にも迷惑をかけずに自宅でいたい」と言ってはいるものの、本当は「1人が怖い」と思っているかもしれない。主で支える私も家族があり、仕事もある。「絶対に母親を見捨てることはしたくない。施設に入ることが見捨てることになるのではないか」という自分の勝手な思いだけでは、「みんなにとって一番いいポイント」にはならないのではないか。もう一度、冷静に考え直したいと思えるきっかけを頂きました。また、本人と家族とで、話し合って決めていくことが前提にあることを再確認できました。
「良い影響を受けて
ほんまに深まりました〜 💕🦍 」
5. 終わりに
「ちょいユル雑談」という企画で、noterの柿葉さんと2時間程、リモートで直接お話させて頂いた内容の中で、特に影響を受けた内容を3回に分けてご報告させて頂きました。まだまだ、とても素敵なお話や柿葉さんのお人柄について感じたことはたくさんあるのですが、3回も投稿すると、「柿葉さんのストーカーではないか?」と思われてしまうといけないので、一旦、一括りにさせて頂きたいと思います(笑)。
柿葉さんは、看護の仕事を40年ほど続けておられます。
サービスを提供する側から見ていた立場から、今はサービスを受ける
家族の立場や気持ちで、今までを振り返ったり、現実に直面しながら、
「あの時、関わった家族の気持ちはこういうことだったのかな?」
と、なんだか「答え合わせ」をしている感覚だとおっしゃっていたのが
とても印象的でした。
ブランコにゆらゆら、ゆれながら。
柿葉さん、お話しする機会を頂いて本当にありがとうございました。
「 家族の介護については、
その家族の中の考え方があり、
皆それぞれ。
正解なんてない。
自分達で形作っていくもの。
1人で決めるものでもないし、
また1人で抱えるものでもない。 」
改めて、自分の母親の介護について、考え直していこうと思えましたし、また、他のご家庭での、親の介護についての「家族からの視点」を、私も家族という立場で聴いてみたいなという思いが強くなりました。
現在、親の介護をされている(されていた)noterの
皆さん、よければ一緒にお話ししませんか?
何かアドバイスしたり、されたりなど、特にしなくていい。
今の現状を話し合うだけでも、互いの思いを整理できる時間になると感じます。
まずは、クリエイターへのメール等でやりとりさせて頂けると嬉しいです。
人とつながることで、自分の考えや思いが更新されて、自分自身の心が豊かになっていくように感じます。皆さんも、一緒にこの感覚を味わいませんか?
介護だけではなく、「 家族・子育て・生き方 」のことについてお話ししてみたいと思う方も、是非リモートでつながらせて頂きたいと思っています。
スタンドFMの告知です↓
3月3日(金)21:00〜
「 さぼ姉とうりもの ふ・き・だ・す ライブ 」
2回目のライブ配信を行います。
今回は、ゲストに noterのアークンさん をお迎えし、
電車ネタで盛り上がろうという回になります。
30分ほど、打ち合わせをしましたが、
とても勢いのある回になりそうな予感です(笑)。
私は、お話を聴くことと、コメント欄の皆さんのコメントを
ピックアップする役割に徹します。なので是非是非、コメン
ト欄でリアルにつながりましょう!。
当日、お待ちしております!!。
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