新社会人のみなさんへ 9年間会社に勤めた男からの3つの提案
この記事は今日から新社会人になるみなさんに向けて書く。
今日から始まる社会人生活において、私が思う重要なことは何なのか。
結論から言うと、以下3点を提案したい。
❶本当に苦しくなったら逃げよう。自分だけには決して嘘をつかないこと。
❷給料から一定額を天引きして貯金や投資をしよう。先々役にたつ。保証する。
❸何のために働くか。折に触れて文字にして残そう。それこそがキャリアだ。
では以下解説する。まず自己紹介から。
自己紹介
私は31歳、一児の父だ。
9年前総合家電メーカーに営業職として入社し、その後5年間B2Cの宣伝業務に携わった。その後ネット広告代理店に転職。リテール販促領域の広告配信やメディア開発のコンサルを経て、昨日3月31日付で退職。
今日から専門学校の学生と個人事業主の二足の草鞋生活を始めた男だ。
ちなみに文系で、好きな映画は「スターウォーズ」。これはどうでもいい。
さて、上記の3つの提案について、なぜそれが重要だと思うのか。
自分の9年間の会社経験をもとに解説したい。
❶本当に苦しくなったら逃げよう。自分だけには決して嘘をつかないこと。
ここでいう「逃げる」とは退職や転職、休職、職場の異動願い、特定の機関への相談などを意味する。
「おいおい今日は入社日だぞ。のっけからネガティブ過ぎ・・・」
うん。ごもっともである。しかし重要なのだ。
前提、人が何事にかに全力で取り組む時、そこに後ろ盾がある方が良いパフォーマンスが出せる確率は上がる。
例えば、海外旅行。皆、渡航前に保険に入る。なぜか。
その方が些細なことに気をとらわれず、安心して旅行の日々を過ごせるからだ。
結果的に旅行は幸せな思い出になる可能性が高い。
次に、スポーツ。
競技場には怪我をした時に備えて救護班がいる。なぜか。
その方が些細なアクシデントを恐れることなく全力でプレーできるからだ。
では会社はどうだろう。
会社勤めは楽しいこともある反面、ストレスフルでもある。なぜか。
これまでと違いアンコントローラブルなことばかりだからだ。
仕事は最低限しか教えてもらえない(会社は業務に対して(成果ではなく)給与が支払われる組織であり、費用を払って学びを得る学校とは異なる)。
概ねやりたい仕事はできない(実力不明で実績ゼロの人間にいきなり仕事を任せる会社はどうかしている)。
非効率で理不尽なことが多い(組織はチームワーク。組織が個人に合わせると全てが成り立たないから)
取引先は厳しい(自分が費用を払うお客の立場になった時、新人かベテランのどちらがいいか)。
生活は仕事が中心になる(8時間勤務/日×5日=40時間。1週間は24時間×7日=168時間。仕事の時間はそのうち23%。1週間に締める割合は4分の1以下なのに、なぜ仕事中心になるのか。その要因を考えてほしい)。
上司や同僚は選べない(もし選ぶ権利があったとしても、そもそも相手の人格も実力も不明だし仕事の中身も不明なので実際選べない。実はそれは組織にとってもほぼ同じことなのだが)。
と、あげ連ねれば山ほど出てくる。そしてストレスは溜まっていく。
溜まりに溜まると表情や健康、態度、気持ちにガンガン影響してくる。。。
もし心の底からしんどいと思ったら、決して無理はしてはいけない。
他者に相談した際、「気にするな」「もう少し頑張ってみよう」という言葉をもらうことも多い。
話半分で聞き流して結構だ。なぜなら相手は自分ではない。
自分の感じている苦しみは1ミリもわからない(共感してくれる人はいるだろうけど、真の理解は不可能だ)。自分の苦しみは世界で1つだけの自分だけのものだ。その感覚を大事にしないといけない。
では逃げる、逃げないの判断はどう下せばいいのか。
それは自分に「嘘をついていないかどうか」だと思う。
自分に嘘をつくとはどういうことか。それは心や身体を騙すということだ。
頭は利口だが不器用だ。心と身体が感じている苦しみの原因を説明しようとする。
そしてもっともらしい理由をつける。わからないものに対し、理由や意味をつけないと人は落ち着かないからだ。
だが心や身体で「感じている感覚」に言葉や理屈はいらない。
そして自分の頭で考える以上に、もっともっとそれ以上に、心と身体が感じている感覚は奥深く、そして正しい。
痛いときは痛い。苦しいときは苦しい。それ以上でも以下でもない。だってそうなのだから。
だからこそ、自分の心と身体の感覚に正直になってほしい。嘘はつかないでほしい。
この感覚に照らして、判断すればいい。
❷給料から一定額を天引きして貯金や投資をしよう。先々役にたつ。保証する。
間違いない。この習慣はかならずあなたを助けてくれる。
なぜか。この先出くわすほとんどの意思決定において、お金はその鍵を握るからだ。
例えば結婚。結婚指輪、引っ越し、新生活。
結婚するつもりがない人もどうなるかわからない。あなたが望まなくても、結婚の方からあなたに迫ってくる場合もある。
例えば転職。退職したが上手く転職できないこともある。生活費は心のゆとりにつながる。
例えば勉学。スキルUPは学びと経験なくしては得られない。それはいつ必要になるか知れない。そして価値ある学びはタダではない。
その他にもいろいろあるが、使う用途が決まってなくても一定規模の「資産」を持つことは、人間の思考と意思決定、行動に大きく影響してくる。いつでも会社を辞めれる人と、稼ぎのために辞められない人では、労働のマインドが全く異なる(これは上記❶の後ろ盾と同じ話。ちなみにいつでも会社を辞められる資産のことを米国では「ファッ○ユーマネー」というらしい。どこまでもアグレッシブな国である)。
そして資産形成には元手が不可欠で、元手は給与が源泉になる。
そして給与は貯蓄分をあらかじめ天引きしないと10000%たまらない。
もう一度いう。
給与は貯蓄分をあらかじめ天引きしないと100000000000000%たまらない。
人の脳はあればあるだけ使うようにプログラムされている。
これは科学的に証明された事実だ。抗うのは得策とは言えない。
今欲しいものは、10年後も欲しいとは限らない。
だが今貯めたお金は、10年後ますます必要になっているお金だろう。
つまり資産とは、可能性だと思う。
❸何のために働くか。折に触れて文字にして残そう。それこそがキャリアだ。
なぜか。文字に残せば過去の自分と対話できる。
その対話(今の自分との比較)が、自分の労働観、何がしたいのか、どう生きたいのかといった「自分の人生に対する意見」を考えるきっかけ、決める足がかりとなるからだ。
ちょっとここで想像してほしい。10年前の自分が何を考えていたか。
今日から働くこの会社のことなんて1ミリも考えてなかったと思う(もしかしたら考えていた人もいるかもしれないけれど)。
10年前の自分と今日の自分。
人生に対する考えはどう繋がってきたのか。即答できる人はきっと少ない。
では10年後はどうだろう。
30代のあなたの考えは、きっと今のあなたの考えと大きく違っているだろう。
その考えがどう作られていくのか。確かめる方法は簡単。
その都度、記録することだ。それも目に見えて残る形で。
これはGoogleマップと同じ。いきなり「目的地周辺」とはならない。
道程の記録があれば、10年後道に迷う確率は低くなる。
たとえ10年後のその時に明確な目標がなくても、振り返れば自分が歩んできた道が見える。
その道が、きっと次の進路を決める助けとなってくれるはずだ。
“キャリア(career)“の語源は馬車の「轍」を意味する。
轍とは、これまで歩んできた足跡である。
以上が私からの3つの提案で、私自身の経験に即した意見だ。
偉そうに書いてみたものの、振り返れば恥ずかしいこと、やり直したいことばかりだ。
けれど確かに歩んできた道だ。
あの時想い描いた夢の途中に今も、、、、っとおいおいおい!
“栄光の架け橋”が頭に割り込んできた。
私も今日からフリーランス。緊張している笑。
ということで、みなさん。一緒に愉しんでいきましょう!
以上une _penでした。
また次回の投稿でお会いしましょう。
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