イタリアの夏の風物詩グラニータ!
イタリア・シチリア島生まれのグラニータ。シャーベットやかき氷よりザクザクと氷っぽく、そして水っぽいのが特徴。その氷の粒々にフルーツジュースやシロップを混ぜたもので、スプーンで頂きます。
グラニータの歴史
エトナ山をはじめとするシチリア島の山の頂上近くには岩の間にできた逆円錐形の隙間があり、中世の時代から冬の間に集めた雪や氷の上に石、煉瓦や藁を被せ貯蔵していたそう。
そしてその氷は夏になるとシチリア島内にとどまらず、マルタや北アフリカにまで輸出されていたそうです。
シチリア島では夏になると氷は山頂から島の海岸沿いに運ばれ、フルーツジュースやシロップと混ぜて食されたそうで、これがグラニータの起源。記録では、15世紀にはシチリア人はすでにグラニータを食べていたそうです。そして、20世紀になってから電気や製氷機の普及したことによって、グラニータはイタリア全土に広がりました。
イタリアのグラニータ文化
グラニータは、イタリア語で「粒々にした」という意味。
シチリア島ではグラニータにブリオッシュを添えて朝食として食べるのが定番だとか。フレーバーはコーヒー、アーモンドやピスタチオ、チョコレートやフルーツと様々。
もちろん、朝食としてだけでなく、ご飯とともに、または午後のおやつとして食べることも多いそうです。
そして今回のイタリア旅行で何度か食べてみたので、ここでご紹介します。
タオルミーナのBamBar
まず最初に行ったのは本場シチリア島タオルミーナのグラニータ専門店、BamBar。観光地の真っ直中にある有名店。夏場は外に行列ができるほどらしいです。
店内の席が空いていたのですぐ座ることができました。オレンジのデコレーションが映える店内。
テラスは満席でした。
テーブルもオレンジと太陽のモチーフでシチリア島でらしいです。
グラニータは二種類まで選べます。
コーヒーとフルーツ系にしようと思ったら、その2つは合わないとウェイターに言われ、コーヒーとアーモンドにしました。もちろん定番とされるブリオッシュも。
頼んだときに気づかなかったのですが、アーモンドはマジパンの味… 実はマジパンがあまり好きではなくて、個人的にイマイチでした。少し氷のじゃりじゃり感があり、ジェラートやシャーベットよりスッキリ爽快です。
パートナーはチョコレートを頼みました。こちらはミルクが入っているため、じゃりじゃり感はあまりなく、なめらかでクリーミー。こちらのほうが濃厚で美味しかったです。
バーリのAntica Gelateria Gentile
そして、バーリではAntica Gelateria Gentileへ。1880年にバーリで創業し、ニューヨークにも支店がいくつかある老舗です。
内装は今どきでお洒落。
アメリカ人が沢山来るのか、英語がネイティブぽいスタッフが何人も。
ここで頼んだのはchinottoというビターオレンジのグラニータ。chinottoは、イタリア、リビア、マルタと南仏でしか栽培されていないそうです。苦みのあるビターオレンジの皮がふんだんに入っていて美味しいです。タオルミーナのBamBarよりも氷の粒が大きく、よりじゃりじゃりとしています。
その他のグラニータ
旅行中、何気ない普通のカフェでもグラニータを提供しているところがあることを発見してからは、度々試しました。特に、ミルク入りコーヒーのグラニータは、クリーミーで美味しくハマりました。
ミルクが入ることで随分クリーミーになります。スタバのフラペチーノという感じで、だいたい結構甘めなので、毎日食べる感じではないです。
フルーツ系も試してみました。スイカのグラニータは爽快。
暑い日にピッタリのグラニータ。イタリアの夏の観光で疲れたら是非。
次回はバーリからギリシャのパトラスまでの夜行フェリーです。