R6予備論文刑法 再現答案
自己評価:E
第1 甲が本件ケースを自己のズボンのポケットに入れた行為について、窃盗罪(刑法(以下、法令名略。)235条)が成立しないか。
1(1)「窃取」とは、占有者の意思に反して、占有者の占有を排除し目的物を自己又は第三者の占有に移転することをいう。ここで、Aが本件ケースを占有していたといえるか問題となる。
(2)占有の有無は、占有の意思と占有の事実によって判断される。もっとも、その支配の態様は多様であるため、社会通念によって決するほかない。
(3)Aは、7月1日午後