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キリスト教

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キリスト教関係の記事をまとめています。
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日本聖公会主教会議長・首座主教八代斌助と原発問題

日本聖公会主教会議長・首座主教八代斌助と原発問題

 ※-1 日本カトリック司教協議会『今こそ原発の廃止を』編纂委員会『今こそ原発の廃止を-日本のカトリック教会の問いかけ-』カトリック中央協議会,2016年10月

 この※-1の標題にかかげた著作は,2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災とこれが惹起させた東電福島第1原発事故を目の当たりにした日本国の構成員たちの,それも宗教界のなかのカトリック教会が公刊した「反原発本」であった。

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ヘンリー・ニューマン枢機卿とおかあちゃんの祈り

ヘンリー・ニューマン枢機卿とおかあちゃんの祈り

うちのおかあちゃんはヘンリー・ニューマン枢機卿の祈りをこよなく愛していた。きっと自分自身もその祈りに生き、僕ら子どもにもその祈りの文言は言わずにその祈りの精神に生きるよう育てようとしたのではないかと思う。ちょっと機嫌のいい時、おかあちゃんの神様への思いと、その結果、僕がどうあって欲しいかを、たまに、ごくたまに、聞かせてくれた。そして諭してくれた。あの人は神を語ることをものすごく嫌う人だったので。で

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お告げの祈り(Angelus Domini)

お告げの祈り(Angelus Domini)

僕は個人的に「お告げの祈り」が好きだ。というのも、祈りの言葉ひとつひとつの内容を深く黙想するといろいろな気づきを与えられる(それは「保守的」にも「ラディカル」にもどちらにも広がりがあるのだが)。また、鐘が鳴る中この祈りを唱えると「あ、これからミサだな」と心が整えられる。また、ヴァチカンのサン・ピエトロ広場から見上げたバチカン宮殿の小さな窓に現れた、今は亡きヨハネ・パウロ二世教皇様と共にそこにいる多

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聖書人物の名前の意味 ヘブライ語(旧約)聖書編 70名

聖書人物の名前の意味 ヘブライ語(旧約)聖書編 70名

シャローム!
ホーリーランドツーリストセンターの平和です!
今回は旧約(ヘブライ語)聖書の登場人物の名前の意味を紹介していきます。

聖書人物の名前の意味を知ると聖書の理解が深まる
残念ながら日本語・英語などの言語で聖書人物の名前を聞いてもピンと来ません。
ですが、ヘブライ語の名前の意味を知ると感動を覚えるどころか、聖書の中での様々な気づきが得られます。
テルアビブ大学のヘブライ語の授業で名前のヨ

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シノドス最終版 皆さんちょっとお疲れのようで…

シノドス最終版 皆さんちょっとお疲れのようで…

10月4日にバチカンで始まった、世界のカトリック教会の代表者が集まるシノドス第16回通常総会の第1会期は、29日の閉会に向けてラストスパートを掛けていることと思います。25日には、この総会からの『神の民への書簡』が発表される運びになっています。そんな中、3週間を超えてきた会議・分かち合いに、参加者たちの疲労の色も濃いようです(Welcome to All ! ツによるPixabayからの画像)。

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【読書記録】『教皇ベネディクトゥス一六世: 「キリスト教的ヨーロッパ」の逆襲』

【読書記録】『教皇ベネディクトゥス一六世: 「キリスト教的ヨーロッパ」の逆襲』

▼異例の生前退位をした前教皇の評伝。翻訳本ではなく著者は日本の大学の教員。▼ドイツでの生い立ちから教員時代の言動、退位直後までの歩み記録し、その思想の変遷を紹介する。▼若い頃は改革派であったものの、第二バチカン公会議後には教会の伝統を護持しキリスト教的ヨーロッパを強化することを目指す保守的立場へと変化した様子がよく理解できた。▼地名はオーストリアは「エステルライヒ」、スイスは「シュヴァイツ」などと

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