アヤーヌ 〜降り鉄的な何者か〜

駅が好きで、女ひとり、あちこち鉄道旅をしてきました。 過去ー現在の旅の記録を綴っていきます。 面白そうな地では果敢に脱線しつつ、日本中をちょろちょろします。

アヤーヌ 〜降り鉄的な何者か〜

駅が好きで、女ひとり、あちこち鉄道旅をしてきました。 過去ー現在の旅の記録を綴っていきます。 面白そうな地では果敢に脱線しつつ、日本中をちょろちょろします。

最近の記事

  • 固定された記事

ご挨拶 ~鉄道ひとり旅にハマった私~

鉄道ひとり旅が大好きです。 女ひとり、あちこちの鉄道を訪問してきました。 ここでは旅の思い出を綴っていきたいと思います。 何年も前の記憶を整理しながらになってしまうので曖昧な部分も多くなってしまいますが、憤らずにお付き合いいただけますと幸せでございます。 これは記念すべき最初の記事なので、そもそもの話なども書いてみたいと思います。 私は大人になるまで、鉄道に興味なんて持ったこともありませんでした。 すべてのはじまりは本屋さんでした。 牛山隆信さんの著書「秘境駅へ行こう!」

    • 広島 錦川鉄道へ (1)

      ある夏、仕事で広島に行くことがありました。 詳しく書いてしまいますと、2018年8月26日のことです。 仕事とはいえ、せっかく広島まで行くのだったら、錦川鉄道に立ち寄ってみたい次第! 一泊延長してやろうではないですか! ※翌日は休みです。 なのですが、ひとつ問題がありました。 錦川清流線は7月、豪雨によって土砂崩壊が発生し、岩国~北河内間で列車の運転見合わせが続いていたのです。 私が錦川鉄道を訪問する予定は翌27日。 27日に運転再開予定との情報がリリースされていました

      • 関東旅(5) 岳南鉄道

        旅の最終日は甲府駅からスタート! 身延線経由で吉原に向かいます。 この日のお目当ては 岳南鉄道です。 岳南鉄道は全長9.2Km、駅数は10駅と小ぢんまりした路線ではありますが、すべての駅から富士山が見えてしまうという素敵な鉄道です。 それだけではありませんよ。 工場地帯の中を走り抜けていくので、夜は車窓から工場夜景が見れてしまうそうで。 そんなん聞いたら行きたいでしょ。 なのでちょっと立ち寄って帰ることにした次第でございます。 JR吉原駅のホームから、すでにオレンジ

        • 関東旅(4) しなの鉄道、トキ鉄、小海線など

          4日目! 上田からしなの鉄道に乗ってスタートしまーす。 私、ちょっと変な習慣がありまして。 自分の友達と同じ名前の駅に降りたら、なんか妙に嬉しくなってしまうんです。 で、駅名表の写真を撮って、頼まれてもないのに送り付けます。 これが案外喜んでもらえます。 知り合いに多数いる田中さんのために、とりあえず田中駅下車。 田中を撮りまくって友人・田中さん(とりあえず3人)に送り、気がすんだので出発。 篠ノ井まで行って、JRに乗り換えて長野まで。 ここから北しなの線で妙高高原

        • 固定された記事

        ご挨拶 ~鉄道ひとり旅にハマった私~

          関東(3)横川、軽井沢、しなの鉄道など

          三日目もあちこち激しく動き回ります。 まずは 横川駅へここからバスに乗って軽井沢に移動するのですが、横川ー軽井沢間といえば碓氷峠! 話せば長くなるっていうか、調子こいて間違ったこと書いてると困るのでこれ読んで。 鉄道文化むらについて | 碓氷峠鉄道文化むら (usuitouge.com) 要約すると、碓氷峠は古くから交通の要衝で鉄道を作る必要があったものの、勾配がきつく、地形的にスイッチバックやループ線という対処策も使えない。明治26年、アプト式を採用することによって

          関東(3)横川、軽井沢、しなの鉄道など

          関東旅 (2)土合とかわたらせ渓谷鉄道とか

          二日目! 朝は高崎駅からスタートしたのですが、思いもよらぬやつと遭遇!! SLみなかみです。 駅に入構してきたSLを見たのは初めてだったので(まっピンクのSLはイベント用だった)、テンション爆上がりです。 いや、ピンクじゃないSL見たのもこの時が初めてかも。 (関西で動いてるSLが見れるところってどっかあるのかしら?) しかしSLには乗らず、普通列車で粛々と水上へ。 黒字に金の文字がなんともかっこいいです。 ここで乗り換えまして、今日も元気に秘境駅に行きますよ~!!

          関東旅 (2)土合とかわたらせ渓谷鉄道とか

          関東旅 (1)男鹿高原へ

          X年前のある夏。 長期休暇のタイミングを利用して関東方向へ旅に出ることにしました。 ワクワクと計画を練っていると、どうせならあそこも行きたい、ここも行きたいでプランが膨張し、どうにもこうにも時間が足りません。 どこかに削れる時間は…… あっ、関東までの移動時間! ということで高速バスを利用することにしました。 高速バスなら安いし、寝ている間に移動できるのでとても効率がいいです。 体の疲労は避けられませんが頑張ってみることにします。 梅田から八王子まで高速バスに乗りました

          関東旅 (1)男鹿高原へ

          三木鉄道跡を歩く

          ある休日、ふと思ったのです。 廃線跡に行きたいなって。 ここに線路あったんだなーと思いながら歩いてみるの、ワクワクするでしょ。 かねてより気になっていたのが三木鉄道です。 三木鉄道は平成20年に廃止になっているので、まあまあ最近まで列車走ってたんですよね。 私は乗れずじまいですが、知り合いの中に「三木鉄道に乗ったことあるよ」と言う人はけっこういて羨ましく思っていました。 加古川のあたりに住んでいた友人は「子どもの頃に三木鉄道に乗って、駅前のお店でコロッケ買ってもらった。コ

          三江線の旅(2)

          粟屋駅を出て、長谷駅まで歩きだした私とKさん。 うーん。 「なんにもないですね」 同じようなことをずっと言ってしまいますが、ほんとうになんにもないんです。 自販機だってないんです。ただただ道沿いに江の川がドカーンと流れているばかり。 「川にかかる橋も見当たらんなあ。向こう側に行くのが大変そう」 景観は素晴らしいですが、通勤や通学や買い物に際しての不便さを考えると過疎化は進むだろうな……という感じです。 歩いていると、線路が見えてきました。 いよいよ長谷のお出まし

          三江線の旅(1)

          春だ! 青春18きっぷだ! どっか行くぞ!! ……と意気込んでいた矢先、ある人と知り合います。 Kさんという男性なのですが、この方はEさん(坂本ケーブルに一緒に行ってくれたお姉さん)の職場の上司にあたる方です。 とはいえ、いかにも上司的な堅苦しさもなく、普通の気のいいおっちゃん。そしてこのKさんは子どもの頃からガチガチのテツであり、私とKさんを組み合わせると鉄道トークが止まらなくなります。 この年は2018年。3月いっぱいで三江線の廃止が決まっています。 こりゃもう生きてい

          雪国へ(3)飯田線 小和田へ

          最終日の朝は早くから辰野に向かい、飯田線に乗り込みました。 ひとまず飯田でちょっとだけ下車。 ここは乗り継ぎで降りたのか、たんに降りてみたかっただけなのか……おぼえてないけど、たぶん後者な気がする。 いま振り返っても過去の自分がなにを考えていたのかよくわかりません。 飯田駅を改札の外側から見て満足したので、つぎは天竜峡で下車。 特急停車駅だし観光名所もあるようなので、お昼ごはんを食べられると思っていたのです。 とにかく寒いので、お蕎麦とかうどんとか、温かいものを食べたい

          雪国へ(3)飯田線 小和田へ

          雪国へ(2)大糸線、ヤナバスキー場前、無意味下車など

          この日は大糸線に乗ってみました。 この極寒の中、なぜ大糸線にやってきたのかというと、「ヤナバスキー場前駅」を見てみたかったのです。 このヤナバスキー場前駅は2019年に廃止されていますが、私が訪問したこの頃はまだ営業休止という状態で、列車は停まらないものの、ギリギリ生きていました。 列車に乗ってただ前を通過するだけにはなりますが、どんな駅なのか見に行こうではありませんか! 簗場駅を出たあたりから一気に緊張に襲われます。 うーん、窓のどっち側に駅があるんだろう。 単線だし小

          雪国へ(2)大糸線、ヤナバスキー場前、無意味下車など

          雪国へ (1)姨捨へ

          いろいろあって憂鬱にまみれた20XX年。 ……の暮れの話をします。 年末だ! 青春18きっぷだ! もうみんな仕事納めをして家でゆっくりしているような時期でしたが、私はひとり、電車で飛び出していくのです。 新快速で大垣までやってきた私は、とりあえず美濃赤坂へ。 用事なんてなにもありません。 ただ端っこまで行ってみたかっただけです。 ちょっと降りたら満足したので折り返しまして、一気に進みます。 名古屋をほとんど素通りし、中央本線に乗車! 美乃坂本で下車。 なんで美乃坂本

          なにもかも嫌になって ~北条鉄道~

          ○年前の冬。 なにせこの年のどん底期、長かったんですよ。 人生の中でもあんなに落ち込むことってあまりないな、というレベルの落ち込み方をしていたんです。 どうしても立ち直れない自分にまた落ち込み、でも大人だから元気なふりをしないといけなくて無理を重ね、回復できないまま何か月も時間が経っていった感じです。 あーあ。 どっか行ってしまいたいな。 「赤い電車」とか歌いだしてしまいそうです。 そんなふうに過ごしていた頃、誰かとの会話の中で「北条鉄道」というワードが出てきました。

          なにもかも嫌になって ~北条鉄道~

          なにもかも嫌になって ~米子とか鳥取とか智頭急行とか~

          自暴自棄になってあすなろう鉄道を降り潰すなどという意味の分からない行動に走った私なのですが、まだまだ憂鬱を引きずっていました。 その年、私は大いなる人間不信に陥っており、日常のちょっとした場面でも気を付けていないと泣いてしまいそうになる程度には傷ついてしまっていました。 じっとしていると気が変になってしまいそうで、またしても家を飛び出して電車に飛び乗った冬。 行き先は決めていません。 とにかく駅に行って、来た電車に乗ってみることにしたのです。 駅に行くと下り電車が先に来

          なにもかも嫌になって ~米子とか鳥取とか智頭急行とか~

          四日市あすなろう鉄道 降り潰し

          夏の秘境駅まつり(主催・私、参加・私)も終わり、冷たい風が吹き始め。 その頃、私はひどく落ち込んでいました。 対人関係で嫌なことがあって、どうしても憂鬱を乗り越えられないままダラダラと毎日を塗りつぶしていました。 これはちょっとよくないな、ということで、日帰りの旅に出発。 この頃は横見浩彦さんの全国降り潰しの旅の本を読んでいました。 「JR全線全駅下車の旅」という本で、国内にあるすべての駅に降りるという前人未到の記録について読むことができます。 私も降り潰しの旅に出たい

          四日市あすなろう鉄道 降り潰し