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関東旅 (1)男鹿高原へ

X年前のある夏。
長期休暇のタイミングを利用して関東方向へ旅に出ることにしました。



ワクワクと計画を練っていると、どうせならあそこも行きたい、ここも行きたいでプランが膨張し、どうにもこうにも時間が足りません。

どこかに削れる時間は……
あっ、関東までの移動時間!
ということで高速バスを利用することにしました。
高速バスなら安いし、寝ている間に移動できるのでとても効率がいいです。
体の疲労は避けられませんが頑張ってみることにします。

梅田から八王子まで高速バスに乗りました。
あんまり眠れずけっこう辛かったですが、贅沢は言っていられません。

八王子から鉄路で栃木駅に向かいます。
やはり早朝から動きだせると気持ちに余裕が持てます。


あんまり見たことないタイプの発券機だったので撮った
駅の貼り紙。こんなん見せられたら行きたい


栃木駅から東武日光線に乗り換えです。
やってきたスペーシアを羨ましく見送りつつ、普通列車で新藤原駅へ。
ここから野岩鉄道に乗り換え。



ここからはICカードが使えないということで、みなさん慌てて切符を買いに走っています。


野岩鉄道に乗ってどこに行くかっていうと……
そう、あの有名な秘境駅、

男鹿高原

です!

おがこうげん、じゃなくて、おじかこうげん。
私も間違えてたから心配するな。


はーい、やってきました!!

ここで野岩鉄道のHPで男鹿高原の駅情報を見てみましょう。

「駅付近には、広場(緊急用ヘリポート)以外特に何もありません。
国道121号線へは、駅を出て右へお進みください。(国道まで徒歩5~6分)」

http://www.yagan.co.jp/eki/ojikakogen.html

「特になにもありません」。

素晴らしいです。そういうの待ってました。
さっそく駅から出て、ちょっと散策してみましょう。

ホーム長い

この訪問時は特急「リバティ」が一日に何本か停車してたんです。
普通列車の本数もけっこう多くて、訪問しやすい秘境駅という扱いだったのですが、2023年7月現在、男鹿高原に停まる列車は5往復まで減っているもよう。
調べてみてちょっとビックリしました。

とりあえず駅から出てみました。


道と、木!

どんどん進みましょう。

うん、道と、木!

うん!!

しばらく歩いてみて納得しました。
「特になにもない」です。
間違いなく「特になにもない」世界でした。
野生動物との嬉しくない邂逅はありそうです。


特になにもないことをしっかり体感できたので、ホームに戻って記念撮影(※自撮り)などします。
いつも一人なので、タイマーやリモコンシャッターを使って自撮りしています。

私がホームをうろうろしている時間にもリバティが通過していきました。
いいなあ。かっこいい。

しばらくなにもない駅を堪能し、男鹿高原を脱出。
ひと駅ぶんだけ列車に乗って、会津高尾瀬口駅へ。

会津鉄道


です。


ここにはなんの用事もありません。
ただせっかく近くまで来たので会津鉄道に乗ってみたかっただけです。
私はそういう変質者なんです。
正しく切符を買って静かに利用しているので許してください。

とりあえずここで会津鉄道グッズなども買えたので満足です!
いい駅舎です。


帰り道はちょっと鬼怒川温泉で降りて、ちょっとなにか食べて駅前で足湯など楽しんでみました。

転車台あるよ


温泉旅館に泊まれれば素敵ですが、貧乏旅行なのでスルー。
一気に高崎まで戻って翌日に備えます。

特になにをしたわけでもないのですが、夜行バスからスタートだったので疲労は濃いです。

泥のように就寝。


(二日目に続く)


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