ルールの外は宝の山?“美意識”で切り拓くリブランディング論
みなさんこんにちは、
グラフィックデザイナーのウエマツです。
今回は、特定の企業や業種の「リブランディング」について最近考えていたことへの思考の整理をするための回になります。
ダラダラと書いていき、何か答えに近いものに辿り着いたらいいな、と思いながら進めていきたいと思います。
お時間のある方だけお付き合いいただけると幸いです。
簡単にですが私の自己紹介をすると、
現在グラフィックデザイナーとして活動
ロゴの制作や、各種デザイン制作
企業と連携した絵本の制作
絵本を活用した社会貢献活動の実施
プロレスラーのマスクや、コスチュームデザイン
このようなことを主に行なっています。
ひとことで言うと「変な人」というブランディングを意識しています。
周りから「なんでそれやってるんだ?」と、
小一時間問い詰められそうな仕事ばっかりしてます。
でも、周りから「なんか変わったことやってる」と言われているときほど、新しい案件や相談がきたりしています。
特にマジメにやってきた企業や業種からの相談が多かったりします。
相談内容はさまざまですが、そのほとんどが大きく言えば「リブランディング」に集約されます。
そこで感じているのは、
「既存のルールの効力範囲が狭まっている」ことです。
これは、
「既存のルールだけでは縛ることができない考えが増えた」
とも言い換えることができると思っています。
これは、インターネットの普及によって、今までニッチだった考え方にも焦点があたるようになったことよって多様な価値感が生まれ認知されるようになったから起こっていることだとも思っています。
それはとても素晴らしいことなのですが、その反面、
「ルールさえ守っていればそれでいい」という思考を生んでしまっているようにも思えます。
既存のルール、例えば「法律」を犯してないから問題ない、と言う言い分で詐欺まがいのビジネスで被害者をたくさん生んでいる実態を目にすることも多いです。
ここでの問題は、
「ルールがなきゃ困るけど、ルールに頼りすぎると新しいものは生まれない」
というところです。
ブランディングは「他者との差別化」。
本質的価値にどのような付加価値をつけていくかというところになります。
「リブランディング」は、
今までやってきたものとは少し違う新しい価値を生み出すためのもの、と考えれば、そこに対応するルールがまだ存在しないということも往々にしてあり得ます。
その時に何を判断基準にしていくかと言えばそれは、
「美意識」
しかないと考えています。
イノベーションを起こすためだからと、
「法律に触れていないから 何やってもいいでしょ!」
という考えではただのアウトローです。
でももっと問題は、
“ルール”と聞いて思考停止することにあると思います。
ルールだから守らなければいけない、ルールが無いから決められない、というのでは何も生まれない。
新しいモノを生み出すのなら、ルールの穴をつくことや、ルールが無いからと進ことをやめるのではなく、進ためのコンパス「美意識」を持って未整備のエリアやグレーゾーンに足を踏み入れる。
これこそが、この時代に人間がやるべき「ブランディング」であり、仕事の作り方ではないのかと考えています。
まとめ
結局のところ、“ルール”はなくてはならない大事な土台です。
ただ、その土台に縛られすぎて思考停止してしまうと、新しいものは生まれない。
むしろ、
まだ整備されていない領域やグレーゾーンにこそ、これからの時代のチャンスや面白さが転がっています。
そこで鍵になるのが「美意識」です。
法や規定がないから好き勝手していいというのはアウトローでしなく、逆にルールがないから動けない、というのももったいない話。
そんなときこそ自分なりのコンパスとして“美意識”を働かせることで、混沌とした場所から新しい価値を拾い上げることができるんじゃないでしょうか。
今はインターネットも普及し、さまざまな価値観が拡散され、共有される時代。
「今まで通り」では埋もれてしまうと感じたら、ルールの向こう側にある“美意識”を武器に、まだ見ぬフィールドへ踏み出してみるのもアリだと思います。
これは企業のリブランディングだけでなく、私たち一人ひとりの“生き方のアップデート”でもあるのかもしれません。
今この瞬間のビジネスやブランドをどう面白く変えていくか。
ルールと美意識の両輪をうまく回して、新しい時代に合った価値をつくっていくために、しっかりと勉強することと合わせて、感性を磨くことも同等かそれ以上に大事にしていきたいものですね!
というわけで今回はこれくらいで!
以上、ウエマツでした〜