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ほぼ運動未経験男性がフルマラソンを走れるようになるまで~支えてくれた考え方と習慣 ◆小さな習慣◆ 著:スティーブン・ガイズ 訳:田口未知【読書ログ#1】
フルマラソンを走る理由
ウバウバ(夫)は2023年、2024年とフルマラソンを走っています。(まだ2年連続のペーペーです…)
走る理由としては、一つはシンプルにフルマラソンがしんどい楽しい苦しい面白いからです。
42.195㎞は一種の旅路で、沿道にはたくさんの応援や、普段は走れない場所での広大な風景、きついと悲鳴を上げる体のリアクション、それでも負けないように鼓舞して前に進む…
ゴール、そして、倒れこむ。終わった、終わった本当にきつかった~~。
そして、その銭湯とビールがたまらないのです。
このビールを味を知ると、普段のコンディションではビールへの味覚が落ちますので、結果的に飲まなくなりエコです。
また、参加者に友人・知人がいれば、その時の苦労を話したり、ねぎらいをかけあって、共通の思い出を作ることができます。
人間が同じ苦しみを共有することは、昔から変わらない友情の築き方なのかなと考えさせられます。
この、文章を書いている間にも走りたくなってきました。
もう一つは健康維持。
フルマラソンを走りきる、過去の自己ベストを超えていく、そのような望みがあれば、日ごろの練習が不可欠です。
フルマラソンを目標とし、練習を重ねることで結果的に体も絞られてきます。
※こんなにも足の軟骨をすり減らしたり、オーバーワークをするとケガをするスポーツが果たして、健康につながるかに関しては、ここでは議論は行いません。
基本的に暖かくなる春から本番直前の冬手前までをウバウバ的オンシーズンとし、月100kmを目安にしていますが、必ず走らなければならないとは考えていません。
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おかげで、ウバウバは2023年ごろからは走ることを習慣づけたおかげで、走る前より5キロ以上痩せることができ、キープできています。
走るなんて無理無理やっぱりかたつむり
しかし、ウバウバは運動経験は皆無に近い人間でした。
小学生の間に水泳をやっていたぐらいで、中学生・高校生は吹奏楽部で打楽器をしていました。
ただ、ウバウバは大学生の間に、ランニングは身体にも精神にも良いということで、何度か走った経験があります。
しかし、三日坊主どころか、一日坊主で終わっています。
今まで、運動なんてしてこなかったものですから、力加減を知らないのでほぼダッシュ、結果ゼーハーゼーハー…きついな、もうやりたくないな。
こんな感じの似たようなことを何度も何度もやって、自分には走ることが向かないと結論付けていました。
10㎞ランをせざる負えなくなる
そんな、ウバウバが再び走るようになったきっかけ、というか、その当時は走らざる負えなくなったきっかけが、3年前の取引先とのランニングイベントでした。
10km走った後に、銭湯に行き、飲み会というこってりコースです。
正直、その当時は1kmも走ることなんて無理!でも、関係上断るわけにもいかずで、出たとこ勝負で何も練習せずに参加してしまいました。
案の定、3km過ぎからすでにしんどくて、7㎞ぐらいからもう足が前に出ない、ほかの人には先に行ってもらい最後は歩いてウバウバだけ歩いて到着。
しんどかった、周囲より全然遅かった、でも、終わったら、なぜか気持ちよかった。
そのあとの銭湯も食事もお酒も、いつもの何倍も気持ちよく、おいしく感じました。
体に取り入れる感覚が研ぎ澄まされる、これをもう一回味わいたい!
であれば、運動内容をきつくすればするほど、比例して、気持ちよくなるのではと考察。
この延長線上にあったのがフルマラソン出場でした。
練習の継続には"小さな習慣"
さて、思いのほかランニングイベントが楽しく、もっと走るぞ!フルマラソン出るぞ!と息を巻いていましたが、一足飛びでいきなり長距離を走り続けることなんてできません。
まずは走りきるためにはどうしたらいいのかという勉強で、様々な本やwebサイトで練習方法を調べます。
そこで出会った一冊がこちら。
走るための練習方法やハウツーはたくさんでてくるのですが、一番難しいのがその練習やプログラムをこなす習慣づけです。
ウバウバにももれなく、決心⇒行動⇒習慣まで行き着かず、忘却の彼方へ吹き飛んだ取り組みが数多にあります。
そんな、過去を改め、大切なことはとにかく走ることをまずは習慣とすることだと考え、こちらの本を手に取りました。
この著書の主張の一部として、身に着けたい行動を駒切にし、最初の一歩への負担を軽くし、モチベーションに頼らずに実行できるようにし、それを長期的(おおよそ2か月以上)を続けることが習慣化に繋がると記されています。
"小さな習慣の基本は、こんな簡単でいいの?と思うくらいの課題を自分に与え、それをほんのわずかな意思の力を使って実行するというものです。"
それではウバウバはどうしたかというと、まず、運動靴を履くことを目標にしました。
ウバウバの家庭環境の都合、走ることができるのは早朝のみ。
とりあえず、朝起きたらすぐに運動靴を履く、そして、もし、外にでてもいいかなと思ったら、飛び出して家の付近を一周する。
大事なことは何もモチベーションに頼らずに動ける目標です。
まずは、距離とか速さとかフォームや見栄えなどは何も気にせずに、とにかく運動靴を履く、これを目標にしました。
そうすると、2週間ぐらいすると、欲が生まれて、毎日3km走るぞ!や週末は10㎞だ!と次のステップを考えるようになります。
しかし、ここでもあえてハードルを下げまくり、とにかく運動靴を履けばOKとしました。
加えて、できるなら1㎞以上走るとしました。
"最低限の課題をこなしたあとで、もっとやりたいと思ったときには、小さなステップに分けて進むように心がけてください。"
それは、これは今までの経験則上、その決心をしたのに叶えられなかった自分が嫌になって、全部をやめてしまう可能性があるからです。
"大きな目標を掲げるのはいいですが、その目標を達成する自分の能力を過大評価してしまっているのです。"
そもそも、走ったことがほとんどないのに、毎日よく走ってるなくらいの気持ちで十分です。
とにかく運動靴を履き、外に飛び出し、思うがままに駆け抜ける。
雨が降ってて、テンション上がらないから今日はやめる。
ずっと同じルートだったけど、今日は違うところに行ってみる。
そんなこんなで、一か月も過ぎたころ、意識をしなくてもできるときは3㎞を走るようになり、週末には10kmを走れるようになりました。
そして、2か月が経ったころには月100km前後の走行距離になりました。
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しかし、これも特に100kmやるぞ!というわけではなく、自身のコンディションと家庭のタイミングに合わせた、できる限りの結果でした。
"モチベーションが信頼できない理由"
ウバウバがこの著書で好きなポイントはいくつかあるのですが、
特に"モチベーション"に関しての主張の箇所が特に同感しております。
"モチベーションが信頼できないのは、それが感情に基づいてたものだからです。"
"モチベーションを使う方法がうまくいくのは、エネルギーがありあまっているとき、健康的な考え方をしているとき、ほかに大きな誘惑がないときにかぎります。"
これは仕事などでも当てはまるとウバウバは考えております。
モチベーションは一過性のある種ドーピングみたいなもので、短期間の出力には大きな効力がでますが、継続的な行動をするための燃料にするには適さないと思います。
このランニング習慣もとにかく運動靴を履くということを目標にしているので、継続できたのではと考えます。
運動靴を履くことの延長線上にフルマラソン
そうこうしているうちに、フルマラソンのエントリーが開始、さっそく何も考えずに応募。
そうすると、結構高い倍率の大会でしたが当選。
これは本格的にやらないといけない…とは考えずに、とにかくどのくらい距離・ペースをやるか、という内容は走り始めてから考えることとしました。
メニューをガチガチに考えて、行うと始めるハードルが上がります。
また、忙しい時や、体の調子を見て休む時は休むようにして、調整。
そして、体力・気持ち・時間の余裕があり、前向きにこなせるコンディションに合わせて10km以上、時には20kmのハーフランをこなすようになりました。
このころには疲れるな、しんどいなという気持ちと、こなしたぞ!やったぞ!という達成感が表裏一体になってきて、走ることそのものが楽しくなってきました。
そして、ついにフルマラソン本番を迎え、出走。
予想より何倍もしんどくて、何度も歩いたり、最後のほうは吐きそうになるほど、ボロボロになりながらもなんとか完走。
その足で、銭湯⇒焼肉・ビールのゴールデンコンボ。
最高の思い出となりました。
フルマラソンやランニングに関しては、また別途綴っていきたいと思います。
ぜひ、今まで習慣化を挫折された方や、新しく何かを始めたい方には良書になると思います。
ご一読お勧めいたします。
小さな習慣
著:スティーブン・ガイズ 訳:田口未知
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