- 運営しているクリエイター
#円谷プロ
新機軸と原点回帰のハイブリッド『ウルトラマンブレーザー』と、『大怪獣首都激突』が放つミニチュア特撮の輝き
ウルトラマンブレーザー。初報の段階からこれまでの作品とは異なる雰囲気と風格をまとって我々の前に姿を現した巨人は、長きに渡るシリーズの中でもかなりの挑戦作であったことに、異論はないはずだ。
劇場作品の出自ながら度々作品を跨いで登場し、後輩ヒーローのまとめ役を努めたゼロ。新たなTVシリーズの嚆矢として始まった『ギンガ』からバトンを繋ぎ、10年の大台を突破したニュージェネシリーズ。その歴史の中で、
ウルトラマンの舞台がスゴいことになっている。『NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマントリガー編』
ウルトラマンの舞台がヤバいことになっているらしい。『ウルトラマンブレーザー』1話の衝撃で界隈が騒然としている中、前々から聞いていたそんな噂がマジだったと、知ってしまった。
ウルトラマン、ひいては円谷プロは以前からリアルイベントを盛んに行っていて、ヒーローショーはその中でもメインイベント。ただ、ヒーローショーと聞くと、どうしても「デパートの屋上でやっているやつ」を連想してしまい、博品館劇場での
堅実、生真面目、デッカー。『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』
2023年2月23日0時、同じことを考えている同志が多いのかやけに動作が重たく、ツブイマのサーバーへの応援上映を(深夜なので心の中で)一人執り行うようにして『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ… 』を再生した。最寄りの劇場でやっていないから、という言い訳をしつつ、自宅でのリラックスした状態で新作映画が楽しめるのは嬉しい。とはいえ、特撮や怪獣のダイナミクスをPCモニターで消化するのもいかが
もっとみる感想『ウルトラマンデッカー』“ちょうどいい塩梅”が作り出す、盤石のウルトラマン。
『ティガ』『トリガー』『ダイナ』、そして『デッカー』へ。原典を修めた上で現行のウルトラマンまで追いついたことに達成感を覚えつつ、TVシリーズの最終回を観て以降、「デッカー、面白かったなぁ……」と頭の中で繰り返し唱えてしまう。『ダイナ』から何を抽出し、いかに『トリガー』の世界に落とし込むのか。そのバランス感覚に魅入られたファンの一人として、今の素直な感想を書き記しておきたい。
と言ってはみたも
総評『ウルトラマンダイナ』浪漫を背負って宇宙を飛ぶ、大好きのダイナ。
『ティガ』『トリガー』を経て、『ウルトラマンダイナ』を観た。ティガの世界観を引き継ぎ始まった続編は、放送当時幼かった私にとって二人目のウルトラマン。生まれ育った家を家庭の事情で去ることになった際、旧家から持ち込んだ家庭用VHS(3倍録画だ)にはダイナが録画されていて、その回はホラー色が強く不気味な雰囲気と劇伴が強く印象に残っていたのだけれど、今回の履修でそれが第22話『ツクヨの兵士』であったこと
もっとみる感想『ウルトラマントリガー』原典解釈のすれ違いによる悲劇と、新たなる希望。
ウルトラマントリガー。こんなにも賛否の割れるウルトラマンに出会ったのは、生涯初めてのことだった。土曜朝、最新話が放送される度にタイムラインは困惑の色に染まり、放送も後半に近づくにつれ話題にする人も減っていったように思えた。もちろん、これは私の観測範囲の話で、世間全般の評価ではない。とはいえ、こうして全25話を遅まきながら走りきった今、その世評にもどこか納得してしまうような、そんな所感を抱いている
もっとみる総評『ウルトラマンティガ』混沌とした時代を明るく照らす、人間賛歌の物語。
『シン・ウルトラファイト』目当てで加入した、ウルトラサブスクでおなじみ「TSUBURAYA IMAGINATION」、そのまま退会することなく続けてはいたものの、折角ならオタク・インプットに役立てたいと思い立ち、令和なのに『ウルトラマンティガ』を全話視聴してみました。
個人的なウルトラ原初体験であるティガ。物心つくかつかないかの時期に放送が始まった新時代を築くニューヒーローは、土曜の夕焼けや
空想特撮映画『シン・ウルトラマン』と、賛否の狭間に揺れる地球人。
まずはオタク長文恒例の、「長い前置き」なんですけれども。
私自身、ウルトラマンを熱心に追っていたわけでも無く、彼らと接していたのは幼少期に観た総集編ビデオが専らで、物心ついた頃の現行ヒーローは『ティガ』だったためTDG三部作には思い入れはあれど、大人になって見返したこともなく。ニュージェネは全通しているも、肝心の初代は今月になって初めて全話を履修した程度で、ファンを自称するのは憚られる。
『ウルトラマン』を観ながら、『シン』への期待を語る。
GWを豊かにするみんなのヒーロー、ウルトラサブスクこと「TSUBURAYA IMAGINATION」を介して『ウルトラマン』を観ています。来る『シン・ウルトラマン』の前に見返したいなと前々から思いつつズルズル引き伸ばしていたらあっという間に公開まであと一週間と少し。外出自粛を言い訳におうち時間のお供になっていただいてます。2022年5月1日(日)~2022年5月31日(火)の期間入会初月無料キャ
もっとみる人間ナメんな精神が遥か輝く『ウルトラマンZ』
全2クール25話。ここまで加速度的に「面白さ」が増していくウルトラマン、いや特撮番組も久しぶりだ。土曜の朝は必ず関連ワードがtwitterのトレンドを席巻し、とくに最終2話の盛り上がりは尋常ならざるものがあった。『Z』でウルトラマン沼に入信したとか、『オーブ』『ジード』の履修を始めた層も多いと聞く。
2020年を締めくくる前に、やはりこの作品を置いて新年を迎えるわけにはいかない。文句なしの完
『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』この拗らせ方がすごい2020なトレギアさん。
「思えば遠くへ来たもんだ」と本作の初報を見て思ったのも無理はない。いくら何でも目に余るチープさが全編に漂う『ウルトラマンギンガ』から7年。作品数を重ねるごとに映像の豊かさ斬新さでファンの心をつかみ続け、「ウルトラマン」のブランドを次世代に繋いだニュージェネレーションヒーローズたち。そんな彼らが一堂に会する劇場版が、コロナウイルス感染拡大に伴う延期を経て、ついに劇場公開された。
ニュージェネウ
「共存」を目指す意欲作『ウルトラマンタイガ』は子どもたちに未来への宿題を送り続ける。
「タロウの息子」「三人のウルトラマンに変身可能な主人公」「トレギアが続投」「放送開始直前のキャスト変更」など、放送前から情報量が多すぎた2019年放送のウルトラマンシリーズ最新作。1話からニュージェネレーションヒーロー揃い踏み、ミニチュアセットの造りこみも緻密かつ斬新なカットも増え、ウルトラマンブランドのゆるやかな、しかし着実な復権を象徴する出だしから一気に駆け抜けるような2クールが、令和初のウ
もっとみる『劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』
2018年放送の『ウルトラマンR/B(ルーブ)』は2人の兄弟を主人公に据えた、ダブル主人公が話題となった作品。お互いが未熟ゆえに闘いの中で成長し、コンビネーションで敵怪獣に立ち向かっていく。そんな兄弟の絆の物語はどんどん視野を広げ、友情や家族といった大きな視点に移行し、湊家という一つの家族の絆が宇宙を救う。そうした爽やかなホームコメディの一面を強調したウルトラ作品だった。
TVシリーズのその