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アニメ語り

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駆け抜けるように全話制覇したい。
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#アニメ感想

「Tot Musica」が聴きたくて『ONE PIECE FILM RED』を観に行っちゃった。

「Tot Musica」が聴きたくて『ONE PIECE FILM RED』を観に行っちゃった。

 ONE PIECE を知らないことが、コンプレックスでした。

 おそらく全世界で一番読まれた漫画の一つ。最新刊が発売される度に書店やコンビニでも大々的に特集が組まれる。新作の劇場版が公開されれば、劇場は満員になる。それほどの知名度と人気を誇る国民的作品を、原作もアニメも通らないまま、歳を重ねてしまいました。

 理由は、「ワンピースが好きな人」が嫌いな時期があったから。高校時代、サッカー部に所

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『映画 ゆるキャン△』やはりそれは、極めて優しいファンタジー。

『映画 ゆるキャン△』やはりそれは、極めて優しいファンタジー。

 TVアニメ『ゆるキャン△』には、命を救ってもらった恩義を感じている。

 全世界を混乱に陥れた疫病が広まった最初の年、その感染対策と社内の新規事業に携わったタイミングが嫌な形で合致し、どんなに努力しても売り上げは上がらず、正解のない業務に絡めとられ残業時間は過労死ラインを余裕で突破していた。

 そんな折にふと1話を再生して、じんわりと暖かいスープを飲んだ時のような安らぎにふと涙してしまった。1

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もらった勇気で、飛べるよどこまでも。『アイカツ!』全178話を走り抜けて。

もらった勇気で、飛べるよどこまでも。『アイカツ!』全178話を走り抜けて。

 やり遂げた。アニメやゲームを完走した際の達成感と寂しさは何度も経験したけれど、一つの作品で178話となれば感じるものも大きくなる。『アイカツスターズ!』の1話を観たのが21年の7月26日ということで、思えば遠くまできたものだ。登った崖から見上げた空は、いつだって快晴である。

 私はまだアイカツ!初心者なので、アイカツ!に通底する哲学については、まだ理解が及ばないところが多いと思う。いわゆる「三

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『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略』終着駅は、まだ見えない。

『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略』終着駅は、まだ見えない。

 エンドロール、クラウドファンディングにて支援を行ったファンの名前がズラリと並んでいるのを観て、一体今どんな気持ちで公開を迎えたのだろうと、劇場で想いを馳せた。TVシリーズ放送から10年と少し、社会情勢は良くなるどころかむしろ混乱を増していて、あの大震災ですら時折忘れ去ってしまいそうなほどに、ニュースは忙しない。そんな世の中での再演は、一体どんな景色を見せてくれるのだろう。期待と恐怖がぐちゃぐちゃ

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『輪るピングドラム』感想:生きていていい証が欲しくて。

『輪るピングドラム』感想:生きていていい証が欲しくて。

 幼い頃、両親が離婚した。

 母親の下で暮らすことになった私は、確かに片親だったけれど、何の不自由なく大人になれた。寝る所があって、着る服があって、学校にも行けた。離婚したことで虐められたり、過度に憐れまれることもなかったから、不幸の子どもを演じる必要も無かった。私は幸せで、恵まれていた。愛されていたんだと思う。本当に、心の底から。

 『輪るピングドラム』を全話鑑賞した。レヴュースタァライト⇒

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いるはずもない碇シンジを追い求めて、『劇場版 呪術廻戦 0』を観てしまいました。

いるはずもない碇シンジを追い求めて、『劇場版 呪術廻戦 0』を観てしまいました。

 2021年、エヴァンゲリオンは終わった。

 神話になった少年は自らの願いで世界を創り替え、神の座に至ろうとする大人の野望は潰え、ついでに声帯が神木隆之介になって、宇部新川駅から巣立っていった。

 その背中を見送りながらも、それでも作品世界から離れがたくて、ずっとその影を追っていたいオタクは、というと……。

呪術廻戦を観に来ていたのである。

きっかけは二か月前 あれは確か、『劇場版 少女☆

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『アイの歌声を聴かせて』愛を歌うAIは命の輝きを機械の身体に宿す。

『アイの歌声を聴かせて』愛を歌うAIは命の輝きを機械の身体に宿す。

 『攻殻機動隊』が大好きだ。と言っても、繰り返し観るのは押井守が手掛ける劇場二作や、神山健治氏のTVシリーズ『STAND ALONE COMPLEX』なのだけれど。

 これらの作品では、人間は生身の身体を捨て義体化する者が現れたり、生身を維持しながらも自らの脳を電子化された脳、すなわち電脳へと換装し、自身の身体一つで広大なネットワークに接続する時代が到来している。また、作内に登場する多脚戦車はA

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『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』は運命を燃やし尽くし、舞台少女は“再生産”される。

『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』は運命を燃やし尽くし、舞台少女は“再生産”される。

 未だかつてないほどの期待と不安を胸に秘め、電車とバスに乗られて二時間強、その劇場―いや、舞台は、首を長くしてこちらの到着を待っていた。この作品においては、観客である我々も舞台装置の一つであり、そして観客が望む限り舞台に立ち続けるのが、舞台少女の在り方だった。なのだけれど、その理に「本当に?」という問いを叩きつけてきたのが、他の誰でもない『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』なのであった。

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TVアニメ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』で世界とおれは灰になった。

TVアニメ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』で世界とおれは灰になった。

 縁がなかった、というだけのことだった。『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』という映画があって、公開されるやいなやアニメファン映画ファン問わず、観た人誰もが圧倒され手放しで絶賛する声が、タイムラインを埋め尽くした。されど、その評判が耳に届く頃には活動県内の劇場での公開は終わっていたし、何より有識者の「これは劇場で鑑賞しなければ意味がない」という一言が決定打となって、私はこの作品のことを忘れ

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『アイカツスターズ!』桜庭ローラの歩みはアイドルを想う私の涙を誘う。

『アイカツスターズ!』桜庭ローラの歩みはアイドルを想う私の涙を誘う。

 昔から、その人のことを考えると胸が高鳴るなどすれば、それを恋と呼ぶらしい。であるのなら、私は今、桜庭ローラに恋をしている。

 桜庭ローラ。その名を口にするたびに、私はこの世の不条理に直面する。思えば、彼女のアイカツ人生は敗北の連続であった。

 音楽の才能に長けた桜庭の家に生まれ、自身もアイドルのトップを目指して入学してきたローラ。勝気かつ負けず嫌いな性格で、最もS4入りへのハードルの高い歌組

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アニメ版『カリギュラ』は、理想(キミ)に“さようなら”をより深く突き付ける。

アニメ版『カリギュラ』は、理想(キミ)に“さようなら”をより深く突き付ける。

 外出自粛を応援するために、『カリギュラ2』を買った。これがめっぽう面白い。前作(OD)の不満をことごとく潰して現代のRPGに寄せつつ、それでいてカリギュラらしさ、現代病理×偶像殺しのエッセンスは色濃く刻まれている。個人的には理想的すぎる続編で、クリアした暁にはしっかり感想を書き残しておきたい。

 その傍ら、前作を思い出すためにも、今まで手が伸びなかったアニメ版を視聴することにした。が、これが良

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高濃度の“よもゆめ”を浴びせられて、おれは灰になるしかなかった『SSSS.DYNAZENON』

高濃度の“よもゆめ”を浴びせられて、おれは灰になるしかなかった『SSSS.DYNAZENON』

 2021年4月、『SSSS.DYNAZENON』の放送/配信が始まった。最新話の配信が楽しみで、金曜の夜は眠気との闘いが日課になった。地上波組の感想をシャットアウトしたくて、SNSも極力開かなかった。しかし、初めこそ視聴の動機は、この世界のどこかにあるのかもしれない新条アカネの幻影を探し求める、哀れで虚しい片思いだった。

 いつでも探してしまう、どっかに君の笑顔を。マサヨシ繋がりで『秒速5セン

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「推し」がいるから私がいる。アニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』

「推し」がいるから私がいる。アニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』

 ステイホームを要求される大型連休だからこそ、どうしても触れてほしい作品がある。見放題配信されるサイトが一気に増え、放送当時よりも格段に観やすくなった今こそ、「『推しが武道館いってくれたら死ぬ』を観てくれ」と大声で言える時がきた。歌って踊るちゃむの姿を観て、おれと一緒に死んでくれ。

 岡山県で活動する7人組の地下アイドルグループ「ChamJam」と彼女たちの熱狂的なファンを通じて、「推し」を持つ

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ただいまに込められた「さみしい」が、愛おしい。『ゆるキャン△ SEASON2』

ただいまに込められた「さみしい」が、愛おしい。『ゆるキャン△ SEASON2』

 春が来て、『ゆるキャン△ SEASON2』が終わった。

 大げさに聞こえるかもしれないが、毎週『ゆるキャン△』の最新話が観られるというのは、それだけで人生を生きるのが少し楽になった。このアニメを観ている間だけはどんな嫌なことも忘れられるし、鑑賞後にじんわりと流れる涙は、ささくれ立った心をゆっくりと解きほぐしてくれるようだった。以前もこの表現を使ったが、焚き火のように暖かく、寒空の下で飲むスープ

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