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#2024年映画ベスト10
出勤のない年末の朝、いつもより二時間遅く起きて、身体をほぐした後、PCを起動する。良い。毎日これくらいのんびりしていたい。
というわけで、今年も一年、お疲れ様でした。では、やらせていただきます。趣味の棚卸、映画編、ベスト10の発表。
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10位 『密輸1970』 リュ・スンワン監督の最新作は、海に投棄された密輸品を巡る、男VS女のコンゲームもの。女性たちの鮮やかで泥臭い計画と
芸術は剣よりも強し。『ジガルタンダ・ダブルX』
有史以来、“X”と名がつく映画に傑作が多いことは『トリプルX:再起動』『HiGH&LOW THE WORST X』が証明したばかりであるが、それに並ぶ大傑作がインドからやってきた。名を『ジガルタンダ・ダブルX』という。Xがダブルで、これはとんでもないことである。
警察官の採用試験を合格したばかりの青年キルバイは、大学で起こった殺人事件の犯人に仕立て上げられる。服役中の彼に復職のチャンスを与え
夢叶わぬ者たちへ。『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』
前置き このテキストは、「ブログクリーンアップ Advent Calendar 2024」のために、かねてより放置していた下書きを、この度全部消して改めて書き直したものになる。
企画趣旨には、こう書かれている。“今年のブログ、今年のうちに。”と。師走、一年を振り返り総括する季節に、何かやり残したことはないか。そう考えた時、1月からずっと完成しないまま寝かせている下書きが、バッチリミロー!と言
最後まで演じきれるか。『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』
『ゴールド・ボーイ』『ラストマイル』と、2024年は岡田将生の年(ご結婚おめでとうございます!!)だったわけだが、もう一人、彼に熱視線を送る映画監督がいた。『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督である。
いやぁ、岡田将生さん、ここ最近、ダーティで薄汚れたキャラクターもノリノリで演じられて超最高っていうか、「自分の顔が良いことも織り込み済みで振る舞うちょっと軽薄に見えるが実は奥深いキャラクター
“Say, do you remember?”『ロボット・ドリームズ』
映画『ロボット・ドリームズ』を観た。気の利いた序文なんて思いつかないし、率直に結果から言わせていただくと、ガボ泣きした。
より具体的に言えば、「映画が17:30に終わるので前々から気になっていた飲み屋に行って独り飲みしてから帰ろう」と思っていたのに、泣きすぎて誰にも顔を合わせられない状態になったので急いで帰って今これ書いてる、ということになる。キラキラした週末の最後、日曜日の夜に、顔面グッズ
映画を作るって大変だ。『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』
本作を観るにあたり、そもそもあの『ジョーカー』に続編があっていいのか!?という懸念を抱きながら、映画館に向かった。製作が発表された時も、レディー・ガガが出演すると聞いた時も、予告編が解禁された時も、ずっとその思いが頭から離れなかった。あの続きが描かれること、何が現実で何が妄想なのかを紐解かれることが、果たして必要なのかと。
鑑賞後、少なくとも私にとっては、この続編は必要なかった。でも、この作
差し伸べられたのは分岐点。『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』
東京での公開から数ヶ月遅れで我が地元にやってきた『ベイビーわるきゅーれ』一作目を、ミニシアターの小さなスクリーンで観たのが3年前。続く二作目は大手シネコンにて全国一斉にロードショーされるようになり、そして今回の三作目は地上波で連続ドラマが並走して放送中、かつ池松壮亮や前田敦子がキャストに集うような作品になっていた。いくらなんでも、デカくなりすぎである。
して、今回の『ナイスデイズ』は冒頭の空
真剣だから、面白い。『侍タイムスリッパー』
時折、「あぁ、映画っていいなぁ」と思える作品に出会えること、あるじゃないですか。本作がそれです。これ以上は何も調べなくてもいいし、何ならこのnoteも読まなくていいです。行って、映画館に。いいから、絶対に。
それでも何とか推薦文のようなものを書くとしたら、本作は「手ぶらで観に行って笑える、万人に開けたコメディ」であることを、まずは推したい。
幕末時代の会津藩士が、雷に打たれたことで現代の
我々は試されている。『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』
『KING OF PRISM』の新しい劇場作品が公開された。これがどれだけ凄いことなのかは、シリーズを追ってきたファン、通称“エリート”でなければ、あまり実感ができないかもしれない。公開初日の都内は台風が接近し荒れ模様の天気だったと聞くが、劇場では通常・応援上映共に座席が埋まっている様子がTLを賑わせていた。もはや自然災害では防ぎきれないほどにエリートたちの熱量は増しているが、その動機は新作が観
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