シェア
tumugi
2017年3月25日 20:23
強烈な劣等感を武器に自己表現する人達の群れが列をなしている特別珍しい事を訴える人間はいない 私もその中にいる一人 人の評価を待っている賞賛されたがっている 認められたいという欲求全ての問題は幼少期にあると言われても今更なのだ何度も自分と向き合い色々と試してきたが無意味だ催眠術で記憶をすり替えてくれる人を探す方が早い 努力なく注目される事を待っている自己表現に努力
2017年3月23日 10:44
事ある毎に変化する感情に振り回される新鮮な感情を信じたい出来れば邪悪な感情より優しい感情を 胸くそ悪い呑気に幸せを味わっている奴など私の様に辛酸を舐める人生へと転落してしまえ 多分初めてではないその感情に自分の弱さというストレスを感知した体は胃酸を沸々と込み上げて私を落胆させ疲労させる 辛い目にあうかどうかは人それぞれどんな出来事を辛いと感じるかも人それぞれ
2017年2月22日 09:20
サーカスを連想させる二人 手を取り合い見つめ合ったまま美しくカーブを曲がる 制服姿で恋走する夢中遊泳 色もインチも違う自転車がゆっくりと同じ速度で走る まばたきの数ほど聞こえるシャッター音 いずれを教えたくない時を止めてあげようか 世界一眩しい素顔 耳まで染めて はにかむ少女
2017年2月8日 08:20
私より優っている奴らは捨てた私より劣っている奴らも捨てた 選り好みする私は一人になった 卑しい身分に生れ落ち選り好みする癖を持つ 波が押し寄せては引いていく人間である事をやめたい衝動 大波が来れば呑まれて沈み打ち上げられては乾くのみ 波打ち際に残されるのはいつかの尖ったままの私 成長を無理強いされた子供は生涯成長する事はないだろう 成長を無視さ
2017年2月6日 10:51
私の運ちゃんは誕生前から痛みに弱かった。母の腹がエイリアンの様に重く膨れ上がっていた頃運ちゃんは「やめようぜ」と囁いた「なぁ、かなり痛い道だぜやめとけよ」私もそうしたかったが、母のあまりの苦しみ様が私の思いを妨げた。母は長い苦しみに耐え、楽になりたい「私を何とかしたい」と思っている。 私は頑張った。運ちゃんも痛みに耐えた。そして私と運ちゃんが誕生した。 「痛い!神様仏様ど
2017年2月5日 10:17
お母さん苦しかったよとオギャーオギャーと産声をあげて以来力一杯泣き叫ぶ事が出来なくなった今 結露で塞がれた肺壁で浅い呼吸を繰り返す ひとすじまたひとすじ小さな肺は満たされる 苦い雫を汲み取れば 悲しい記憶の蔦が 這い絡まり 二つの小さな肺の中オギャーオギャーと泣き声がこだまして 私はかすかに息をする こころが冷たい 息が
2017年2月3日 10:55
喉の渇きと胸苦しい夢に目覚め掻きむしった首元を撫でながら寝ぼけ眼で間接照明のスイッチを押す今逃れてきた夢が脳裏で回り続けている 逃れてきた今を意識するように私は想像する 満ちた月明かり下静かにミントの葉をちぎり集めていく一人の魔女広大な地を目前に視界いっぱいに広がるラベンダー畑へ踏み入る魔女の背中を追う様に駆け出す私 自分の傲慢さを感じる貴重な時間 一人で乗り
2017年1月30日 12:28
生きてる?と聞かれる何とかねと答えるけれど多分死んでいる 血の通っているはずの身体が薄い一枚の紙切れの様に冷たい 私の脳内は闇だ奇声をあげる幼児の様な黄色温かい感情を感じるオレンジ危険を感じる赤い色大丈夫だよと安心する緑色 どんな信号も感じない 冷たい 危ない 怒り苦しみ気落ちしてため息が止まれば諦めてまた立ち上がるいつまで経ってもその
2017年1月26日 08:29
このまま負けたくないと思えば思うほどに試練を感じる心 もしかして私はあの日這いつくばったままあの日のまま何一つ成長なんてしていないのではないか 重荷のまま負担のまま邪魔なまま迷惑なまま 本当の私を確認してくれる人は誰もいない 自分に問う私はどんな格好をしている?私の背筋は伸びていますか? 下でなく真っ直ぐ前を見て! 何度も何度も自分を励まして出
2017年1月22日 09:15
人道からは外れず歩いて来たがいつからか生きる道から逸れていたようだ 誰といてもひとりきり 思い込みという籠の中見つけて遊んだ影法師
2017年1月3日 09:10
花瓶に挿した水仙を抜き首をむしり取る洗面台に貯めた水にそれを浮かべ眺める 切り花の死に際が分からない 沈む事なく顔だけが水面に浮かんでいるまだ咲いている その顔を指でつつき沈める事に飽き私は自分の顔を水中へと沈めてみる ん? 水仙の顔が私の耳に囁いた 芯が腐る時が私の終わりよ 腐るまで愛でてちょうだい なんだ私と同じか
2016年12月28日 09:26
雨がブツブツ言っている車内に一人私はぼんやり不機嫌な色を暫し眺める その変化のない顔を表情のない私が見る 深呼吸に似せた大きなため息散らばった考え事がまた戻る グレーの濃淡に光と霞みブツブツ言っていた雨も一瞬で見えない霧となり 白から始まり闇に染まるのか闇から始まり白に染まるのか どうして死を迎える生に自由があって私はこんなにも本能を恐れ怖がってい
2016年12月19日 12:05
スノードームの中に生きる深緑日の光射し込む箇所のみ光合成 バラバラにされた森林で聖なる存在は過呼吸根こそぎ奪われて尚の凛々しさ誰かの仕業で売買 封印された世界に誘われ 駆け巡る体内に赤青黄色X線ウイルス侵略による抵抗過多 バラバラに生きる私達はごく自然に過呼吸根こそぎ奪った末の汚水眺めて我らの仕業でバイバイ 閉じ込めた世界にて優越感 封印された世
2016年12月8日 10:21
広く白い空間の大きな出入り口に立って中を覗き込む7つ程のベッドが縦横まばらに配置されているベッド間の幅は広くその間隔からか心理的圧迫感はない 横向きのベッドが無ければとても広い新生児室のようだ 白いベッドに転倒防止の白い柵人体分白く膨らんだ布団の中には右向き左向きと各々横向きに眠っている不思議と誰の顔も見えない 新生児室に並んだ小さなベッド覗き込む顔には自然と笑みが浮