浮遊

生きてる?と聞かれる
何とかねと答えるけれど
多分死んでいる

血の通っているはずの身体が
薄い一枚の紙切れの様に冷たい

私の脳内は闇だ
奇声をあげる幼児の様な黄色
温かい感情を感じるオレンジ
危険を感じる赤い色
大丈夫だよと安心する緑色

どんな信号も感じない

冷たい

危ない

怒り
苦しみ
気落ちして
ため息が止まれば
諦めて
また立ち上がる
いつまで経ってもその繰り返し

夢見がちな女の子の夢は叶わない
思いやりも優しさも何も必要ない
それを知る頃には
人を大切だと感じる事もなくなり
人の感情など似たり寄ったりで
ひとまとめの俗物だと判断する

こころが死ねば人は死んだも同じ

闇中
高く長い音が響き渡る
鳴り止まない耳鳴りだけが私を誘う

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