#読書日記
「世界不思議地図」佐藤健寿
TBSラジオ「たまむすび」のコーナーゲストで、著者の佐藤健寿さんがこの本の紹介をされていた。
子供向けの「図鑑」的なつくりであるが、大人も十分楽しめる、世界中の「不思議」な事象を集めた本である。
子供がこういう本を読んだら、一生頭に焼き付くだろう。僕も子供の頃に、UFO や雪男やら神隠しやら、「不思議」を集めた本を読んで、今の人格が形成されたわけである。
ラジオで話されていた「介良事件」(1
『つかこうへい正伝1968-1982』長谷川康夫
評判になっていて、新田次郎文学賞も受賞した本。
つかこうへいの性格がかなり詳細に描き込まれていて、興味深かった。
僕自身が芝居、舞台に造詣がなく、そのあたりは流し読み。
なかなかついていくと大変そうな人だなという印象だった。
沢木耕太郎「流星ひとつ」
友人と話していて沢木耕太郎の話題になり、急に思い立って読むこととなった。
僕は幼稚園の時、藤圭子のコンサートで彼女に花束を渡したことがある。
僕の実家は電器屋で、当時はそういうことをよくやってたと思うけど、お客さんを招待する興行を組合か何かで主催して、電器屋の子供の中で僕ともう1人女の子が、ショーの合間に花束を贈る役に選ばれたのだ。
恥ずかしいからと頑なに断ったが、オモチャを買ってやると言われ
『Oe(おおえ) 60年代の青春』 司修
読書記録を再開します。
これは、大江健三郎の本の装丁を長年続けてきた著者が、2冊の本を中心に、モデルになった社会的事象についての思い、当時のことを書き綴った本。
在日朝鮮人の起こした殺人、連合赤軍事件、狭山事件など、大江がどれだけ時代に寄り添い、取り扱うことの難しい、重大な出来事にコミットメントを続けたかがあらためて分かる。
大江の本は初期の短編しか読んだことがない。長編はテーマが重く難解そ
村上春樹「ラオスにいったい何があるというんですか」
「雨天炎天」「辺境・近境」以来の村上春樹紀行文。
かつて住んでいた地を巡る旅から、ラオス・熊本など、なんでそこ、というような場所までバラエティに富んでいる。
帯にも書かれている「旅先で何もかもうまく行ったら、それは旅行じゃない。」という言葉は、旅行に行くたびにいろいろ失敗している者には勇気を与えるもの。
アイスランド、ギリシャなどは彼の旅の後に経済破綻などがあり、かなり状況は変わっていたりす