行こう、オーロラの彼方へ。BUMP OF CHICKEN、待望の全国ツアー初日を観た。
【7/12(金) BUMP OF CHICKEN @ メットライフドーム】
ついに幕を開けたBUMP OF CHICKENの全国ツアー「aurora ark」。その初日、メットライフドーム公演を観た。
ここから長いツアーが続くためセットリストの記載は控えるが、一言で言い切ってしまえば、一切の隙もない、究極のエンターテイメントショーであった。
まさに、全編クライマックス。
次から次へとハイライトが更新されていく怒涛の展開。
会場全体を満たすポジティブなフィーリングと、晴れやかに高鳴り続けるバイブス。
そして、あらゆる楽曲の通奏低音として響く「肯定」のメッセージ。
今までに幾度となく彼らのライブを観てきたが、はっきり言って、これほどまでに心が躍るステージは初めてだ。
歓喜の祝祭空間を彩る、圧巻の映像演出も惜しみなく放たれ続けた。
まるで何十本もの映画を観たかのような、底知れないほどに深い余韻が、いつまでも消えない。
今回の公演において、いくつものライブ体験の新境地が切り開かれたのは、僕たちとBUMP OF CHICKENが、深い信頼関係で結ばれていることの証だろう。
メンバー4人が、往年の代表曲を通して伝え続けてきたメッセージ。最新曲に込めた願いと祈り。そして僕たちリスナーが彼らへ抱く感謝とリスペクトの念。更なる期待。
それら全てが、圧倒的に開かれたコミュニケーションとして結実した。これがツアーファイナルではなく、初日なのだから凄い。
今回のステージで初めて披露された楽曲たちは、空気を伝って響きわたることを、今か今かと待ち望んでいたことだろう。
メンバー4人は、そうした楽曲の意志を丁寧にくみ取り、一つ一つの音と言葉を、誠実に鳴らし、歌い届けてくれた。
そして、それらを僕たち観客が受け取った時、BUMP OF CHICKENの楽曲は、初めて「完成」する。
だからこそ、BUMPのライブ、特に、新たなツアーの初日には、あまりにも深い意義が宿るのだ。
ツアーは、ここから始まる。
新しい観客たちとの出会いを通して、『aurora arc』の楽曲は、何度もの「完成」を繰り返していく。そして、より研ぎ澄まされながら、洗練さと輝きを増していくだろう。
だからこそ、ツアーファイナルの東京ドーム公演は、きっと、想像を絶するほどに素晴らしいステージとなるはずだ。
この夏、BUMP OF CHICKENから目が離せない。
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