詩編11:不完全恋愛
言霊を宿す 形骸に意味をあげる
産まれてきた声の全てを操って
扉を閉める
各々の生を認める 流れ片手を重ねる
温かな身体のあなたが中から奏でる
音を聞いてみる
甘い蜜の交換は依存と執着
何を愛と呼べばいいの
認めてくれるあなたも否定する君も
好きだよ 好きだよ
この気持ちは嘘じゃないから
嘘にしない覚悟があるから
だから側にいてよ 愛したいよ
寂しさは君のせい
誰かと一緒にいたいなら
そのときは僕を選んでよ
独り占めしたいって
子どもみたいな欲を満たしたいの
妬かせてよ そんな権利も無いけど
辛いときは助けてほしいな
一番弱さを見せたくないあなたに
求めすぎている
教えてよ 言葉にしてほしいんだ
本心じゃなくていいよ
この気持ちは嘘じゃないから
嘘にしない覚悟があるから
だから側にいてよ 愛したいよ
寂しさは君のせい
誰かと一緒にいたいなら
そのときは僕を選んでよ
独り占めしたいって
思わせる君が悪いなんて言わないから