見出し画像

【小学校社会科ざっくり要点】⑪より「社会がわかる」は「関係性がわかる」こと ちょっとだけ深掘り編



「社会がわかる」は「関係性がわかる」こと


とても端的にまとめられているフレーズです。
わかりやすかったので、ツイートしてみました。

すでにこれだけでもわかりやすいのですが、もう少しだけ掘り下げます。

(タイトルの「ちょっとだけ深掘り」って、よくよく考えると変な日本語ですね笑)

1 元ツイート


【小学校社会科ざっくり要点】⑪

「社会がわかる」は「関係性がわかる」こと
原因と結果(~だからこうなった)や、目的と手段(~したいからこうしている)等で関連付けて、概念化する

単元末に、1つの社会的事象について、たくさんの理由を書ける、語れる子にしたい

※ざっくりですご了承下さい

2 出典はこちら


「拡がり」だけでは、単なる「物知り」ともいえるのである。数多くの知識は、原因・結果の関係や目的・手段の関係などで関連づけられて概念となる。「社会がわかる」とは「関係性がわかる」ことである。

岡崎誠司(2013)見方考え方を成長させる社会科授業の創造.風間書房,p16



3 つまり、どういうこと?


よく言われる「知識」は、個別の知識(いわゆる「宣言的知識」)です。
それらがつながって、構造化されると「概念的知識」となります。


言葉がカタいので例にすると



宣言的知識…「燃えるごみ」「ごみ収集車」「○○清掃工場」
概念的知識…市内の燃えるごみを、ごみ収集車で集めて、○○清掃工場で燃やしてくれることが、わたしたちがきれいな暮らしができるしくみの1つです

となります。

ちなみに、↑は、「原因・結果の関係」として関連付けています。

つまり、「燃えるごみ」「ごみ収集車」「○○清掃工場」というのはそれぞれ個別の知識で、ただ並べただけではそれぞれの意味の範囲を超えません

しかし、それらを関連付けて概念化することで、「わたしたちがきれいな暮らしができるしくみ」という「関係性がわかる」ということになり、「社会がわかる」ということにつながります。


さらに、単元末に1つの社会的事象…例えば「ごみ(廃棄物)の処理」について、多くの知識を関連付け、「わたしたちがきれいない暮らしができる」理由として、たくさん話したり、書けたりする子がいたならば、その子の学びは、たくさんの「関係性がわかる」、つまり「社会がわかる」学びになったのではないか、と言えそうです。




終わりに


いかがでしたか?

知識をひたすら集めることを楽しむ場合もあります。
しかしながら、「社会がわかる」は「関係性がわかる」こと。

「関係性」を見出す子どもを育てていきたいです。


お読みになった方々の授業づくりに、少しでも役立ちますように。

最後までお読みいただきありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!