【小学校社会科ざっくり要点】⑪より「社会がわかる」は「関係性がわかる」こと ちょっとだけ深掘り編
「社会がわかる」は「関係性がわかる」こと
とても端的にまとめられているフレーズです。
わかりやすかったので、ツイートしてみました。
すでにこれだけでもわかりやすいのですが、もう少しだけ掘り下げます。
(タイトルの「ちょっとだけ深掘り」って、よくよく考えると変な日本語ですね笑)
1 元ツイート
【小学校社会科ざっくり要点】⑪
「社会がわかる」は「関係性がわかる」こと
原因と結果(~だからこうなった)や、目的と手段(~したいからこうしている)等で関連付けて、概念化する
単元末に、1つの社会的事象について、たくさんの理由を書ける、語れる子にしたい
※ざっくりですご了承下さい
2 出典はこちら
3 つまり、どういうこと?
よく言われる「知識」は、個別の知識(いわゆる「宣言的知識」)です。
それらがつながって、構造化されると「概念的知識」となります。
言葉がカタいので例にすると
例
宣言的知識…「燃えるごみ」「ごみ収集車」「○○清掃工場」
概念的知識…市内の燃えるごみを、ごみ収集車で集めて、○○清掃工場で燃やしてくれることが、わたしたちがきれいな暮らしができるしくみの1つです
となります。
ちなみに、↑は、「原因・結果の関係」として関連付けています。
つまり、「燃えるごみ」「ごみ収集車」「○○清掃工場」というのはそれぞれ個別の知識で、ただ並べただけではそれぞれの意味の範囲を超えません
しかし、それらを関連付けて概念化することで、「わたしたちがきれいな暮らしができるしくみ」という「関係性がわかる」ということになり、「社会がわかる」ということにつながります。
さらに、単元末に1つの社会的事象…例えば「ごみ(廃棄物)の処理」について、多くの知識を関連付け、「わたしたちがきれいない暮らしができる」理由として、たくさん話したり、書けたりする子がいたならば、その子の学びは、たくさんの「関係性がわかる」、つまり「社会がわかる」学びになったのではないか、と言えそうです。
終わりに
いかがでしたか?
知識をひたすら集めることを楽しむ場合もあります。
しかしながら、「社会がわかる」は「関係性がわかる」こと。
「関係性」を見出す子どもを育てていきたいです。
お読みになった方々の授業づくりに、少しでも役立ちますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。