疲れについて考えてみよう
疲れっていったい何でしょう?
疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である
引用『日本疲労学会』
一般的になんとなく雰囲気は分かっていても具体的に説明できる人は少ないと思います
そしていったい何に自分が疲れているのか?
それがわからないと対処の使用がありません
今回はそんなつかみどころのない疲れについて少しばかり解説していきたいと思います
今回の記事でわかる事
・疲れについてわかる
・疲れの正体がわかる
それでは解説してきますので最後までお付き合いください
『良い疲れ』と『悪い疲れ』がある話
疲れは感じている、しかし自分が一体何に疲れているのか?それが良く分からないという声がたくさん聞こえてきそうです
何故それが良く分からないのかというと、思い当たる事がたくさんありすぎるからです
仕事が忙しい、人間関係の問題、家族の介護の問題、子育ての問題、休みがない問題、食生活、運動不足、季節の変化・・・・
少し考えただけでかなりの数が出てきます
そして、実際にはカラダの何処が疲れているのかが曖昧なことも、疲れの正体をわかりにくくさせています
皆さんはこんな状況はないでしょうか?
・沢山寝たのに、目覚めても体が重い
・1日仕事が終わって家に帰ると、風呂に入るのも面倒くさいくらいだるい
・体の調子は悪くないけど、なんとなく気分が晴れない
種類は違いますが、どれも『疲れ』を感じさせます
しかし、動けなくなるくらいのひどい痛みがあるわけでも、笑顔が全くでないほど気分が落ち込んでいるわけでもありません
それでも確かに感じている『疲れ』があなたの生活のブレーキになっていることは確かです
こういったつかみどころのない精神的なものが『悪い疲れ』だと言えます
一方でこんな場面の『疲れ』を感じることはないでしょうか?
・筋トレや趣味のスポーツをした後の筋肉痛
・会社の仲間と協力して、問題を解決して窮地を切り抜けた疲れ
・休日に子供たちと全力で遊んで、その寝顔を見た後に感じる体の重さ
こんな感じの肉体的な疲れは『いい疲れ』であって、何やらすっきりした気分になります
マラソン大会に出場する人の事を想像してください
フルマラソンを走った翌日、体を引きずるように歩きながらも笑顔を浮かべながら次に出場する大会の話を嬉しそうにします
やった事のない人や楽しさがあまりわからない人は理解に苦しむところが多々あると思います
これは、疲れよりも大きな『充実感』『達成感』が伴うからです
そして大体そんな人は幸せそうです
それって働きすぎの疲れ?
『良い疲れ』『悪い疲れ』のように同じように体は疲れているのに感じる疲れの質違ってくるのは何故でしょうか?
それは、精神的なストレスがかかっているかどうかの違いにあるのではないでしょうか?
働く人の疲れについて考えてみると、職場での六割に近い人が強いストレスを抱えているというデータが厚生労働省の調べでわかっています
ストレスの原因になっているのは、仕事の量や質、職場の責任の重さや失敗、パワハラやセクハラを含む体人間関係でした
こんな現状を変えようと国は「働き方改革」を進めています
その大きな狙いの一つが、過労死の原因となる長時間労働をなくすことでした
実際、ノー残業デーが導入され残業時間が少なくなり、休日が増えたという声も聞こえてきます
一方では、「利益は出せ、納期は守れ、でも早く帰れ」と言われているようなものという意見もあります
過労死ししてしまう人を出すような働き方は改善されるべきですが、長時間労働をなくすことで働く人の多くが抱えている『疲れ』が改善されるかというと疑問が残ります
なぜかというと、疲れの原因は「自分でコントロールできる自分のための時間を作る事ができない」というところにあるからです
同じことは家事や育児、介護などに追われる日々を送っている人たちにも言えます
他の人のペースで自分の生活リズムが区切られてしまう事、気ままに行動する自由な時間があまりにも少ないこと
こうした精神的に追い詰められた感覚がストレスとなり一日が終わった時に「どっと疲れる」といった心にのしかかる「悪い疲れ」のもとになっているのではないでしょうか?
もし自分が「働きすぎている」「頑張りすぎて疲れている」という感覚になったらもう一段階掘り下げてみてください
そうすると、「思うようにならない事」の多さに疲れていることに気が付くのではないでしょうか?
まとめ
良い疲れとは充実感や達成感が伴うもの
悪い疲れとは重圧やストレスなどのつかみどころのない精神的なもの
自分でコントロールできる自分のための時間を作る事が悪い疲れの対処方法である
今日言いたいことはそれくらい