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過敏性腸症候群になったけども

ずいぶん昔のことだ。親や学校、そして進路に関していろいろと悩んでいた時期だった。そろそろ高校受験だなあ、なんて思いつつも、どこか漠然としていて実感がわかなかった。

そんな中、突然襲ってくる強烈な腹痛。普段のちょっとした痛みとはまるで違って、時間も長いし、トイレに行っても解決するようなものじゃない。座って悶えるしかないほどのキツさだった。

近所の病院に行って診てもらったが、その当時はメンタル面なんてほとんど重要視されていなかった。診断名を聞いても、正直ピンとこなかった。

しばらくすると、痛みは嘘みたいに消えた。ふっと軽くなった体に、少しだけ安堵が訪れた。でも、その裏に潜む不安は消えない。またいつ、どこで、あの痛みが戻ってくるのか。何も解決していないことは分かっていた。だからこそ、次にまた同じことが起きたら、どうやって耐えればいいのか、考えることすら怖かった。

そして苛立ちは、その不安を隠すように強まっていった。「どうして俺だけが、こんな目に?」と。誰にぶつければいいのかもわからず、ただ感情のままに、何かを壊すことでしか、心のバランスを保てなかったのかもしれない。

今思えば、あの時の苛立ちや無力感が、今の自分を作り上げる一因になっているのかもしれない。無茶苦茶で、確証も何もないやり方でしか自分を守れなかった過去。それでも、あの経験がなかったら、今の自分はどうなっていたのだろうか、と考えることがある。

その後、時間が経つにつれて、同じような痛みが繰り返されることに気づいた。やっとのことで病院を変え、改めて診察を受けた結果、過敏性腸症候群(IBS)だと診断された。

過敏性腸症候群とは、腸がストレスや食生活の影響を受けやすくなることで、腹痛や下痢、便秘などの症状が繰り返し現れる病気だ。原因ははっきりと解明されていないが、精神的な要因が大きいと言われている。あの頃、進路や将来への不安、そして親や学校との関係が、自分の身体にこれほどまでの影響を与えていたのだと、後になって理解した。

IBSの診断を受けたとき、初めて「自分だけがおかしいわけじゃないんだ」と少しだけ安心した反面、「これからもこの痛みと付き合わなければならないのか」と、将来に対する不安がさらに大きくなった。

だが、その診断を機に、自分の体調や精神状態をより深く理解し、どうやってストレスと向き合うかを学んでいくことができたのかもしれない。IBSは治る病気ではないが、付き合い方を知ることで、日常生活を少しずつ取り戻していける。その過程で、あの頃の自分が感じていた無力感や苛立ちが、今の自分を強くしてくれたのだと、少しずつ実感するようになった。

素直に感情を出せるようになったのはいいものの、大半はすぐにキレるか泣くかのどちらかだった。自分の中に溜め込んでいたものがあまりに多すぎて、それをどう表現すればいいのか、うまくコントロールする術を知らなかったのかもしれない。

イライラが募れば、そのままキレてしまう。感情が溢れてしまうと、涙が止まらなくなる。自分でもどうしてこんな風になってしまうのか、よくわからなかった。ただ、一つ確かなのは、その感情を外に出すことで、少しだけ自分が楽になる瞬間があったということ。だけど、その代償として周囲に与える影響が大きいこともまた、後になってから理解することになる。

こうして、感情の波に翻弄されながらも、少しずつ自分自身と向き合い、どうやって感情を適切に表現するかを学んでいく過程があった。でもその道のりは、決して簡単なものではなかった。

自分の感情を素直に出せるようになったとはいえ、その表現がどうにも制御できず、しばしば周囲との摩擦を生んでしまった。キレるときは本当に短気で、自分でも抑えきれないほどのイライラをぶつけてしまう。逆に、感情が込み上げると涙が止まらなくなる。どちらも、自分が思っている以上に激しく、周りにも影響を及ぼしていた。

こうした感情の爆発は、初めは自分にとっても新しい解放感だった。自分の中に閉じ込めていたものが、外に出ることで少しだけ楽になるように感じた。しかし、その反動で、周囲との関係がぎくしゃくし、結果的に孤立することも多かった。

感情の爆発をどうにかしたいと思いながらも、どうすればよいか分からず、ただ試行錯誤を繰り返していた。感情を抑えきれない自分を責めることもあったし、自分の感情に振り回されることに疲れてしまうことも多かった。

そのうちに、自分の感情のパターンやトリガーに気づき始めた。何が自分をイライラさせるのか、どんな状況で涙が出るのか、そのサインに少しずつ気づくようになった。その気づきが、自分の感情を少しだけコントロールする助けになった。

仕事をするようになって感情のコントロールについて学び、自分の反応を少しずつ改善することができた。感情を出すこと自体は悪いことではないが、その出し方を工夫することで、周囲との関係も改善していった。

今では、感情を素直に出すことは大切だと理解しているものの、その表現方法には注意を払うようにしている。感情の波に翻弄されることなく、自分自身と他者とのバランスを取りながら、より健全に感情を扱っていくことが、これからの大きな課題だと感じている。

そんなときに
テレビの突破ファイルで過敏性腸症候群を紹介してて

ガス溜まりの原因をしてた
FODMAPというのがあった

なんぞそれ?
FODMAP(フォドマップ)は、近年注目を集めている食事療法の一つで、特に過敏性腸症候群(IBS)やその他の消化器系トラブルに悩む人々に対して有効とされています。この言葉は、発酵性オリゴ糖、二糖類、単糖類、そしてポリオール類という特定の炭水化物グループの頭文字をとったものです。これらの炭水化物は、小腸での吸収が不完全であるため、消化管内でガスを発生させたり、腸の水分量を増加させることで、腹部膨満感や下痢、便秘などの症状を引き起こす可能性があります。この記事では、FODMAPの具体的な内容、どのように体に影響を与えるのか、そしてFODMAPを制限する食事法のメリットと実践方法について詳しく解説します。

FODMAPとは何か?

FODMAPは、以下の4つの炭水化物グループの総称です。

  1. 発酵性オリゴ糖(Fermentable Oligosaccharides)
    これは主にフルクタンとガラクトオリゴ糖(GOS)を指します。フルクタンは小麦、ライ麦、大麦、玉ねぎ、ニンニクなどに含まれ、GOSは豆類や一部の野菜に多く含まれています。

  2. 二糖類(Disaccharides)
    このグループには、最もよく知られているのがラクトース(乳糖)です。ラクトースは牛乳や乳製品に多く含まれ、ラクトース不耐症の人々にとっては特に問題となることがあります。

  3. 単糖類(Monosaccharides)
    フルクトース(果糖)が代表的です。フルクトースは果物や蜂蜜、一部の野菜、そして高フルクトースコーンシロップを含む食品に多く含まれています。

  4. ポリオール類(Polyols)
    ソルビトールやマンニトールなどの糖アルコールがこのグループに含まれます。これらは人工甘味料として使われることが多く、また果物や野菜にも自然に存在しています。

これらの炭水化物は、小腸で完全には吸収されずに大腸に到達し、そこで腸内細菌によって発酵されます。この過程でガスが発生し、腹部の不快感や膨満感、便通の乱れを引き起こすことがあります。また、FODMAPは腸管内に水を引き込む性質があり、それが下痢や便秘の原因になることもあります。

FODMAPが体に与える影響

FODMAPが過敏性腸症候群(IBS)などの消化器系の問題を引き起こす理由は、その吸収不全と発酵性にあります。通常、FODMAPが含まれる食品を摂取すると、これらの成分は小腸で吸収されることなく大腸に達します。大腸に到達したFODMAPは、腸内細菌によって急速に発酵され、ガスを生成します。このガスが腸内に溜まることで、腹部膨満感や痛みを引き起こします。

さらに、FODMAPは腸内に水分を引き込むため、これが腸の内容物の量を増加させ、下痢を誘発する原因となります。一方で、腸内のガスや水分のバランスが崩れることで、便秘の症状が現れることもあります。

IBS患者にとって、これらの症状は日常生活に大きな影響を与えることがあります。そのため、FODMAPを制限することで、これらの症状を軽減し、生活の質を向上させることが期待されます。

FODMAPを制限する食事療法

FODMAPを制限する食事療法(Low-FODMAP Diet)は、以下の3つのフェーズに分かれています。

  1. 制限フェーズ(Elimination Phase)
    このフェーズでは、高FODMAP食品を完全に排除し、IBSの症状を緩和することを目指します。この期間は通常4~6週間続けられ、その間に症状が改善するかどうかを確認します。

  2. 再導入フェーズ(Reintroduction Phase)
    症状が改善されたら、次のステップとしてFODMAPを含む食品を一つずつ再導入します。このフェーズでは、どのFODMAPが症状を引き起こしているのかを特定することが目的です。再導入は非常に慎重に行われ、1つの食品を数日間試して、症状が現れるかどうかを確認します。

  3. 個別調整フェーズ(Personalization Phase)
    最後のフェーズでは、自分に合った食事プランを確立します。このフェーズでは、再導入フェーズで特定された問題のあるFODMAPを避けつつ、症状を最小限に抑えながら栄養バランスのとれた食事を目指します。

高FODMAP食品と低FODMAP食品の例

高FODMAP食品には、以下のようなものがあります。

  • 小麦製品(パン、パスタ、クッキーなど)

  • ニンニク、玉ねぎ

  • 豆類(レンズ豆、ひよこ豆など)

  • 乳製品(牛乳、ヨーグルト、ソフトチーズなど)

  • 果物(リンゴ、梨、スイカなど)

  • 人工甘味料(ソルビトール、マンニトールなど)

低FODMAP食品には、以下のようなものがあります。

  • グルテンフリーの穀物(米、オート麦、キノアなど)

  • 肉類(鶏肉、牛肉、魚など)

  • 一部の乳製品(ラクトースフリーの牛乳、硬いチーズなど)

  • 果物(バナナ、ブルーベリー、オレンジなど)

  • 野菜(ニンジン、ズッキーニ、ジャガイモなど)

これらのリストは一部に過ぎませんが、FODMAPを避けるためのガイドラインとして役立ちます。

FODMAP制限食のメリットと注意点

メリット

FODMAP制限食は、IBSや他の消化器系トラブルを抱える人々にとって、症状の緩和に非常に効果的です。多くの研究で、低FODMAP食が腹痛、膨満感、下痢、便秘の症状を著しく改善することが示されています。この食事療法は、薬物療法に頼らずに症状をコントロールできる点が大きなメリットです。

また、FODMAPを理解することで、どの食品が自分の体に合わないのかを把握できるようになります。これにより、日常の食事選びが楽になり、生活の質が向上します。

注意点

一方で、FODMAP制限食には注意が必要です。まず、全てのFODMAPを一度に排除することは、栄養バランスを崩すリスクがあります。特に、制限フェーズでは、栄養が偏りがちになるため、十分な栄養を確保するために、栄養士や専門医の指導のもとで実践することが推奨されます。

また、低FODMAP食を長期間続けると、腸内細菌の多様性が減少する可能性があります。腸内細菌の多様性は、全身の健康にとって重要であるため、再導入フェーズを適切に行い、自分に合ったFODMAPの摂取量を見つけることが重要です。

さらに、低FODMAP食品の中には、糖分や脂肪分が多いものもあります。これらの食品を多く摂取すると、別の健康問題が発生する可能性があるため、食事全体のバランスを考慮する必要があります。

まとめ

FODMAPは、特定の炭水化物グループに属する成分であり、過敏性腸症候群(IBS)やその他の消化器系トラブルに関連する症状を引き起こすことがあります。FODMAPを制限する食事療法は、これらの症状を緩和する効果があり、多くの人々にとって有効です。

この食事療法を実践する際は、3つのフェーズに分けて行うことが推奨されます。制限フェーズで症状を改善し、再導入フェーズで問題のあるFODMAPを特定し、最終的に個別調整フェーズで自分に合った食事プランを確立することが重要です。

FODMAP制限食を適切に行うことで、消化器系の不快な症状をコントロールし、日常生活の質を向上させることができます。ただし、栄養バランスや腸内細菌の多様性を考慮しながら、専門家の指導のもとで進めることが大切です。

なるほど
ありがとう
ChatGPT!!

ガス溜まりなあ
意外と好きなもの多いからおならで解消できそうだと
思ったけども

難しいんだな

解決法としてはやっぱり
睡眠と運動とストレスか・・・・

「いい生活」なんてものは、結局のところ簡単には手に入らないものだと感じる。仕事に家庭、健康の問題も加わると、振り回されることばかり。これが現実だと、何度も思い知らされる。

振り回されるのは、決して珍しいことじゃない。むしろ、ほとんどの人が同じように感じているのかもしれない。ただ、これをどうにかしようとする気持ちを持つことが重要だと、最近は思うようになった。

たとえば、ガス溜まりや腹痛に関しても、単におならで解消しようとしても、うまくいかないことがある。体の中で何が起こっているのかを知り、どう対処すれば良いのかを考えることが大切だ。睡眠、運動、ストレス管理。これらはどれも基本的なことだけれど、なかなか実行するのは難しい。

良い生活を保つためには、まずは自分の生活スタイルを見直す必要がある。睡眠の質を上げるために、規則正しい生活を心がける。運動を習慣化して、体を動かすことで気分も良くする。ストレスをため込まないように、趣味やリラックスする時間を持つ。これらは当たり前のことかもしれないけど、日々の忙しさの中ではつい忘れてしまうことが多い。

仕事のプレッシャーや家庭の責任が重なると、自分を労る時間も取れなくなる。これがストレスとなり、体調に影響を与える。振り回されないように、自分のペースでできることを見つけ、少しずつ生活の質を上げていくしかない。

それに、自分だけが大変だと感じることもあるけれど、周りの人たちも同じように悩んでいることが多い。誰もが自分なりに最善を尽くしている。その中でどうにかバランスを取りながら、自分にとって最適な「普通」を見つけていくのが、実際のところなのかもしれない。

いい生活を目指す中で、多少の波はあるだろうけど、その波を乗り越えながら、少しでも良い方向に進んでいければと思う。完璧な「普通」を求めるのは難しいけれど、自分なりにできることをやりながら、日々の生活を大切にしていくことが一番だと感じる。

しかし炭酸うまいよなあ


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