演劇ユニットとうたらりん

田村将(@bon_catherine18)主宰の演劇ユニットです。 現在進行中プロジェクト→「とうたらりん第二回演劇企画『アンティゴネの祀り』」 twitter→@toutararin

演劇ユニットとうたらりん

田村将(@bon_catherine18)主宰の演劇ユニットです。 現在進行中プロジェクト→「とうたらりん第二回演劇企画『アンティゴネの祀り』」 twitter→@toutararin

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とうたらりん第二回演劇企画『アンティゴネの祀り』

演劇ユニットとうたらりんは演劇プロジェクトとして、2021年10月22〜24日早稲田大学学生会館地下B202で『アンティゴネの祀り』を上演します。もちろん無観客です。公開方法はDVDです。公演映像をDVDにして梱包し皆様の家まで郵送いたします。公演詳細、購入方法については、ページ下部に記載しています。 主宰より公開方法に寄せて 演劇を「配信」する。コロナ禍以降、身近な人たちの試みから、世界の演劇祭まで様々な人々がそれを実践してきた。しかし、それを眺めながら、どうも演劇という

    • 『マッチ売りの少女』座談会(6)–まとめ–

      1月に『マッチ売りの少女』を上演しようということで動いてきた本プロジェクトですが、covid-19の感染拡大に伴い上演を中止せざるを得なくなりました。しかし、そのような状況の中で11月22日まで「稽古」を続けました。これはその記録の総括の座談会です。稽古を通して、いまの状況のこと、戯曲のこと、役のことなど多岐に渡って思考/試行してきたことを参加者に語ってもらいました。最終回は、このプロジェクト全体を通して、まとめとして自由に話し合いました。いろいろな話題が飛び交っています。

      • 『マッチ売りの少女』座談会(5)–稽古するということ–

        1月に『マッチ売りの少女』を上演しようということで動いてきた本プロジェクトですが、covid-19の感染拡大に伴い上演を中止せざるを得なくなりました。しかし、そのような状況の中で11月22日まで「稽古」を続けました。これはその記録の総括の座談会です。稽古を通して、いまの状況のこと、戯曲のこと、役のことなど多岐に渡って思考/試行してきたことを参加者に語ってもらいました。第五回は、様々な方法を試してみた「稽古」についてみんなに感じたこと、考えたことを語ってもらいました。 田村 

        • 『マッチ売りの少女』座談会(4)–役と向き合う–

          11月に『マッチ売りの少女』を上演しようということで動いてきた本プロジェクトですが、covid-19の感染拡大に伴い上演を中止せざるを得なくなりました。しかし、そのような状況の中で11月22日まで「稽古」を続けました。これはその記録の総括の座談会です。稽古を通して、いまの状況のこと、戯曲のこと、役のことなど多岐に渡って思考/試行してきたことを参加者に語ってもらいました。第四回は、稽古を通して、それぞれ役とどのように向き合ったか話しました。 田村 次は今回の役について聞いてい

          『マッチ売りの少女』座談会(3)–「稽古録」回顧録–

          11月に『マッチ売りの少女』を上演しようということで動いてきた本プロジェクトですが、covid-19の感染拡大に伴い上演を中止せざるを得なくなりました。しかし、そのような状況の中で11月22日まで「稽古」を続けました。これはその記録の総括の座談会です。稽古を通して、いまの状況のこと、戯曲のこと、役のことなど多岐に渡って思考/試行してきたことを参加者に語ってもらいました。第三回は稽古を記録して残す・公開するという普段はやらないことを行なった演出部が稽古録について話しました。

          『マッチ売りの少女』座談会(3)–「稽古録」回顧録–

          『マッチ売りの少女』座談会(2)–『マッチ売りの少女』を読む–

          11月に『マッチ売りの少女』を上演しようということで動いてきた本プロジェクトですが、covid-19の感染拡大に伴い上演を中止せざるを得なくなりました。しかし、そのような状況の中で11月22日まで「稽古」を続けました。これはその記録の総括の座談会です。稽古を通して、いまの状況のこと、戯曲のこと、役のことなど多岐に渡って思考/試行してきたことを参加者に語ってもらいました。第二回は戯曲『マッチ売りの少女』そのものについて話してもらいました。普段古典作品を稽古することの少ない早稲田

          『マッチ売りの少女』座談会(2)–『マッチ売りの少女』を読む–

          『マッチ売りの少女』座談会(1)–リモート・対面・コロナ–

           11月に『マッチ売りの少女』を上演しようということで動いてきた本プロジェクトですが、covid-19の感染拡大に伴い上演を中止せざるを得なくなりました。しかし、そのような状況の中で11月22日まで「稽古」を続けました。これはその記録の総括の座談会です。稽古を通して、いまの状況のこと、戯曲のこと、役のことなど多岐に渡って思考/試行してきたことを参加者に語ってもらいました。第一回は、急速に広まった「リモート稽古」、今まではなんの修飾語もなく呼ばれていたはずの「対面稽古」、そして

          『マッチ売りの少女』座談会(1)–リモート・対面・コロナ–

          演出ノート3–上演台本について–

          稽古録として 日時:11月11日 17:00~20:00 場所:早稲田小劇場どらま館 参加者:田村(途中参加)、増田、片山、石田、森田、しばいぬこ この日は、演出の田村が用事で前半いなかったため、その他の役者がそれぞれ交代で自分以外の役を演じる稽古を中心に行った。 演出ノート3-上演台本について-  『マッチ売りの少女』は1966年に別役実によって執筆された作品であり、1968年『赤い鳥の居る風景』とともに岸田國士戯曲賞(当時は新劇岸田戯曲賞)を受賞した。たった4人の登

          演出ノート3–上演台本について–

          稽古録13.5〜おもてなしと侵入〜

          日時:11月13日 3、4限 参加者:田村 片山 増田 場所:早稲田大学学生会館 文責:田村 ちょっとごちゃごちゃしてしまって、稽古録の番号が、変なことになってしまいました。13と14の間に挟まります。 本日は三名ということもあり、この三人だけで展開するシーンを中心に稽古を行った。主に前半部分である。 声に出して台本を読みながら、演技をしていく。 数ページで止めて、話し合って、もう一度やる。これを繰り返す。 話し合いででた意見をもとに台本を読んでみると、さらに深く台本

          稽古録13.5〜おもてなしと侵入〜

          稽古録15~幽かな者たちの強かさ~

          日時 2020/11/21・17:00~20:00 場所 早稲田小劇場どらま館 参加者 田村、片山、森田、石田、U-5(演出部) 文責 U-5 稽古内容 読み合わせ  開始早々に読み合わせを行った。「弟」が本日のメインであったが、結果的に姉(女)の考察も深まったように思う。  以下、読み合わせ後の感想、考察である。  弟が「神経痛」についてやたら長々と喋るが、あのシーンは何なのか?何を思ってしゃべっているのか?に関して  あれは、弟なりの助け舟なのではないか。男も妻も女が

          稽古録15~幽かな者たちの強かさ~

          稽古録14~どらま館・ハイ~

          日時 2020/11/20・13:00~16:00 場所 早稲田小劇場どらま館 参加者 田村、片山、増田、森田、U-5(演出部・初のオフライン) 文責 U-5 稽古内容 読み合わせ  前回の読み合わせを受け、田村から若干の訂正と提案がされた。  まず、男と妻に関して。今まで夫婦は空元気的な、張りのある話し方をしていたが、もう少し落ち着きがあった方が良いのではないかとのこと。 女に関しては、セリフの中の「私」という言葉をカットして読んでみることになった。「言わない」といっても

          稽古録14~どらま館・ハイ~

          稽古録13 ~ひにようじん~

          日時 2020/11/9・16:30~20:00 場所 学生会館 E418 参加者 田村、片山、増田、森田(演出部) 文責 森田 ○今日の稽古内容 ・「ひのようじん」についての話し合い ・「もろい身体」を訓練する方法の検討 ○「ひのようじん」についての話し合い  田村が何を血迷ったか、4限にリアルタイム授業があるにもかかわらず5,6限稽古にしてしまったため遅れて参加。それまでに他3人で田村から提示された「『ひのようじん』とは何か?」についての話し合いを行った。  以下、最

          稽古録13 ~ひにようじん~

          稽古録12~見守り役のシンパシー~

          日時 2020/11/15・16:30~20:00 場所 早稲田大学学生会館 B202 参加者 田村、片山、石田、増田(17:30~)、森田(~18:00)、U-5(演出部・リモート) 文責 U-5 稽古内容 読み合わせ  稽古前半はコロスメインの読み合わせを行った。  今までコロスの稽古をつけるときは、セリフがあるシーンのみをピンポイントで読み合わせていた。しかし、田村いわく「コロスにも流れがある」のではないか、とのこと。  勿論コロスの動きや言葉は出鱈目に発されるわけ

          稽古録12~見守り役のシンパシー~

          稽古録11~へとへと~

          日時:11月14日 13:00-16:15 参加者:田村、片山、増田、石田、森田、しばいぬこ 文責:しばいぬこ ○稽古内容 ・読み合わせ  タイトルにもある通り、今回の読み合わせは大変刺激的で、かつ疲労を伴うものになった。なぜなら自らに与えられた役柄ではなく他人の役を読み、しかも3ページごとに役をシャッフルしたからだ。普段会話をする妻や男の役の人物がコロスになって虚空に台詞を放ったり、会話のキャッチボールをすべく他人の言葉1つ1つにアンテナを張ったり、など…。とにかく、こ

          稽古録 9 〜幽かな生〜

          日時 10 月 30 日 13:00-16:15 参加者 田村・片山・増田・森田(演出助手) 文責 森田 ○稽古内容 ・ウォーミングアップ ・読み合わせ ○ウォーミングアップ 以下の三つを行った ・体の皮膚を叩く ・体操 ・薄氷の上を歩くような歩行 ○読み合わせの前に  演出の田村から「幽か」という概念について、掘り下げがあった。  幽かであることは、即ち死んでいる、ということではない。0 ではない。  「幽か」という言葉から、あたかも、死を表現するのかとなってしまって

          演出ノート2〜幽か≠0

          1、稽古録として 日時2020/10/28 場所 早稲田小劇場どらま館 参加者 田村 片山 増田 森田 石田 しばいぬこ  現在、早稲田小劇場どらま館は稽古場として貸し出している。俳優が全員揃ったので、通して読み合わせをしてみることにした。以前稽古で提案した「砂の身体」という、身体に対する捉え方をまだ模索中ではあるが、実践しつつどらま館でテキストを読み合わせた。その結果を踏まえて、演出ノートを執筆する。 演出ノート〜幽か≠0〜  幽かな身体というものを掲げてみた。そして

          演出ノート2〜幽か≠0