稽古録13 ~ひにようじん~
日時 2020/11/9・16:30~20:00
場所 学生会館 E418
参加者 田村、片山、増田、森田(演出部)
文責 森田
○今日の稽古内容
・「ひのようじん」についての話し合い
・「もろい身体」を訓練する方法の検討
○「ひのようじん」についての話し合い
田村が何を血迷ったか、4限にリアルタイム授業があるにもかかわらず5,6限稽古にしてしまったため遅れて参加。それまでに他3人で田村から提示された「『ひのようじん』とは何か?」についての話し合いを行った。
以下、最中に出てきた会話から抜粋。
・『マッチ売りの少女』だから、マッチに関係がある? Ex.「マッチ一本 火事の元」
・ひのようじん、は子供たちの存在が示唆されたときに書かれているが、そもそも子供たちの存在が謎!本当に居るんか!?
・子供たちの寝息が聞こえなくなったときにひのようじんとまた言われている
→女と子供たちは消えてしまったけど、火(生きたいという意思)がほかにもあることを示唆している?
以下、田村合流後の会話より抜粋。
・「ひのようじん」というのは、共同体・地域の言葉である。
・現在の我々は安住する権利を主張する。ゆえに「ひのようじん」はちょっとうるさい。騒音被害。
・大事だけど、かき消されてしまうもの。
・火は危険である、しかし使わないといけない。
○「もろい身体」の訓練方法
この稽古場では、もろい身体を訓練するために、薄氷の上を歩くをイメージする歩行を行ってきた。
この方法以外の訓練がないか模索することとなった。
田村が家で思いついた「線香花火を持ちながら歩く」は火気厳禁のため不可能、その代替案をまず考えることになった。
・スプーンにピンポン玉を乗っけて歩く
・羽毛を手に載せる
・葉っぱを使う
・豆電球をつるしたものをもつ
・豆腐を持つ
「薄氷の上を歩く」以外の適したイメージがないか模索したものの、それについてクリティカルなアイデアは出てこず。
最後に、大学演劇と集客についての話題が出た。
他の営利目的の団体と違い、稼げない劇ができるのが大学演劇である。いわば第二の公共劇場的な側面がある。
だから、客が来るに越したことはないが、そこまで集客に焦点をあわせる必要はない。客の前に、まず自分たちのために劇をやれるのが学生演劇なのではないか。
今回の稽古は、話し合いが中心となった。上演を前提してないからこそ意見交換を深くできる、今回の特殊な形式の良い点である。