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不登校-外伝-

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特別なお話。
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一度だけ

一度だけ

 父親は石鹸の代わりに明太子を使い、シャワーからは豚骨スープが出てくる県の出身だ。そして父親の父親(僕の父方の祖父)は昔っからの九州男児で、家に居る時は一切喋らず、笑わず、動かず。(どこかのお宮にも似たようなお猿が居たような気がする)もちろんキッチンに入ることなんてしない。

 父親がそういう祖父の子どものため、ご想像の通りいわゆる”堅物””頑固者”まさに”THE 九州男児”なわけである。(もちろ

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”正直”という期間限定商品

”正直”という期間限定商品

 宝物はいつも手の中。眠る時、遊ぶ時、ご飯の時。いつでも手のひらの中にある。

例えば、

・色の違う石

・何かのバネ

・銀のエンゼル

・ミニカー

・どこかの国のコイン

そして

キャラクターのカード。

今回はそのカードのお話しです。

 少し寒い青空。日なたにいれば少し太陽を感じる季節。この地域では比較的大きめの公園に家族と行った。楽しい雰囲気でうちの子供も奥さんも、もちろん僕も笑顔

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空を飛ぶ

空を飛ぶ

 6.25㍍先のオレンジ色のリングに向かってバスケットボールが空を飛んでいる。バックスピンが緩やかにかかって綺麗な放物線を描いている。僕はそれを見守る。

ガンッ

という音と音とともにリングがボールを撥ねる。ガッカリする暇はない。走ってボールの行方を追う。もう一度自分たちのボールにするんだという強い気持ちはそこまでなかった。ボールを持っている間は主役になれるんだという自分勝手な気持ちが強かった。

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