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ととろん
2021年11月19日 15:27
・・・・まもなく、貨物列車が通過します 黄色い線の内側にお入りください・・・・まもなく、貨物列車が通過します・・・・・ ・・・黄色い線の内側にお入りください・・・沈み始めた夕焼けの色が、貨物列車の赤色と重なる美しさで、「もう思い残すこともないな、この駅に」そんな思いが湧いてきて、体がどう動いていたか、覚えていない。赤が紅になって、目の前一面が真っ赤になり
2021年12月15日 02:51
体の傷は、時間とともに回復していく。けれど、心の傷は、必ずしもそうでない。それを実感している。毎週月曜日、診察。一週間の状況を主治医の先生に説明。その上で今自覚できるきつい症状を、具体的に伝えると、先生は、それに合わせて薬を処方してくれる。4月に一つだった薬が、今は4種類に増えた。主に、痛み、睡眠不足を軽減する薬。今までには飲んだことのない薬。初回はガツンと効く
2021年12月16日 07:58
ぼんやりしていても、落ち込んでいても時間は止まってくれない。ひきこもりのような生活に辛うじて、一人暮らしの状況が、数日に一度の食料と日用品を買いに、近所のスーパーに足を運ばせる。だがそれだけだ。あとはずっと、何をするわけでもなく、ぼんやりとしている。相変わらずお風呂に入るのも3.4日に一度、熱い時期には激弱の太ったおじさんなのに。髪も3月末から一度も切っていない。こんな
2021年12月18日 00:38
救いの手は、好きな物事から差し伸べられる。・・・・・のかもしれない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ととろん先生の好きなものは何ですか?」子どもたちに聞かれたときに、いつも答えていることは、「先生は、おたくのおじさんだからね。たぶん、みんなよりもアニメやゲームが大好きだし、休みの日はネットで動画をみたり、ゲームしたりだよ。」「ほんとうにそのままおたくじゃん!
2021年12月19日 06:39
自分の好きなことに、自分の意思で、手を伸ばす。落ち込んだ状態だったとしても、それができる心の状態かどうかはかなり大きい差があると感じながら過ごしていた6月の日々。しかし、時は待ってくれない。回復は至らず。病休は終わりが見えてきた。6月下旬。校長先生から電話が入る。「もしもし、ととろん先生ですか?今日はこの後のことについて電話を差し上げました。」「はい、そうですよね。こちらは
2021年12月20日 06:05
一度、大きく息を吸って、深呼吸をする。決断したことを伝えることは、やはり緊張しているようだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「おはようございます、ととろんです。今診察が終わりました。」「おはようございます、ととろん先生。具合はどうですか?」「眠りが取れないのがひどくなっているので、薬の量が少し増えました。」「そうですか、、、きついですね。」「はい、すみ
2021年12月21日 10:20
退職。そう決めてしまうと。落ち込む気持ちではなく、安心した気持ちになれた。もう、あの現場に行かなくてもいい。そのことがはっきりと決まったからだ。今回、うつになってしまった一番の要因は。間違いなくあの現場での4月の状況、そこにいた職員との軋轢であると、この3か月ほどの自分の状態を振り返って、確信していた。なので、あの職場に戻らなくてよくなったという事実は、自分の心の中
2021年12月22日 03:13
退職の手続き、自分で全部進めていくのは初めてだ。退職の意向を伝えてから、7月に入り、一週間ほどした頃、校長先生より連絡が入った。「ととろん先生、お加減はどうですか?先日ととろん先生の意向を聞いたうえで調べて分かったことをお伝えしようと思って連絡差し上げました。」「ありがとうございます。よろしくお願いします。」「はい、まず、先日私にお伝えしてくださったとおりに、病休期間ののちは、