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記事一覧
リア充という特権階級 第十話(タバコ農家の場合)
セツタはタバコ農家だ。
今日は収穫日で、コミュニティのみんなが手伝いに来てくれる。
みんな、自分で育てたタバコを吸っているのが嬉しいらしく、毎回、30人ぐらい集まってくれる。
毎日の水やりも草ぬきも機器がやってくれるし、葉を乾燥させたり、紙を巻いたり、パッケージすることも機器がやってくれる。
機器は、クラウドファンディングで集めたお金で、2年前に買った。今日集まってくれているみんなは、クラウ
リア充という特権階級 第六話(秘書アバターがサポートする恋愛)
アキラは新しい秘書アバターのマイを使い始めた。
恋愛アバターのマイは、心拍数と体温をウォッチして、好みの女の子のタイプを分析する。そして、恋愛全般のサポートをしてくれる。
マイを提供しているオンラインスタイリストというサイトは、男の好みを100個に分類し、女の好みも100個に分類する。それが、お互い好みだろうと推測される男女を引き合わせる。
自分の好みをつまびらかにできる人は無料で誰でも登録
リア充という特権階級 第二話(ファッションブランドの場合)
ミナミは広告代理店で働くキャリアウーマンだ。毎日、タクシー帰りで、土日も家で仕事をする日々だが、世の中にたくさんのCMを送り出してきた。
特にファッションブランドのCMを作らせたら右に出るものはいないと言われ、新しいブランドを立ち上げる時には必ず声がかかるようになっていた。
トオルは、シンプルで安い服を作ることで売り上げを伸ばしているニュークロの広告担当者で、ニュークロのCMを手掛けているとき