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現時代の価値観

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科学と資本主義と民主主義が作り上げた価値観のなかで生きているが、それらは役目を終えてしまっているのではないだろうか。
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#大企業

集団間の信頼関係が個人間の信頼関係に置き換わる

信頼関係というのは、お互いを知っていることが大前提だと思う。だから、今までは、大企業が必要だった。なぜなら、生産者と消費者を仲介するときに、両方から知っていると思われる存在が必要だったから。

でも、今は、インターネットのおかげで、個人の生産者のこともわかるし、個人の消費者のこともわかる(わからなくても、取引にリスクがないようにする仕組みがたくさんある)

インターネットはふたつのことをした。

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あらゆるものが作品になっていく

コモディティ化は大企業をつぶすの続き。

既に、電子基板は工場に設計図を送れば大量生産してくれる。大量印刷も安く工場でやってくれるようになっている。そこでは、ほとんど人手がかかっておらず、自動で全ての作業が行われている。

これと同じように、作りたい照明器具やスマホ、家具がオーダーメイドできるようになると思う。

年賀状をweb上で作るみたいに、設計用のGUIが用意されていて、電化製品もweb上で

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コモディティ化は大企業をつぶす

コモディティと作品への二分化 の続き。

世の中のものがコモディティと作品に分かれたとき、今の価格の10分の1とか、100分の1で買うことができるコモディティと、今より高い価格の作品しかない世の中になると仮定すると、

企業はコモディティを売っても利益を出せないし、作品を作れるように企業は最適化されていない。

おそらく、企業は、コモディティと作品の中間のようなものを作って売ろうとするだろうが、A

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組織のラベルから個人のラベルへ

ビジネスは信用の上に成り立っている。そのため、ラベルとしての企業という存在が重要だった。なぜなら、ひとりひとりの個人を知ることができなかったから。

企業も、みんなが知っている企業かどうかが重要だった。みんなが知っている企業は信用できるという根拠のない共通認識があったから。

でも、人ひとりひとりを評価できる世の中になってきた。

だから、どこの馬の骨かわからない人はいなくなり、企業というラベルが

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大きな投資をするビジネスモデルはうまくいかなくなってきている

今までの資本主義は、大きな投資をして、何年間かでそれを回収するモデルだった。だが、大きな投資をする場所がない。同じものを大量に作って売るというビジネスモデルは成り立たなくなっていると思う。

理由は3つあると思っている。

1つ目は、そもそも、昔は誰もが買いたいと思うものがたくさんあったが、今はそれがない。車はみんな買いたいと思っていたが、今は、どんな車でもいいから欲しいなんて思っていない。マンシ

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仕事を頑張った先に何があるのか

今、社会や生活をよくしているという実感を持って仕事をしている人はどれだけいるだろうか。

シャンプーの開発をしている人は、どうすれば世の中に貢献できるのだろうか。個人的には、LUXだろうが、Super MILDだろうが、本当にシャンプーなんて何でもいい。

車の営業をしている人は、どうすれば世の中に貢献できるのだろうか。今以上の機能なんて車にいらない。というか、都会で生活するために車なんて必要ない

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資本主義に代わる生産

資本主義は、コストをかけて開発して、材料を大量に仕入れて、安くて新しい付加価値のついたものを売るというやり方だった。

でも、付加価値の伸びしろが小さくなり、大量に売れるものがなくなったため、大企業ではなく個人が作って売る時代になってきた。

ハンドメイドを売り買いするサイトが流行ってきたり、小さい企業が作ったソフトが人気だったりする世の中になったと思う。

ハンドメイド業界では、個人でやっている

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資本主義という病

社会はお金儲けの病を患わっている。

本来、企業は仲間で集まって何か世の中のためになるものを作ろうぜという組織だったにも関わらず、今は世の中のためになるものを作るというより、お金を稼ぐための組織になってしまっている。

そして、CSRという言葉があるが、本来企業の活動は社会貢献であるはずで、その企業がわざわざCSRをやるということは、企業は社会貢献をしているのではなくお金儲けをしているという自供な

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大企業という仕組みが時代遅れになってきた

今まで日本の社会を支えてきた大企業。

大企業がイノベーションを起こし、イノベーションを起こした企業が大企業になり、大企業が社会を変え、日本をよい国にしてきた。

だが、それが変わってきていると思う。それは、大企業であるメリットがなくなったため。今までは、大企業であることで規模の経済が働き、小さな企業よりも効率よく製造・生産することができた。

どのように状況が変化しているのかについて、4つの視点

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