仕事を頑張った先に何があるのか
今、社会や生活をよくしているという実感を持って仕事をしている人はどれだけいるだろうか。
シャンプーの開発をしている人は、どうすれば世の中に貢献できるのだろうか。個人的には、LUXだろうが、Super MILDだろうが、本当にシャンプーなんて何でもいい。
車の営業をしている人は、どうすれば世の中に貢献できるのだろうか。今以上の機能なんて車にいらない。というか、都会で生活するために車なんて必要ない。
昔はとても重要だった仕事だったとしても、今は、もはや、生活を便利にしたり、社会を豊かにしている仕事は本当に少なくて、企業がお金を稼ぐためだけに必要とされている仕事が多いのではないだろうか。
働いている人も、働いて世の中を良くしたいなんて思っておらず、惰性と生活費を稼ぐためだけに働いているのではないだろうか。
大企業の中の働かないおじさんは、怠惰の象徴のように言われるが、彼らの行動は何も間違っておらず、彼らは一生懸命働いても世の中をよくすることができないとわかっていて、ただ生活費を稼ぐためだけにいるだけだから、怠惰に見えるのだと思う。
やはり、科学が仕事を作る時代は終わった。だから、技術を開発してそれをお金に換えることが社会への貢献であり、お金を稼ぐことが世の中へどれだけ貢献したかを示しているという価値観は、もはや時代遅れなのだと思う。
企業で一生懸命働けば生活するためのお金は稼ぐことができるが、世の中に対して何かよいことをしている実感は得にくい世の中になったのではないか。