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自民党の財政猿蟹(サルカニ)合戦
6月中に政府は、2024年度の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」を策定する。
骨太の方針(ほねぶとのほうしん)は、経済財政運営と改革の基本方針(Basic Policies for Economic and Fiscal Management and Reform)と呼ばれており、経済財政諮問会議にて決議する政策の基本骨格のことである。
財政政策に関しては、現在、自民党には対極的な
「財務的経営目標」最重視のワナ
日経が、鉱山・建設機械市場でトップの米国キャタピラーと第2位のコマツのPBRを比較して、PBRを構成する一つの要素であるROEを高めるよう、コマツを煽っている。
記事は、まず、キャタピラーのPBRが9.6倍に対して、コマツが1.6倍であることを示す。
そして、PBRをPBR=ROE×PERと分解し、ROEもPERもコマツはキャタピラーに劣っていると説明する。
ROEに関しては、キャタピラーが
自分のKPIを見つけよう!
最近、ビジネスの世界ではKPIがはやり言葉である。
KPIは英語のKey Performance Indicator略であり、日本語に訳すと「重要業績評価事項」となる。
KPIは、企業や組織が目標を達成するために、目標達成の進捗プロセスの状況を、定量的に認識し、かつ、評価・分析するための指標である。
企業や組織では、目標達成のためにKPIを管理ツールとして利用する。
最もわかりやすい営業業
「志」無き大企業経営者
住友グループには「自利利他公私一如」の理念がある。
「住友の事業は住友自身を利するとともに、国家を利しかつ社会を利する事業でなければならない。 営利のみに走ることなく、絶えず公益との調和を図る。」ということが理念の趣旨である。
住友グループにおける企業活動では、国家や社会を利する事業を行い、自己の利益ばかりでなく、常に公益との調和を図ることを重視してきた。
住友グループは非常に立派な理念を持
財務省に見る「失敗の研究」
人は誰しも自分の利益を求めて行動する。
市井の一般人であろうと、政治家であろうと、官僚であろうと、教育者であろうと、例外なくすべてが自己の利益を求める。
自己の利益を求めることが利己であり、他人の利益を求めることが他利(他人利益)である。
利己と他利が対立する時、半分から6割は自己利益を求めるが、5割から4割は他利を求めるような人を、世間では「公正な人」や「立派な人」、あるいは、「倫理観のあ
均衡財政主義という天動説
ガリレオ以前の時代、キリスト教の宗教教義に従って、地が動くのではなく天が動いているという、天動説が当たり前であった。
しかし、旧約聖書にも新約聖書にも、どこにも天が動いているとは書かれていない。
天動説は、大きな宗教的権力を持つ者が己の権力を維持強化させるために、人々に受け入れさせていたものである。
しかし、イタリアの自然哲学者、天文学者、数学者であるガリレオは、地動説を唱えた。
彼は宗教
インテリジェンス能力
例えば、「美術(art)」、「文化(culture)」、「文明(civilization)」、「社会(society)」、「科学(science)」、「空間(space)」、「時間(time)」、「恋愛(love)」などのように、明治時代には、日本は多くの西洋の概念を取り入れ、それに合わせて日本語の新しい言葉が生まれた。
また、福沢諭吉のような啓蒙思想家は、新しい西洋文化の概念を日本語の訳語に置
経営者のなすべきことはマーケティングとイノベーション
ドラッカーは企業の目的を「顧客の創造」であるとし、企業の基本的な機能を「マーケティング」と「イノベーション」であるとする。
また、経済学者であるヨーゼフ・アイロス・シュンペーターは、経営者を二つに分け、「イノベーションの実行者である経営者」を『企業者』(アントレプラナー/entrepreneur)と呼び、「一定のルーチンをこなすだけの経営者」を『経営管理者』としている。
狭義のマーケティングと
メイド・イン・ジャパン・テレビの消滅
かつて「液晶のシャープ」とはやされた、シャープはテレビ用の大型液晶パネルの国内生産を2024年度中に停止すると発表した。
テレビ向け液晶パネルの国内生産はすでに電機大手各社が撤退している。
国内で唯一テレビ向け液晶パネルの生産を続けていたシャープの生産終了により、日本国内でテレビ向けの大型液晶パネルを生産する企業はなくなる。
一方、東芝やソニー(現ソニーグループ)、日立製作所の液晶パネル事業