HoOcH(フーチ) ATELIER301

福岡を拠点に描いたりデザインしたり作ったり修理したりするちいさな工房のNoteです。中の人は古いクルマバイクが大好きな下道ツーリングライダー。旅の相棒はラビットS301(サンマル子)。  全ての記事テキスト・オリジナル画像の無断転載及び素材としての使用を禁じます。

HoOcH(フーチ) ATELIER301

福岡を拠点に描いたりデザインしたり作ったり修理したりするちいさな工房のNoteです。中の人は古いクルマバイクが大好きな下道ツーリングライダー。旅の相棒はラビットS301(サンマル子)。  全ての記事テキスト・オリジナル画像の無断転載及び素材としての使用を禁じます。

最近の記事

ラビット、原付からバイクになる。①〜150cc化計画再起動!の巻

サンマル子「やっぱり」壊れた2024年10月6日。 筆者とサンマル子は、長崎で1泊2日のラビットキャンプを楽しむべくポンポン走り始めていたのですが…急な仕事の依頼が入ってしまい、キャンプは中止。個人デザイナーあるあるです。 泣く泣くUターンして帰途に就いた、その矢先!   エンジンが壊れて走行不能に。 今から仕事なのに、最低最悪のタイミングでのトラブル発生です。 感じからして、ヘッドを開けて確かめるまでもなくピストンは破損しています。   幸い我が家からそう遠くない地点での

    • 古き友・ヤマハA7と林道を目指す!①〜手間もまた楽し!の巻

      2023年12月に我が家へやってきたヤマハA7。 かつてのバイクライフ後半において筆者に絶大な影響を与えた「古い友人」にして、色々と思い出深いバイクが帰ってきました。   実はこのバイク、2022年春リターンライダーする際にも探していたのですが…その時は良い個体が見つからず、系統の近いYB-1(わび子)でリターンライダーするに至りました。 それだけ全幅の信頼を置いているバイクだという事でもあります。 このA7、実はモトクロッサーのベース車輌として1960年代に暴れ回り名を馳

      • スバルのラビット、令和の世に蘇る。

        2024年9月16日。 スーパー耐久2024・第4戦が開催されていたもてぎサーキットに、 その車輌は唐突に姿を現しました。 その明らかに試作品らしい手作り感が散見される電動キックボードは、ラビットファンであれば即座に心揺さぶられる姿をしていました。   何より、この車輌は「スバル製」です。 即ち… まさかのまさか。令和になってのラビット大復活です。   詳しく紹介しますと、この試作車輌は「若手社員の発想の活性化と、新たなものづくりのノウハウの獲得を目指し」「社員の方がイチ

        • わび子とサンマル子近況、そして「攻めの断捨離」。

          最終更新:2024.10.21   もう秋なのに、残暑を通り越して猛暑日がまだ続くようです。 昨夏はセミ達が明らかに羽化のタイミングに戸惑ってましたので、これからの季節感の変容が気になってます。   そんな中でも相変わらずラビットで下道ツーリングをポンポン楽しんでいる筆者ですが、活動内容とかが色々変わったり原点回帰したりしましたので、近況報告がてら以下に書いていこうと思います。 ①サンマル子、天国と地獄と天国。昨夏の猛暑は本当におかしいレベルで、先月下旬いつもの南阿蘇に戻っ

          はじめてのラビットキャンプ。【後編】

          <前回のあらすじ> 故郷・長崎でバイクキャンプに初挑戦した筆者とサンマル子。少年時代の思い出に浸りながらも朝から殴り合ったり発掘兵器が出土したり林道ツーリングをやる羽目になったりとムチャクチャな道中を経て、川原公園キャンプ場で素敵な初キャンプナイトを過ごせたが… 果たしてどうなる、ラビットキャンプ。 満天の星空を肴にうまい酒を呑み思索に耽る…という、ソロキャンならではの静謐で趣深い一夜を過ごした筆者はぐっすり眠り、夜明けと共にスッキリ目覚める事ができました。   グランドシ

          はじめてのラビットキャンプ。【後編】

          はじめてのラビットキャンプ。【前編】

          コロナ禍をバネに一時期盛り上がったキャンプブームが終息…というか落ち着きを見せ、バイクでソロキャンプを楽しむには良い頃合いとなりました。   筆者は元々アウトドア人間で、高校時代は山岳部に所属しキャンプとサバゲーを満喫し、大学時代以降も友人達とキャンプを楽しんできました…が、バイクでのキャンプは未経験。   で、リターンライダーする際「バイクキャンプ」を大きな目的のひとつに選んだ事もあり、着々と考察や準備を進めていました。 とはいえ…過去のキャンプ経験から「キャンプオタク」路

          はじめてのラビットキャンプ。【前編】

          嗚呼、わが青春のママドック

          福岡におけるライダーの聖地といえば「志賀島(しかのしま)」の名を挙げる人は今も多いのではないでしょうか。   海の中道海浜公園を貫くロングストレートを突っ切り、両側を砂浜に挟まれた陸橋を渡る…という素晴らしい快走路を走り抜けた先にあるこの島は絶景もさる事ながら、島の外周を巡る道がワインディングロードになっているので、かつては昼夜問わず幾多のライダーが集い、走り、親睦を深める場でもありました。 筆者が代表だったバイクサークルもまた例外ではなく、夜な夜な多くのネイキッドやレーサー

          嗚呼、わが青春のママドック

          骨董屋めぐりからひろがる冒険。

          筆者は昔から、日常的に骨董屋めぐりをしています。 商品が活発に入れ替わるリサイクルショップにも顔を出すのですが、やはり昔ながらの古き良き骨董屋には独特の空気が漂っており、そういうお店だからこそ楽しめる「冒険」があります。 骨董屋といってもお店によって様々な個性があるのですが、筆者がこよなく愛する骨董屋は、一般的にガラクタに類されるであろう物も含め古今東西の雑多な品をズラッと並べ…もとい積み重ね、その品に買う価値を見出すか否かをお客さんに委ねるタイプのお店です。   即ち、値

          骨董屋めぐりからひろがる冒険。

          よく謎の人扱いされるので自己紹介。

          リターンライダーしてラビットであちこちポンポン旅していると、ありがたい事に多くの方々との新たな出会いや交流があり、とても楽しい日々を過ごせています。 改めてありがとうございます。   しかし一方… いろいろやってきた筆者のややこしい経歴ゆえ「謎の人」扱いされる事もしょっちゅうで、自己紹介に時間を割いてしまいがちなのが…目下の悩みの種だったりします。   という訳で、本項では「私はこんな奴です」的な感じで自己紹介します。 あの人いったい何者?と思った時にご利用いただければうれし

          よく謎の人扱いされるので自己紹介。

          アトリエ、25年振りに再起動。

          人間、本当に好きな事は…辞めても諦めても、チャンスやご縁があれば再び情熱の炎が燃え上がり「蘇る」ものだと思います。   筆者の場合はバイクがそのひとつでした。   そしてもうひとつ。 筆者の本来のライフワークである芸術活動についても、リターンライダーする際、密かに再起動計画を実行に移して(ツーリングと並行しながら)準備作戦を進めてきたのです。   本来は超極秘行動だったので、主たるツーリング先にして筆者の新たなる活動拠点ともなる南阿蘇村においても、この活動について知っているの

          アトリエ、25年振りに再起動。

          ソロツーリングをやるための、万一の備え。

          相変わらずラビットでポンポンとゆるい下道ソロツーリングを楽しんでいる筆者ですが、先日SNSでこんな投稿をしたら意図せずバズってしまい、ご反響を頂きました。 沢山の共感のお言葉、ありがとうございます。 本項では、このSNS投稿にて言及した「ツーリングルートをweb上で公開する」手法とその理由である「ソロツーリング時における万一の事態への備え」、そしてメリットとデメリット(リスク)、注意点等について触れていきます。 ①ツーリングルートをweb上で公開する「ツーリングルートを公

          ソロツーリングをやるための、万一の備え。

          バラバラの残骸から組み上げたラビットと旅して10000km。

          2023年3月3日。 異なるモデル・グレードからなる4台のラビットS301のパーツが混ざり合ったサビサビバラバラの残骸が、S301A(初期型)のフレームを核にS301BH4(最終型)のメカニズムを纏い愛娘・サンマル子として蘇り、下道ツーリングを始めました。 それから1年ちょい。遂に復活後の走行距離が10000kmを突破しました。 今や当たり前のように阿蘇・九重・由布院の険しい山並みを走り回り、笑いと癒し溢れる愉快な旅を満喫しまくっているサンマル子ですが… やはり当たり前のよ

          バラバラの残骸から組み上げたラビットと旅して10000km。

          ラビットで阿蘇・内牧温泉の立ち寄り湯めぐり。

          最終更新:2024.07.22 トルク一周年コラボについて項目追加   天候や気温の急変でわけのわからない感じになっていた2023年度の冬が終わったものの、お天気の気まぐれっぷりはそのまま春を迎えてしまいました。   それでもキンモクセイや桜はきちんと例年通りのタイミングで開花してくれて、やっぱり植物は偉大だな!と驚きつつ… 筆者とラビットS301(サンマル子)も、変わらずポンポンと旅してます。 この前ピストンリング折れて緊急で新品交換+腰上OHしましたが… ラビットで九州

          ラビットで阿蘇・内牧温泉の立ち寄り湯めぐり。

          バイクと共に旅して絵を描いたイーゼルが帰ってきて、なぜかSNSでバズった話。

          筆者が「ラビットと一緒に旅しよう!」と決意し20年振りにリターンライダーしたのが2022年6月27日、新たな愛車・ラビットS301(サンマル子)がバラバラ状態から復活して旅を始めたのが2023年3月3日。 早いもので、ラビット旅を始めて1年が経とうとしています。 まだ1年ともいいますが。 (但し、6月〜11月の間は修理のため我が家で入院…)   しかし実は、今までほぼ秘密の状態で進めてきた「もうひとつのリターン」がありました。   それは学生時代やっていた「バイクと共に旅し

          バイクと共に旅して絵を描いたイーゼルが帰ってきて、なぜかSNSでバズった話。

          ヤマハYA-6〜125A7〜YB125Eの歴史。

          ヤマハ初のバイク・YA-1直系の末裔であり、高性能ゆえ1960年代においてモトクロッサーのベース車としても人気だった2ストローク125cc単気筒バイク「ヤーロク」ことYA-6は、今でも知る人ぞ知る隠れた傑作車としてひっそりと愛されており、ヴィンテージモトクロッサーのベース車としても健在です。 更に…そのタフさゆえ実用車にクラスチェンジした「ヤーナナ」こと125A7、更なる本格的ビジネスバイクとして改良を受けたYB125Eも併せ、本項ではこれら「YA-6一族」の歴史と魅力につい

          ヤマハYA-6〜125A7〜YB125Eの歴史。

          2024年、バイクはどうなる?

          新年あけましておめでとうございます。 2024年は元旦早々に能登半島地震が発生し、翌2日には羽田空港で旅客機と海上保安庁機が衝突事故を起こし、更に3日には秋葉原駅で連続殺人未遂事件が起こり、非常に悲しい幕開けとなってしまいました。 震災・火災・事件で被害に遭われた方々のご無事とご快復、一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。   そんな2024年ですが、バイク界ではいよいよ電動化の波が市販モーターサイクルにまで本格的に押し寄せつつあります。一方国内では、法改正により「原付」

          2024年、バイクはどうなる?