鳥居勇也 / YUYA TORII

レトラサービス代表(記事執筆、各種リサーチ / マーケティング等)。エッセイスト(随筆家)、メカニカルエッセイスト。実は自動車の潤滑油も売っています。

鳥居勇也 / YUYA TORII

レトラサービス代表(記事執筆、各種リサーチ / マーケティング等)。エッセイスト(随筆家)、メカニカルエッセイスト。実は自動車の潤滑油も売っています。

マガジン

最近の記事

深入りするとこ・しないとこ

歯車(ギア)の図面を書けるようになりたいなと思い、インターネットに流れている歯車の製造メーカーが公開している学習資料などを読んでいる。ちゃんとした資料・教材に出会えればお金をかけずに基本を学べるので良い時代だなと思う反面、限界もあるなと感じる。 メーカー(ダイハツ)は幸い今でも純正部品を供給してくれているが、いつまでもそれを続けてくれるとは限らないのと、好きな車種の歯車を設計できるようになればかっこいいなと感じたため、こういうことをしている。 世の中にはどうやらリバースエ

    • 自動車が外側にロールする理由は?

      車はなぜ外側にロールするのか。ちょっと冷静に考えると、別に内側にロールしても良いわけで。自転車やバイク、電車は進行方向内側へ傾きながら進んでいるし、陸上競技を見ていても選手はトラック内側に体を傾けている。答えはロールセンターとばね上重心の位置関係がその理由で、ロールセンターがばね上重心よりも低い位置にあれば進行方向(軌道)外側へロールし、逆にロールセンターがばね上重心より高い位置にあれば内側へロールするから。 ロール時の回転軸に該当するロール軸は前輪・後輪それぞれのロールセ

      • フルブレーキ、回避、そして挨拶

        小説みたいなエッセイみたいなものを執筆しました。ぜひご覧ください。 ※この内容はフィクションあるいは実話です。 諸用を終えた鳥居は愛車のブーンX4を走らせていた。排気量1.0Lにターボチャージャーが搭載された直列4気筒ターボエンジンが重低音を奏でるクロスギアレシオの5速マニュアル・トランスミッションの刻み良いシフトアップがそれを途切れさせない。 金華橋通りから長良川を越えて北へ向かう。金華橋通りは岐阜市内の駅前側に通る岐阜県道54号岐阜停車場線、岐阜県道151号岐阜羽島線

        • 目標、目的、手段、形骸化 | 思考をやめる人々

          2022年も葉月を迎えました。時の流れは早いのか遅いのかわかりません。年齢を重ねるにつれて時間の流れが早いように感じる人が多いようですが、これは加齢による脈拍やらの変化が影響しているのではと聞いたことがあります。ある程度の長さの人生を生きたことで今・未来・過去を比べながら今の時間に向き合えるようになった結果かもしれません。好きなことをしていたりゆるっと過ごしている時には早く感じますが、嫌なことをしている時には油風呂に浸かっている気分になります。 人間誰しも何か目標を決めると

        マガジン

        • 車いじりエッセイ
          3本
        • ダイハツ・ブーンX4のガラスのミッション
          1本

        記事

          今日のロシア語

          рука : hand со : with  под : under ли : if, whether после : after  работа : joob, work, labor надо : must хороший : nice, fine  бед : without слово : word

          今日のロシア語 【5月8日・日曜日】

          Ваш друк учится в Польше? (Is your friend studying in Poland?) вы знаете, где он живет? (Do you know where he lives?) О чём они говорят ceичас? (What are they talking about?)

          今日のロシア語 【5月8日・日曜日】

          シャワーヘッドと残留塩素

          シャワーヘッド、いろいろな使い方がありますが、いずれにせよそこから高水圧の水が噴出される点は共通しています。 家庭で使われる水道やシャワー・風呂の水は水質検査・管理が行われています。これは水道が一定の水質を満たさなければならないと法律により定められているからです(水道法第4条)。ちなみに水道法第4条(水質基準)の条文は次の通り。 各地域の水道管理局は日夜、水道の品質管理に務めているわけですが、その浄水管理で塩素消毒が行われていて、その塩素消毒による残留効果(残留塩素のこと

          シャワーヘッドと残留塩素

          書き直し:ハブとホイール締結の設計について

          前回の記事では設計者から見たユーザー目線みたいな内容だったので、新たに書き直しました。で、私は設計者ではないので、その界隈の人(詳しい人)にいろいろ教えてもらいました。再度、いろいろ見方があると一言断っておきます。 結論は、ばね下重量を可能な限り軽くして、ボルト締結力を可能な限り強くする仕様にしたいが、製造コストの制約があるので車種に合わせて仕様を決定しているのではないか、という感じです。 そう考えると、ヨーロッパ車がハブボルト式で国産車がホイールナット式なのも納得できま

          書き直し:ハブとホイール締結の設計について

          自動車のホイール締結方法から設計者の考えを読み解く努力をする

          書き直したこちらをご覧いただいたほうが有益かと思います。 twitterでホイールの締結方法についていろいろと考える機会を得たので、今回はそこから見える設計者の考え(狙い?)を読み解くべく努力するのが、今回の記事です。まあ、設計した人に訊くのが一番早いのではと言われればその通りなのですが。自動車メディア系だとこういう話題は常体で論じられることが多いので、今回は敬体で。あと、強い口調や荒い口調、罵詈雑言などは控えてください、自分に対して言われるのは嫌なので笑。指摘は受け付けま

          自動車のホイール締結方法から設計者の考えを読み解く努力をする

          ドレンボルトとフィラーボルトの手トルク締め定食

          エンジンオイルやミッションオイル(ギアオイル)などを交換するにあたり、ドレンボルトやフィラーボルトを緩める必要がある。これは古いオイルを抜き取るためだが、極論を言えばとりあえず緩めて外せれば良いので特に気にすることはない。まあ、固すぎて緩まないことは稀にあるが。 問題は締める時で、締め付けが不十分だと走行中に緩んで最悪オイルが漏れるリスクがある。かといって極端に強く締めればネジ山を壊しかねない。「規定トルクで締めれば良いのでは」との意見もあるが、この類のボルトがトルクレンチ

          ドレンボルトとフィラーボルトの手トルク締め定食

          【ブーンX4・整備エッセイ】ハブボルト交換にベアリング脱着不可避なやつ

          右フロントのハブボルトが折れていることに気がついた先日。この場合、新たにハブボルトを交換しなければならないが、ブレーキディスクを外すだけでハブ面の後ろから脱着できる車種と、そうでない車種がある。ブーンX4は後者に該当する車種だったことは、タイトルにある通り。 ハブ裏面からハブボルトの脱着ができなかった理由は十分なスペースを確保できなかったからで、十分なスペースを確保できなかった理由は車速測定に使われるリングがあるため。つまり、M300系ブーンやKGC15型をはじめとする初代

          【ブーンX4・整備エッセイ】ハブボルト交換にベアリング脱着不可避なやつ

          1万円から始めるオイルチューニング

          チューニングと聞くと車高調装着やブーストアップなどに目を向けがちだが、エンジンオイルやミッションオイルなどの油脂類は交換周期が短く、交換にもそれほど時間はかからず、さらには選定するオイルでパワートレインの反応(動き?)が変化するなど、ほどほどの費用で実用的かつ奥深さを味わえるチューニングとなっている。足回りやパワーの追求はお金や時間そして手間を貪り尽くしかねないが、油脂類ならおそらくそのようなことはない。 高性能なエンジンオイルが入手しやすい今日この頃ネットでボタンをポチポ

          1万円から始めるオイルチューニング

          市街地のママチャリはクロスバイクに勝る

          街乗りに使えてサイクリングもできる便利な自転車の代名詞?がクロスバイクですが、市街地のママチャリに勝ることはないでしょう。 街中を走るだけならママチャリで、スポーツサイクリングをしたいならクロスバイク、が私の見解。 市街地の路面は凹凸が多かったり、路肩や路側帯を走ろうにも車が止まっていて通行できなかったりと、正直言って走れたものじゃない(走る際には命懸け)。特に歩道には段差が多い傾向のため、タイヤ幅が25cや28cと細いクロスバイクで通るのは微妙なところ(ロードバイクは2

          市街地のママチャリはクロスバイクに勝る

          Sタイヤの手組みはやめとけ

          先日、身辺整理ということで古いタイヤ(ゴミ)を処分しました。と言ってもホイールに組まれた状態だったので、運動がてらタイヤレバーを使ってホイールから外したわけです。 14インチとか15インチのタイヤばかりだったのでリズムに乗ればテンポ良く進む(1本外すのに5~10分くらい?)わけですが、今回外した6本のうち1本が15インチのSタイヤで、これを外すのだけかなり手こずりました。 タイヤを外すときの手順は、 1. バルブを外して空気を抜く 2. タイヤ両面のビードを落とす 3.

          Sタイヤの手組みはやめとけ

          ブーンX4のミッションオーバーホールとダイハツ車のM/T事情を探る

          中古で購入したブーンX4のギア(3/4/5速)が購入時からギア鳴りが酷く、「状態良いですよ」と言っていた販売店の社長に一言申し上げたいところだが、どうせこういうことがあるだろうとわかったうえで中古車市場にあった一番安い玉を買ったし、どうせもう会うこともないだろうし、それこそ直接話すことになったらいろいろと言ってしまいそうなので、関わらない・興味持たない・無視の姿勢が無難だと思います。少なくとも友人・知人にはおすすめすることはないでしょう。納車された時に横に乗ってもらって確かめ

          ブーンX4のミッションオーバーホールとダイハツ車のM/T事情を探る

          多様性という「理想郷」

          歴史を振り返ると侵略と服従が繰り返されていて、現代が掲げる多様性とは対極にある世界があったわけで。この事実を踏まえると、人間は潜在的に誰かを支配・服従させたいと考える生き物かもしれないですね。 現実社会に目を向けると、多様性を受け入れるべきだという社会の流れ・世論を感じます。LGBTしかり同性婚然り。他にも何かあるかもしませんが。 多様性を認めるべきとの主張をよく耳にしますが、これこそ多様的じゃないのではと思ったりします。だったら多様性を認めない勢の主張に理解を示すべきで

          多様性という「理想郷」