シャワーヘッドと残留塩素
シャワーヘッド、いろいろな使い方がありますが、いずれにせよそこから高水圧の水が噴出される点は共通しています。
家庭で使われる水道やシャワー・風呂の水は水質検査・管理が行われています。これは水道が一定の水質を満たさなければならないと法律により定められているからです(水道法第4条)。ちなみに水道法第4条(水質基準)の条文は次の通り。
各地域の水道管理局は日夜、水道の品質管理に務めているわけですが、その浄水管理で塩素消毒が行われていて、その塩素消毒による残留効果(残留塩素のこと。ここでは遊離残留塩素と結合残留塩素の違いについては割愛)があるのも周知の通りです。水道水のカルキ臭に耐えられず水道水が飲めない人はいますし、基準値の範囲内とはいえ塩素が残留している水を飲むのは危ない(他にもいろいろ入っている、信用できないなどの理由)ということで日頃の飲み水を浄化している人もいます。
筆者は先日、シャワーヘッドを残留塩素浄水仕様に交換しました。以前から経皮吸収が気になっていたので、やってみようとやる気のあるうちに。購入したのは東レのトレビーノR53というモデルで、Amazonで購入しておよそ4,000円。浄水仕様のシャワーヘッドに交換すると水圧が弱くて使いにくくなるケースがあるようですが(浄水関係なくシャワーヘッドそのものの問題?)、今回購入したものは交換前より弱くなりながらも十分な水圧で日常使いに支障はなさそうです。
このシャワーヘッドは、シャワーヘッド内部に備えられた活性炭のカセット(取り外し交換可能)がシャワーホースから流れてきた水に含まれる残留塩素を除去する、という仕組みで、製品ページによると、残留塩素の除去率は50%で、ろ材の取り替え時期の目安は1日80L使用した場合に5ヶ月とのこと。
この手の製品の効果を実感するには意識することが重要(そういう意味では運転に共通するところがある)ですが、それにも限界があります。確かにシャワー上がりの乾燥感はなくなりましたが、湿度の高い日と低い日(乾燥している日)で比べるべきでしょう。浴槽にお湯を張って入浴して比べるのがベストですが、それをするとフィルターの寿命が短くなるので憚られます。
「効果があることを科学的に証明するべきだ」との声もありますが、「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」理論を踏まえると、自分に都合の良いように科学を使う人もいるので、科学だけでなく自身の感性や直感も踏まえて判断したほうがよさそうです。何事も繊細な感覚が求められる時代で、その分考える(気にする)ことも増えますから、人によっては生きづらさを感じる時代かもしれませんね。
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