友田きい

雑記帳、読書録など。よしなしごとを書き貯めます。

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雑記帳:世界が平和でありますように

1945年の東京大空襲。 2011年の東日本大震災と原発事故。 そして、2022年のいま起きているウクライナ侵攻。 戦争、天災と人災、そしてまた戦争が起きている3月。 世界が平和でありますように、と、 祈りながら、声を上げながら、寄付をしながら暮らしています。 遠い近いで考えるべきではないと判りつつ、どうしても震災と原発事故のことをいちばん考えてしまいます。 いま防災ツールとして活用しているのが、【特務機関NERV防災アプリ】です。  https://nerv.app

    • 正義は誰に在り:ホリー・ジャクソン三部作感想

      ホリー・ジャクソン三部作との出会い 今夏の某日、手元の積読が少なくなってきたので、父が読み終えたミステリの山をごっそり借りることにしました。  その山の一層だったのが、ホリー・ジャクソンの『自由研究には向かない殺人』でした。「自由研究ってことは夏休みの話でしょ。夏休みのない私に夏休み気分を味わわせてもらおうじゃないの」と、わざわざ8月1日から読みはじめ、作中で早々に夏休みが終わって「日本で言う自由研究と違った!!!」とようやく気づいたのはご愛嬌。  そんなノリで手に取ったのに

      • リアル「美容院じゃなく病院」

         某日、自宅マンションの外階段を降りている最中に余所見をし、二段ほどを踏み外して左足を捻挫しました。血が出る怪我がないからいっか、とその後出社をしてしまい、デスクワーク中にどんどん痛みが増してきたので、薬局で湿布と固定バンドを買って、這々の体で帰宅しました。  翌日がもともと代休だったので、整形外科へ。朝イチで行って1時間半待機の診察10分レントゲン5分、骨に異常はなく腫れが引いたら大丈夫、という診察結果でした。  この日の代休は、髪を切りに行くつもりでサロンの予約を入れて

        • 映画『サユリ』を観てきた話

           私は「ホラーは本でなら読める、音がつく映画やゲームは苦手」の人間です。  でも、たまーーーに映画館に足を運ぶことがあります。  今回の映画『サユリ』も、珍しく映画館に行って観てきました。  なお原作『サユリ』は未読です。  雑誌「怪と幽」で押切蓮介さんのことは知っていたのと、「悪霊サユリとババアが戦う」という前情報で観にいくことにした映画『サユリ』。  独りではとても行く勇気がなかったので、いつも本を貸し借りしている往年の友人を巻き込んで。笑  以下、「観てきた」前提の

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        雑記帳:世界が平和でありますように

          同じ作品の、違う味わい方

          要はメディアミックスの話です。 以前は「創作物は文字で読むかアニメで観る」だったのが、生活の変化で「聞く」「実写を観る」のハードルが下がり、折しも読んだものが実写化する率が高い時代に当たったこともあり、メディアミックスで同一作品を複数回味わうことが増えました。 ということで、最近メディアミックスで読み聞き観るを重ねたもののログです。 ▼ カササギ殺人事件 先に原作小説を読み、後からミステリーチャンネルで字幕で実写ドラマを観ました。 原作の「作中作の登場人物と現実の人物

          同じ作品の、違う味わい方

          プロテインで小腹を満たす

           職場での間食をプロテインにしてみた話。  うちの職場は、デスクである程度の飲み食いが許されています。なので、基本的にはティーバッグと飴やチョコなどを用意して、頭がまわらなくなってきたら摂取するようにしています。  昼食も取ります、が、私は一度に食べる量が少ないので、夕方になるとお腹が空きます。最近、飴やチョコではしのげない……とはいえ菓子パンのようなものを食べるのはどうかと思うし、スタバなどのドリンクをテイクアウトしてくるのも毎日では費用がかさむ……と悩み、辿り着いたの

          プロテインで小腹を満たす

          綾辻行人さん「館」シリーズ感想まとめ2024

           移動時間に読むために、「館」シリーズを電子書籍で買い足したので、あらためて読み直したログです。初出はえっくす。カバー写真は綾辻さん・京極さん・辻村さんのトークイベント(撮影OKタイミング)です。  ちょうど『十角館の殺人』初ドラマ化の時期と重なったので、その感想も含まれています。  私が綾辻さんを読みはじめたのは、ALI PROJECTのアリカさまが愛読していて、『暗黒館の殺人』の帯コメントを書くと知ったからです。  なのでシリーズ初読が『暗黒館の殺人』という邪道者ですお

          綾辻行人さん「館」シリーズ感想まとめ2024

          読書ログ:民俗学フィクション(2024.05更新)

           ついった/えっくすに書き溜めていた読書ログです。  コチラは、民俗学系作品について。  ほかのカテゴリは下記にまとめています。 読書ログ:エトセトラ 読書ログ:シリーズあれこれ 読書ログ:アンソロジー 読書ログ:ミステリ 読書ログ:ホラー 読書ログ:怪談 随時更新中…… ▼ 「奇譚蒐集録」シリーズ表紙&テーマ買いが大成功したシリーズです。だからリアル書店は楽しい!!! ▽ 奇譚蒐集録―弔い少女の鎮魂歌― 〈鬼〉と称されるものと、娘たちの手足に出る痣の関

          読書ログ:民俗学フィクション(2024.05更新)

          読書ログ:怪談(2024.04更新)

           ついった/えっくすに書き溜めていた読書ログです。  コチラは、怪談作品について。  ほかのカテゴリは下記にまとめています。 読書ログ:エトセトラ 読書ログ:シリーズあれこれ 読書ログ:アンソロジー 読書ログ:ミステリ 読書ログ:ホラー 随時更新中…… ▼ 怪談徒然草 「語り」の言葉で書かれていることが心地よい。そして〈心霊〉に対して、加門さんが受け流したり怒ったりする姿が好き。笑 最後の屋敷話、初読だったので呑気に読んでいたのですが、いまなお「後日談」があ

          読書ログ:怪談(2024.04更新)

          読書ログ:ホラー(2024.04更新)

           ついった/えっくすに書き溜めていた読書ログです。  コチラは、ホラー作品について。  ほかのカテゴリは下記にまとめています。 読書ログ:エトセトラ 読書ログ:シリーズあれこれ 読書ログ:アンソロジー 読書ログ:ミステリ 随時更新中……  私は「ミステリ」「ホラー」を娯楽として読んでいます。  「ホラー」は「ここではないできごと」として読みたいというか。起きてほしくないことをフィクションで読んでいるようなところがあります。 ▼ 残穢 穢れは残る。穢れはうつる

          読書ログ:ホラー(2024.04更新)

          読書ログ:ミステリ(2024.04更新)

           ついった/えっくすに書き溜めていた読書ログです。  コチラは、ミステリ作品について。  ほかのカテゴリは下記にまとめています。 読書ログ:エトセトラ 読書ログ:シリーズあれこれ 読書ログ:アンソロジー 随時更新中……  私は「ミステリ」「ホラー」を娯楽として読んでいます。  「ミステリ」は「人が死ぬ → 解決する」の現実に望んではいけないカタルシスが起きるので好んでいる自覚があります。人間は減ったほうがいいと思っているよね。 ▼ 黒死館殺人事件 巡り合わせで

          読書ログ:ミステリ(2024.04更新)

          読書ログ:アンソロジー(2024.03更新)

           ついった/えっくすに書き溜めていた読書ログです。  コチラは、アンソロジーについて。  ほかのカテゴリは下記にまとめています。 読書ログ:エトセトラ 読書ログ:シリーズあれこれ 読書ログ:ミステリ 随時更新中…… ▼ ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピースのっけから強烈。スウィフトの皮肉が効きすぎてもう「だって馬のひとだし。フウイヌムだし」と謎の狼狽。  + 「アイルランド貧民の子が(略)」ジョナサン・スウィフト 読んで字のごとく「ひとを喰った」よう

          読書ログ:アンソロジー(2024.03更新)

          読書ログ:シリーズあれこれ(2024.05更新)

           ついった/えっくすに書き溜めていた読書ログです。  コチラは、シリーズで読んでいるものについて。  ほかのカテゴリは下記にまとめています。 読書ログ:エトセトラ 読書ログ:アンソロジー 読書ログ:ミステリ  読書ログ:ホラー 読書ログ:怪談 随時更新中…… ▼ 「カスミとオボロ」シリーズ『カスミとオボロ』読みました。 装画に惹かれてだったけれど、中身もたいへん好みでした! 清く毒舌な香澄と、強く純粋な鬼の朧の、主従で、擬似姉弟で、前世の因縁。鬼はそこらじゅう

          読書ログ:シリーズあれこれ(2024.05更新)

          読書ログ:エトセトラ(2024.05更新)

           ついった/えっくすに書き溜めていた読書ログです。  コチラは、研究書とすこしのSF、そしてカテゴリで小分けしづらい作品について。  ほかのカテゴリは下記にまとめています。 読書記録:シリーズあれこれ 読書記録:アンソロジー 読書ログ:ミステリ 読書ログ:ホラー 読書ログ:怪談 随時更新中…… 研究書 ▼ 何かが後をついてくる 妖怪と身体感覚 TLで見て、買って、読みました。 五官で感じた違和が共有され、それに名が付けば妖怪と呼ばれ得る······私にとっ

          読書ログ:エトセトラ(2024.05更新)

          本を読むなら移動中に

           ありふれた問いですが、あなたはいつ本を読みますか。  私はもっぱら「移動中」に本を読みます。出勤前提の会社勤めなので、いちばん多いのは通勤時に電車で読むことです。  会社が移転して、以前はドアtoドアで1時間だった通勤時間が、いまやドアtoドアで1時間半に。乗車時間も倍になって1時間ほどを占めています。まあこれは、座るために各停に乗るからもあるのですが。  日に2時間あったら、読書も進むというもの。こと私が趣味読書で選ぶのは、ファンタジー、ホラー、ミステリなどの娯楽小説な

          本を読むなら移動中に

          ホラー小説についての多弁

           ちょっと前に炎上していた、「ホラーは小説に向かない」という発言。  結局反応して多弁になってしまったので供養します。  こぴーらいたー作家とやらの思い込みは置いておくとしても。  どんなジャンルでも、題材によって「小説で書いたほうが合う」「映像化したほうが合う」があるのは当たり前。同時に、それを力量で覆して「まさか映像で描くとは」「まさか小説で書くとは」があるから創作物は面白いと思っています。  そもそも「音がなきゃ恐さがわかんなーい」「映像がなきゃ恐さがわかんなーい」

          ホラー小説についての多弁