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同じ作品の、違う味わい方

要はメディアミックスの話です。

以前は「創作物は文字で読むかアニメで観る」だったのが、生活の変化で「聞く」「実写を観る」のハードルが下がり、折しも読んだものが実写化する率が高い時代に当たったこともあり、メディアミックスで同一作品を複数回味わうことが増えました。

ということで、最近メディアミックスで読み聞き観るを重ねたもののログです。


▼ カササギ殺人事件

先に原作小説を読み、後からミステリーチャンネルで字幕で実写ドラマを観ました。
原作の「作中作の登場人物と現実の人物がリンクする」は、文字ベースだとなかなか限界があったので、ドラマで「リンクした登場人物と現実の人物を同じ役者さんが演じる」は画期的だったと思います。思いますがわたしは日本海外問わずに役者さんの顔を見分けるのがド下手なのでその恩恵に預かれませんでした( ; △ ; ) 吹き替えしててくれればさ……ばっちり聴き分けてみせたものを……!


▼ 十角館

先に原作小説を読み、後からhuluで実写ドラマを観ました。
文字媒体だから成立する「あの一行」をどう映像化したのか、がカギだった実写ドラマでしたが、フェアかつ巧妙に騙してくれたので私はたいへん満足でした。同じ役者さんだと気付かせない仕掛けが、ある種「カササギ殺人事件」とは反対だなとニヤニヤしました。これは原作未読の方の反応を見たくなる気持ち、判ります。笑


▼ 三体(1巻のみ)

これは先にNETFLIXで字幕で実写ドラマを観て、その後原作小説を読み、さらにaudible朗読で聴きました。
設定が複雑で、私にとって世界観に馴染むまで時間がかかるタイプのSFだったので、実写ドラマから観たのは正解だったと思います。観ておいたからこそ、原作小説をどうにか読み通せた、という気持ちです。
なので2巻に入る気持ちが挫けていたので、ブーストのつもりでaudibleを聴いた、ら、朗読してもらうことでようやく細かいところまで入り込むことができました。もちろん3回目の履修だったこともあると思うのですが、朗読の裕仙 勇さんがしっくりくる朗読をしてくれたことも大きかったと思っています。


▼ ゴールデンカムイ

これはまずアニメを観て、これは面白いと原作漫画で最後まで読み通しました。史実に裏打ちされた壮大なエンタメだと思っているので、あえて実写にするのはどうなのか……と実写映画の公開時には観に行きませんでした。
ところが、数年ぶりに会った友人から熱弁を受け、NETFLIXで配信がはじまったこともあり、ようやく観ました。正直、実際の役者さんが演じると、漫画ほどの「キャラ立ち」はないと感じましたが、白石がガチで白石だったので印象はとても良いです。連続ドラマで推しの鯉登少尉が出てくるので期待しています。
いまは、原作を読み終えたアンソニー・ホロヴィッツの『メインテーマは殺人』をaudibleで聴いています。岩田さんのナレーションはやっぱりお声がいい。この後で『カササギ殺人事件』のほうも聴く予定です。

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